近年働き方に関して様々な考え方が議論されてます。
残業問題や過労死に始まり、そもそもの働き方の考え方にも様々な意見が提唱され、転職サイトでも[Uターン]や[Iターン][Jターン]の特設ページが多く見られます。
今回はそういった流れを踏まえ、自然と共に働くネイチャーガイドという仕事に関して、なる方法、収入、資格に関してご紹介いたします。
ネイチャーガイドってなに?
ネイチャーガイドとは人と自然の間に立ち、人々が自然を楽しめるネイチャーツアーを企画する仕事になります。
土日の休日のレジャーとして、または一生に一度の思い出作りなど様々なシーンに立会います。
具体的な仕事内容としては、[ダイビング][カヤック][クロスカントリー]などを安全に行うよう指導、補佐をしたり、ハイキングツアーの中で生息する植物や野生動物について解説を行うといった仕事になります。
また、そういったツアーやレクリエーションの企画や案内を行うのも仕事に含まれます。
具体的な職場先は全国各地の自然公園や保護区域の管理を行う行政機関、観光協会、最近ではホテル業界やNPO法人、地域活性化を目的としたベンチャー企業が求人を行なっている事があります。
ネイチャーガイドの1日のお仕事内容
ネイチャーガイドの仕事内容になりますが、上記で書かせていただきました、「自然の中で楽しむためのアクティビティの企画や案内」の他に求人内容により様々な業務をこなす必要があります。
例えばですが、小さい行政法人やNPOですとwebページの運営を自身で行なっているケースがありますので、webへの知識も必要とされます。
その他にも、自身のスケジュールは当然の事、メンバーのスケジュール管理や調整を行う業務など行う必要が出てくるでしょう。
参考として、ネイチャーガイド5年目の方の1日のタイムスケジュールを紹介いたします。
ネイチャーガイドのタイムスケジュール 7:30 起床 8:00 朝食、準備 8;50 ゲストと交流 9:00 午前のガイドスタート 12:00 昼食、休憩 13:00 午後のガイドスタート 17:00 解散 17:30 帰宅 18:00 片付け、犬の散歩 19:00 夕食 20:00 残務整理、web更新 22:30 入浴、洗濯 24:00 就寝
ガイドの内容によっては、朝の活動がメインになったり、夜の活動のみになったりいたします。
また、活動場所によっては、四季の関係で半年のみでの活動となります。
残務整理が2時間程ある事を考えますと、就業時間は一般企業と同じくらいでしょうか、しかし残務整理等の活動に関しては収入とはなりませんので、個人事業として行うならともかく、何処かに属しての活動としてなら、少々ブラックな就業環境だと思います。
ネイチャーガイドになるための資格は?
ネイチャーガイドになる為の資格ですが、ネイチャーガイドに必須の資格は特にありません。
しかし、持っていた方が良い資格は無数にございます。特に、その環境に必要な資格や自身のスキルアップ、企画の幅を広げる為など、資格を取らなければならない場面や状況はその他の職業より多いと言えます。
筆者は「終身ブラッシュアップ型の職業」と命名しておりますが、その業務内容に関してのみプロフィッショナルを目指す業務や組織が自身のスキルを保証あるいは補う環境とは違い、様々な分野に関して知識を深め、生涯を通して自身で進んで勉強していかなければならない仕事であると言えます。
以下、ネイチャーガイドになるにあたり、持っておくと良いだろう資格の参考になります。
ネイチャーガイドに勧める資格
- 山岳ガイド
- 山岳に関する様々な資格(スキーや自然ガイド等)を取得する事ができます。
- 公益社団法人日本山岳ガイド協会(hp)
- キャンプインストラクター・キャンプディレクター
- キャンプに関する資格です。ホームページでは講習会なども紹介されています。
- 公益社団法人日本キャンプ協会(hp)
- ネイチャーゲームの資格
- 自然内での活動の指導員としての活動になります、子供が多いツアーやガイドがメインとなる場合には取っておいた方が良いでしょう。
受講後、資格の取得が可能です。 - 公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会(hp)
- バーベキューインストラクター
- バーベキューに関する知識を学びます。
バーベキューマスターの資格には30回以上のバーベキューの主催が必要になります。
また、試験に実技の内容が加わります。 - 日本バーベキュー協会(hp)
- カヌー連盟公認指導員
- カヌーの指導員としての資格になります。
- 日本レクリエーショナルカヌー協会(hp)
- グリーンセイバー資格
- 植物や生態系に関する知識を学びます。
- 樹木・環境ネットワーク協会(hp)
ネイチャーガイドになる方法は意外に多い?
ネイチャーガイドになる方法ですが、個人事業として企業をするのであれば小規模からでもスタートできる事業になりますので、簡単ではあります。
しかし、自身の力で集客や企業への売り込みを行う必要がありますのでカリスマ性や営業力が必要不可欠になります。
実際に個人事業として行っている方の中には副業としてネイチャーガイドを行う一方、メインの収入源が別にある方が多いように感じます。
その他のネイチャーガイドになる方法ですが、ネイチャーガイドとして就職という形になりますと、ネイチャーガイドの求人が少ないためインターシップなどに参加して、早めに就職に向けて準備しておく必要があります。
ネイチャーガイドになると収入はどれぐらい?
ネイチャーガイドの収入ですが、ネイチャーガイドの仕事が営利を求める事よりも、「自然と人との調和」や「自然とのふれあいの楽しさ」などを伝える事を重視している為、そこまで良い収入とは言えません。
求人をだしている場所も地方公共団体や町おこしグループなどです。
また、活動できる期間が限定している事などから、正社員としての募集よりも、契約社員、パート、アルバイトとしての募集が多いです。
ネイチャーガイド求人例
求人内容 | 丘のまちびえい【北海道 美瑛町】美瑛町地域おこし協力隊(美瑛町嘱託職員) /着地型旅行商品の開発・コーディネート、ガイド担当 |
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雇用形態 | 契約社員 |
収入 | 月給20万から |
リンク先 | 求人DODA |
求人内容 | Hokkaido Nature Tours |
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雇用形態 | アルバイト・パート |
収入 | 日給1~2万円 |
リンク先 | 求人ボックス |
求人内容 | アルガイド沖縄 ネイチャーガイド |
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雇用形態 | アルバイト |
収入 | 月給15万円 |
リンク先 | JOB Offer |
ネイチャーガイドになる方法まとめ
今回はネイチャーガイドに関して紹介させて戴きました。
ネイチャーガイドは収入こそ低いですが、人の思い出や笑顔を直に感じる事ができる仕事になります。
「収入」よりも「やりがい」や「時間の使い方」が見直されている現代の働き方に適しているのではないかと思います。
勿論、「人と関わるのが好き」「自然が好き」と言う方に限りますが、現在の働き方や社会の在り方に不満や疑問を感じたら自然の中で働くネイチャーガイドという仕事を考えて見たらいかがでしょうか。