揚貨装置運転士は幅広い年齢層の男女が目指せる、一生使うことができる資格資格です。
揚貨装置運転士資格取得者は他にもクレーン運転免許と呼ばれております。
揚貨装置運転士の資格は「国家資格」です。
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揚貨装置運転士になるために必要な知識・受験資格
学科試験には専門知識が必要です。実技試験はすでに習得済みであることが一般的なので、テキストや過去問を読み込み、専門知識をしっかりと理解していることが大切です。
また、受験資格等は定められていません。性別、年齢などの制限もとくにないようです。
ただし、免許証の交付は18歳以上のみとなっています。
揚貨装置運転士の資格は「財団法人安全衛生技術試験協会」が運営管理を行っております。
財団法人安全衛生技術試験協会とは:
昭和51年に設立された協会で、様々な免許試験を行っています。
揚貨装置運転士とは?具体的な仕事内容について
揚貨装置運転士(ようかそうちうんてんし)は、船舶にコンテナなどの貨物をクレーンなどを操作して、積み込むことができる労働安全衛生法に定められた国家資格を持つ人のことです。
デリックという吊り上げ装置やクレーン装置を動かすためにはその免許が必要ですが、これらの装置のうち船舶に取り付けられている装置のことを法令上の分類で「揚貨装置」といい、これらを運転して船舶への積み込み作業を行うために必要となってくるのが「揚貨装置運転士」の免許です。
揚貨装置運転士資格保持者の権限に関する早見表
下記は揚貨装置運転士と揚貨装置の運転の業務に係る特別教育受講者に与えられる権限の違いを比較した早見表です。
認定 | 荷重制限 | 運転免許証の交付の有無 |
---|---|---|
揚貨装置運転士 | 制限無し/5トン以上可能 | 有 |
揚貨装置の運転の業務に係る特別教育受講者 | 制限有り/5トン未満 | 無 |
揚貨装置の運転に関して、労働安全衛生法では、荷重制限5トン未満に対しては原則として運転業務に関わる特別教育が必要と言及していますが、5トン以上の場合に関しては揚貨装置運転士資格が必要と定められており、国家試験もこの労働安全衛生法に基づいて実施されています。
また、揚貨装置運転士は顔写真入りの運転免許証が交付されますが、特別教育受講者に関しては運転免許証の交付はありません。あくまで、特別教育を受講済という認定を受けたという形になります。
揚貨装置運転士の資格を取得する方法
さて、ここからは揚貨装置運転士になるには、具体的に何をしなければならないのかという点についてご説明していきたいと思います。
上記が実技試験の内容です。
揚貨装置運転士の受験料・試験内容・難易度・合格発表について
では、ここからは揚貨装置運転士試験の概要について、細かく学んでいきたいと思います。
受験料や、具体的な試験内容、試験の難易度や合格率についても調べましたので、ぜひご覧下さい。
揚貨装置運転士の資格試験料
受験料は、学科試験が6,800円、実技試験が11,100円になります。
揚貨装置運転士試験・検定の年間試験回数
全国各地の安全衛生技術センターにて、年に1回もしくは2回行われます。
揚貨装置運転士試験科目等の内容
揚貨装置運転士の資格を取得するためには、実技試験と学科試験を受けなければなりません。
両方の試験に合格した場合のみ、揚貨装置運転士を名乗ることが出来ます。
学科試験の内容
・揚貨装置に関する知識
・関係法令
・原動機及び電気に関する知識
・揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識
実技試験の内容
・揚貨装置の運転
・揚貨装置の運転のための合図
安全衛生技術試験協会の公式HPによりますと、学科試験は、「揚貨装置に関する知識・10問(30点)」「関係法令・10問(20点)」「原動機及び電気に関する知識・10問(20点)」「揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識・10問(30点)」と記載されています。試験時間は4科目合計で2時間30分かけて行われます。
また、実技試験は、「揚貨装置の運転」「揚貨装置の運転のための合図」について行われます。しかし実技に関しては、学科試験の合格者、もしくは学科試験全部免除者しか受験することが出来ません。
揚貨装置運転士試験の合格点・合格ライン
合格基準は、筆記試験の場合は、各科目が満点の40点以上の得点率で、なおかつ総得点が満点の60%以上の得点率でなければいけなりません。よって得意・不得意の科目にばらつきがあり過ぎるよりは、全科目からある程度満遍なく得点するという意識が必要かもしれません。
また、実技試験は加点方式ではなく減点方式による採点となっています。こちらは減点合計40点以内が合格基準となります。
揚貨装置運転士資格の合格率
合格率は学科試験が72%、実技試験が95%となっています。
揚貨装置運転士試験の合格発表
各エリアの安全衛生技術センターに問い合わせが必要です。
揚貨装置運転士資格の難易度
揚貨装置運転士は学科試験・実技試験ともに比較的難易度は低めです。初心者の場合は、まず小さな揚貨装置の取り扱いからスタートさせて実務経験を増やしていくことがお勧めです。
揚貨装置運転士の実技教習とは?実技試験との違いは?
ここまで、学科試験と実技試験についてご説明してきましたが、実は指定の実技教習の修了により、実技試験の受験をパスするという選択肢もあるのです。
ということで、揚貨装置運転士の実技教習について簡単にまとめておきたいと思います。
揚貨装置運転士の教習所について
実技教習は都道府県労働局長登録教登録教習機関で実施されています。
実技教習の内容
揚貨装置の基本運転(4時間)
揚貨装置の応用運転(4時間)
揚貨装置の合図の基本作業(1時間)
修了試験
実技試験は実技教習を受けることでパスすることが出来ると先ほど説明いたしましたが、実技教習においても修了試験は課せられるようですね。
揚貨装置運転実技教習の教習料とは?
各教習所により教習にかかる日数等が異なっていますので、教習料にも違いが見られますが、基本的には5万円~10万円と設定されている場合が多いようです。
尚、追加講習や実技試験の再試験などの際は別途費用がかかるといった場合もありますので、実技教習を受ける際は、日程や費用について予めよく確認しておきましょう。
揚貨装置運転士資格取得の為の勉強法
試験は学科試験と実技試験に分かれています。学科試験では、揚貨装置に関する知識、関連法0、原動機や電気に関する知識、また揚貨装置運転のための力学に関する知識などの専門的な知識が求められます。実技試験では、実際に揚貨装置の運転ができることが前提となっていますので、事前に講習を受けるなどして運転の仕方を学ぶ必要があります。また、学科試験に関しても普段の業務とは別に勉強が必要です。
揚貨装置運転士の専門学校や通信講座について
実際に装置を動かすといった教習が必要ですので、通信講座などはなさそうですが、セミナーなどが開催されることはあるようです。
揚貨装置運転士資格取得後の就職先・年収・報酬相場
ではここからは、実際に資格取得した後の流れや気になる年収、将来性などについて学んでいきましょう。
揚貨装置運転士所持者の職業例
この資格は、すでに揚貨装置運転士として仕事をしている人に向けてのスキルアップが主になります。
揚貨装置運転士に向いている人
すでに揚貨装置運転士として仕事をしている人がスキルアップに向けての試験となるので、揚貨装置を扱うことができる人に向いています。
揚貨装置運転士と同じ分野の他の資格
移動式クレーン運転士、クレーン・デリック運転士、フォークリフト運転技能者
揚貨装置運転士の年収・給料相場
年収は、平均年齢45歳で、平均年収450万円程度となっています。
揚貨装置運転士の現状
揚貨装置とは、船舶に取り付けられているデリックやクレーンのことで荷物を船から降ろしたり、載せたりする際には欠かせないものです。そのため、船舶関係で荷役作業に当たる人にとっては重要な資格となります。この資格があることで大きなクレーンも動かすことができるようになるので、スキルアップとして使うことができます。船舶の仕事を行っている人ならば他の国家資格と合わせて取得しておきたい資格です。
揚貨装置運転士の将来性
船舶関係、湾岸現場などの船舶関係での業種において従事できる職種の幅が広がります。より大きな5トン以上のものを扱うことができるようになるので、企業からも重宝されます。また転職の際にも有利になる資格です。
揚貨装置運転士の独立について
独立は可能です。
揚貨装置運転士資格を所有している主な著名人
現在調査中