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通関士試験の合格に必要な勉強時間は?難易度や合格率・おすすめの勉強方法

更新日:2024-07-24

通関士試験の合格に必要な勉強時間は?難易度や合格率・おすすめの勉強方法

貿易関係の国家資格である通関士。

あまり有名な資格ではありませんが、税関での手続きを行って輸入や輸出ができるようになる資格です。

独学なら、通信教育や学校に行くことと比べてテキストや問題集を購入する以外の費用は掛かりませんし、好きな場所、時間に好きな勉強法で進めることができます。

しかしどれだけ安上がりでも試験に合格できなければ意味がありません。

本記事では通関士試験に独学で合格するにはどれぐらいの期間の勉強が必要なのか?そしてどんな勉強法が良いのかをまとめます。

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通関士ってなに?

通関士

通関士とは、ものの輸入・輸出をする際に税関で行わなければならない手続きを代行してくれる人です。

輸出入のときには、貨物の品名や数量、値段などを税関に申告して許可を貰う必要があります。この時の手続きは複雑で、書類の作成なども必要です。また、許可が下りなかったり手続きの不備があったりとトラブルも多く発生しています。

これらの税関での手続きやトラブルの解決のプロが通関士なんです。ちなみに、この通関業務をせずに輸入などを行うと、いわゆる密輸となります。

通関士になるための資格試験に合格するのは難関と言われていますが、どれぐらいの期間をかければ独学でも合格できるのか、そもそも独学で合格は視野に入るのか?見ていきましょう。

通関士試験を合格するために必要な勉強時間は350時間~500時間

通関士に合格している人の勉強期間は、独学でない合格者も含めて350時間~500時間ほどで、半年程度の期間をかけて勉強している人が多いようです。

独学の場合、500時間は必要と見ておくべきでしょう。

1日2時間ずつ勉強すれば、175日で350時間、250日で500時間分。

1日3時間ずつ勉強すれば、116日で350時間、167日で500時間分に達することになります。

中には10か月という長期間勉強して通関士試験に合格したという人も居ます。

特に独学で通関士試験に挑むという方は、どれぐらいの期間が勉強期間として必要なのかを把握しておくことが大切です。

自分に必要な勉強時間に応じて、試験日から逆算して最適な学習計画を立てましょう。

通関士試験の難易度・合格率

通関士は難易度が高い国家資格です。

合格率は平均10~15%程度で、受験者の8~9割は不合格という結果になっています。

試験科目は関税法・通関業法・通関実務の3科目です。

合格のためには、3科目いずれも60%以上の点数を取る必要があります。

どれか一つでもダメなら不合格となるため、苦手な問題が多いところを捨てるような勉強法ではまず合格することはできません。

直近の合格率の推移を以下にまとめました。

年度 受験者数 合格者 合格率
令和5年度(2023年) 6,332名 1,534名 24.2%
令和4年度(2022年) 6,336名 1,212名 19.1%
令和3年度(2021年) 6,961名 1,097名 15.8%
令和2年度(2020年) 6,745名 1,140名 16.9%
令和元年度(2019年) 6,388名 878名 13.7%
平成30年度(2018年) 6,218名 905名 14.6%
平成29年度(2017年) 6,535名 1,392名 21.3%
平成28年度(2016年) 6,997名 688名 9.8%
平成27年度(2015年) 7,578名 764名 10.1%
平成26年度(2014年) 7,692名 1,013名 13.2%

参照元:税関『通関士試験

とはいえ、合格率が3~4%の司法書士や、4~6%の社会保険労務士などと比べると、合格率は高いです。

通関士試験の基本情報・合格基準

通関士試験を独学で合格するためには、まず試験内容、試験範囲などの基本情報を知っておくことが大事です。

通関士の試験の科目・配点・合格基準は以下になります。

  • 関税法:30問、計60点。暗記系・難易度は普通で必要点数は6割
  • 通関業法:20問、計45点。暗記系・難易度は普通で必要点数は6割
  • 通関実務:17問、計45点。作成要領や通関手続きの実務・高難易度。必要点数は6割

試験は例年、10月の第1日曜日に実施されます。

合格発表は例年、10月下旬~12月上旬です。

受験資格は特に定めがなく、学歴・年齢・職歴などを問わず、誰でも受験できます。

受験手数料は3,000 円です。

門戸が広いため、幅広い層の方が受験します。

通関士は独学でも合格できる?

独学

結論、通関士試験はしっかり暗記すべき知識を勉強し、頭に叩き込めば独学でも十分突破可能ではあります。

マークシート形式で暗記が中心の分野となります。

記入ずれや塗りミスのないように、マークシートによる試験には慣れておきましょう。

人気資格、有名資格ではないため種類は多くはないですが、本屋さんの資格書コーナーには、独学向けの本も売っています。

独学であれば自分のペース配分で勉強したり、費用を抑えられる点がメリットです。

ただし独学するということは、自分でカリキュラムを組んで、質疑応答できないというデメリットもあります。

そのため独学で成功するためには、以下2点の能力が必要と言えるでしょう。

  • 自力で参考書に書いてある内容を理解できること
  • 自力で勉強期間中のスケジュール調整ができること

独学で通関士を目指している方は、以下も参考にしてください。

  • 通関士を独学するメリット・デメリットまとめ
  • 通関士の独学に向いている人の特徴

通関士を独学するメリット・デメリットまとめ

メリット デメリット
  • 自分のペースで勉強できる
  • 経済的な負担が少ない
  • 自律心と自己管理能力が向上する
  • 自分に最適な勉強方法を選択できる
  • モチベーションの維持が難しい
  • 質問や相談できる相手がいない
  • 最新の情報を入手しづらい
  • 効率的な学習計画を立てるのが難しい

通関士を独学しようか迷っている方は、独学のメリット・デメリットどちらも確認してから検討しましょう。

初学者で独学が不安な方や、確実に1回で合格したい方は通信講座の利用も選択肢の一つです。

通関士の独学に向いている人の特徴

  • 高い自己管理能力を持っている人
  • 自分のペースで勉強を進めたい人
  • 学習意欲が強く、モチベーションを維持できる人
  • 経済的負担を抑えたい人
  • 自分に最適な勉強方法を見つけられる人
  • 新しい情報を自分で収集する能力がある人
  • 一人での学習に抵抗がない人

通関士試験の勉強時間の作り方

通関士試験に合格するためには、効果的な勉強時間の確保が重要です。

以下の方法を活用して、計画的に勉強時間を作りましょう。

  • 毎日の勉強習慣を作る
  • 長期的なスケジュールを立てる
  • 時間管理術を活用する

毎日の勉強習慣を作る

毎日の勉強習慣を作ることは、通関士試験の成功に不可欠です。

毎日一定時間を勉強に充てることで、知識の定着が図れます。

例えば、朝起きて1時間、夜寝る前に1時間など、日常生活の中でルーチンを作ると効果的です。

また、短時間でも集中して勉強することが重要です。

例えば、ポモドーロ・テクニックを試してみることが推奨されます。

これは、25分間の集中した作業の後に5分間の休憩を取る方法です。

こうした方法を取り入れることで、勉強効率が飛躍的に向上します。

また、勉強場所を固定することで集中力を高めることもできます。

家の中に専用の勉強スペースを設けるか、図書館やカフェを利用するのも良いでしょう。

長期的なスケジュールを立てる

通関士試験に合格するためには、長期的なスケジュールを立てることが重要です。

勉強の進捗を可視化するために、1週間ごとの目標を設定し、それに向けて進めましょう。

以下は、科目別の勉強時間の目安です。

科目 勉強時間
通関業法 70〜100時間
関税法等 100〜150時間
通関実務 180〜250時間

この勉強時間を基に、自分のペースで無理なく計画を進めてください。

例えば、3ヶ月で試験対策を終える計画を立てる場合、毎週の目標勉強時間を計算して、それぞれの科目に割り当てます。

また、週末や休日を利用して、平日にできなかった勉強の補填をすることも重要です。

さらに、定期的に進捗状況を確認し、必要に応じてスケジュールを調整することが求められます。

これにより、効率的に勉強を進めることができます。

通関士試験に合格するためのおすすめの勉強法

通関士は独学でも合格する可能性がある資格ですが、ポイントを押さえて効率良く勉強することが成功の鍵です。

以下のポイントを詳しく解説するので、独学する方は参考にしてください。

  • 暗記を優先する
  • 3科目の時間配分を考えておく
  • 法的知識は常に最新にアップデートする
  • 過去問に慣れておく

暗記を優先する

基本的に暗記系の量が多いので、まずはひたすら必要事項を暗記するという勉強法がメインになります。

通関実務は難関部分であるため、独学で勉強する場合特に力を入れて勉強しようとする人が多いでしょうが、いきなり通関実務から始める勉強法はあまりお勧めできません。

独学におすすめな勉強方法は、以下の2点のやり方です。

  1. まずは通関士に関する知識を増やす
  2. 増やした知識を利用して通関実務の問題を解けるようにする

通関士としての知識を増やす為に、最初に関税法をしっかりと暗記します。

その次に、通関業法の暗記です。

この2科目は、試験内容自体は難関ではありませんが、試験で60点を取れる程度の知識を目標とするのではなく、通関士に関する知識を純粋に高水準まで引き上げるためにしっかりと暗記しておきましょう。

試験問題は関税法のほうが問題数が多いですが、試験範囲で見ると通関業法のほうがはるかに広く、安定して合格点を取れる水準に達するにはより多数の知識を付ける必要があります。

なので独学での合格を目指す勉強法の流れとしては、以下がおすすめです。

関税法⇒通関業法⇒通関実務

3科目の時間配分を考えておく

通関士試験は、以下3科目があります。

  • 関税法
  • 通関業法
  • 通関実務

なかでも通関実務は難関で、問題を解く練習は一番しっかりとやっておかなければなりません。

そのため、勉強期間中の全体的な時間配分としては、関税法:通関業法:通関実務=2:2:6もしくは2:3:5ぐらいがおすすめです。

ただし、関税法と通関業法が通関実務に比べてテキトーで良いという事ではなく、この2つの科目をバッチリ暗記するまでにかけた期間の3倍程度の期間を通関実務の練習に充てるという考え方です。

なお、自分の学習習熟度や弱点などに応じて、3科目の配分は調整してください。

法的知識は常に最新にアップデートする

通関士試験の内容は、法改正や規則の変更により変わることがあります。

そのため、最新の法的知識を常にチェックし、アップデートすることが重要です。

公式の通知や法令の改正情報を定期的に確認し、最新の情報に基づいて勉強を進めましょう。

インターネットや専門書、通関士試験の公式サイトなどを活用して、最新情報を手に入れましょう。

過去問に慣れておく

通関士試験に合格するためには、過去問を活用することが非常に効果的です。

過去問を繰り返し解くことで、試験の傾向や出題形式に慣れることができます。

また、実際の試験でどのような問題が出るのかを知ることで、効率的に学習を進めることができます。

毎週1回は模擬試験を行い、時間内に問題を解く練習をしておくと良いでしょう。

過去問を解く際には、間違えた問題を徹底的に復習し、同じミスを繰り返さないようにすることが重要です。

また、解答の解説を読んで理解を深めることで、試験本番に備えることができます。

過去問を活用して、万全の準備を整えましょう。

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通関士試験は独学で合格可能?勉強法や期間まとめ

通関士試験の独学での合格はなかなか大変な道だと言えますが、決して不可能ではありません。

独学で合格を目指す勉強法としては、関税法・通関業法・通関実務と3科目ある中で、まずは法律系科目2つの暗記を繰り返して、その後は通関実務に力を注ぎましょう

通関士試験は合格率10%の難関試験です。

1日2時間ずつ勉強するペースなら、半年以上の期間を要する覚悟で、毎日継続し、知識を積み重ねて合格を目指して下さい。

また、必ずしも独学にこだわる必要はありません。

近年では、合格率の低い高難易度な資格試験に関しては、教育機関を利用するのもだんだん当たり前なスタイルになってきつつあります。

教えてもらった方が早いなぁ…と自分で感じるようなら教育機関を利用してみるのも一つの手ですよ。