料理が得意で家族にも友人にも好評、振舞った料理を写真に撮ってSNSでUPすれば「プロみたい!」等と褒めてもらえる。
仕事の内容はわからないけど、家庭料理でも出来る料理研究家なら仕事に出来ないかな?と思いませんか?
そんな料理研究家になるには?という疑問にお答えすべく、料理研究家に資格が必要なのか、調理師や栄養士の資格もいらないのは本当なのか?について、わかりやすく解説していきます。
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料理研究家の仕事とは?
料理研究家とは料理について研究しレシピを考え、それを人に伝えていくのが主な仕事です。
自ら考えた料理・レシピを人に伝えていくにも色んな手法があり、独自の料理・レシピ考案で有名になっていく料理研究家もいます。
料理研究家になるには自身で名を売る手段を講じるのも大切なのです。では、その例をいくつかこれからご紹介しましょう。
料理教室を開く
自宅で教室を主宰する方が多いですが、レンタルスペースやハウススタジオを借りることも出来ます。
料理研究家になるには人に教える事も大切な仕事です。料理教室に自信が通い、流れを覚えるのも教室を開く事への第一歩になります。
著名な方から地域で人気のある方まで、様々な方が料理教室を開いているので、そこで勉強する事をオススメします。
そうして覚えたことを基本にして、独自の料理教室を開くのが身近なコースだと言えるでしょう。
料理教室・養成学校の講師
地域や企業の料理教室の開催時に、料理・調理法を教える仕事です。あとは個人の料理教室や大手の企業が営む料理教室の講師・アシスタントとして働く場合もあります。
趣味の料理教室から、定年後の男性向け、主婦の毎日の献立に特化したものなど、料理のジャンルも様々なので色んな知識や教える技量も必要になります。
講師を務める料理研究家になるには料理教室を経営している会社に勤めるのが一番の近道です。
食品メーカー・飲食店とコラボ・サンプリング
有名な料理研究家・ブロガーになると、食品メーカーからコラボやサンプリングの依頼が来ることがあります。
それと共に商品開発に携わったり、レストランなどの飲食店とコラボしたお店を立ち上げたりすることもあり、最近ではマンガとのコラボでアイデアを提供する方も居ます。
中には市町村との協力で特産品を使った観光ビジネスを行っている料理研究家の方が何人も存在しています。
○○に特化した料理を追求する
ダイエット、筋肉増強、時短料理、レンジだけで、などのそれぞれに特化した料理研究家が増えています。
レシピ投稿サイトやブログから始めて、出版社から依頼が来て本になる事が多いようです。
その他口コミで広がったり、検索サイトの上位に入ることで広まり、メディアに進出する方も多くみられます。
HPやSNS、レシピ投稿サイト等で
多くの料理研究家がHPやレシピ投稿サイトに載せていますが、料理研究家のみに特化したサイトや料理研究家自体が投稿サイトを運営していることもあります。
大手のサイトなら、殿堂入りと言われる料理のレシピをいくつも出していたり、動画を使ったレシピサイトの専属料理人になっていたりします。
ブログやSNS、大手の投稿サイトで有名になったら、自身のレシピサイトを立ち上げるのもいいでしょう。
有名な料理研究家になるには、一番手軽に始められる方法だと言えます。
料理研究家になるには資格は不要?
料理研究家になるには特別な資格は不要です。自身が考案した料理を世に出したいという気持ちを持ち、経験を重ね実績を積み上げる事で世の中に知らせていくことが料理研究家なのです。
とはいえ、持っていると役立つ資格が沢山あるので、その一部をご紹介します。
調理師
国家資格である調理師免許を取得しておく方が基本的な調理のスキルを持つ証明にもなるので、料理研究家になるには取得しておいて損のない資格です。
飲食店で勤務する事も可能ですし、飲食店を開業する際に必要な「食品衛生責任者」という公的資格も新たに取得する必要がありません。
料理研究家としてのスキルアップにも繋がる他の資格の為にも取得しておく事をオススメします。
調理師免許は専門学校に通わずに独学でも取得できる資格でもあるのですが、実務(アルバイトでも可)経験2年以上の証明が無いと受験できないのでご注意ください。
調理師免許にはランクはありませんが、東京都ではふぐ調理師試験に調理師免許の所持を義務付けられています。
栄養士
調理師免許と共にオススメする国家資格が栄養士資格です。調理師とは違い、大学や短大、専門学校で栄養士課程を修了する必要があります。
卒業すれば、試験無しで申請した都道府県知事より免許証が交付されます。
栄養学にも精通する事になるので、料理研究家としての看板にもなりますし、家族やレシピを見て作った方達への健康促進にもなるのでオススメします。
大学・短大はもちろん専門学校でも夜間や通信課程がないので、働きながら取得する事は難しいでしょう。
栄養士にはもう1段階上に管理栄養士という資格もあり、栄養士取得後1~3年の実務経験を経て管理栄養士の国家試験を受験する必要があります。
管理栄養士とは大学病院や総合病院、福祉施設の他、学校給食や食品開発・研究に携わる職種に必要な国家資格であり、管理栄養士にしか務まらない職種もたくさんあります。
その他民間資格
料理研究家になるにはフードコーディネーター・フードアナリストの資格も役立ちます。
食材の知識や食事のマナーなど、食文化、科学、経済・経営、アート・デザインにまつわる知識を幅広く網羅し、使う事が出来るからです。
フードコーディネーターは3~1級、フードアナリストは4~1級となっています。
その他野菜ソムリエを始めとする各種ソムリエやマイスター、食育インストラクターなどを持っている料理研究家も多くいます。
料理研究家に向いている人
料理研究家になるには適正も大事です。向いていないからといって諦める必要はありませんが、やはり向き不向きを自分で理解しておくと努力の方法も見えてくるでしょう。
料理が好きで、オリジナルの料理を考案する研究熱心さはもちろん必要ですが、それ以外に料理研究家に向いていると言える「何か」をご紹介します。
味覚や嗅覚が敏感な人
美味しいと思える料理に出会ったときに、どんな調味料やスパイスが使われているのかが分かれば、その後の研究にも役立ちますよね?
色んな料理を食べ歩く事でインスピレーションを受け、新たなレシピ開発にも繋がるので、味覚や嗅覚は大切なのです。
探求心や知的好奇心が強い人
探求心や知的好奇心は、研究にも繋がります。その名の通り料理研究家は「料理」を「研究」する人ですから、その気持ちが強い人でないと続きません。
調理師やフードコーディネーターの勉強にあるような調理科学というものがあるように、料理は科学を基礎・基盤として成り立っているのです。
食材、調理法、調味料の配合や調理法という条件によって結果が大きく変わるので、最適なレシピの為に実験(調理)を何度も繰り返す事が大切なのです。
食べる事が好きな人
料理研究家の仕事である美味しい料理を作り出すことには、何度も試食を繰り返す事があります。
その試食のたびに変更点に気付ける繊細さも必要ですが、その料理を美味しく食べることも大切です。
食べる事への情熱が研究心へと繋がると言う事です。
料理研究家になるには資格は不要?調理師や栄養士の資格もいらない?まとめ
いかがでしたでしょうか?
料理研究家になるには料理が好きで、自身の考案したレシピを世に広めたい人なら誰でもなれる仕事だという事が分かっていただけたでしょうか?
ですが、調理師免許や栄養士といった国家資格やフードマイスター系の民間資格を取得しておいた方が活躍できる範囲が広がります。
専業主婦や料理好きな方から専門的な知識を生かした料理研究家まで、幅広い方が活動しているジャンルですので、まだまだ新たな展開を広げていける職業です。
是非ともこれは負けないと思える料理ジャンルを見つけて、一味違った料理研究家を目指してください。