TOEICの点数目安はどこから?資格として使える目安やスコアを段階ごとに解説します!

TOEICの点数目安はどこから?資格として使える目安やスコアを段階ごとに解説します!

TOEICの点数目安はどこから?資格として使える目安やスコアを段階ごとに解説します!

TOEIC試験は、英検のように1級2級と分かれていないため、点数ごとのレベルが分かりづらいという特性があります。

そのため、自分自身の英語レベルを把握しづらいと悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回は、TOEICの点数目安を100点ごとに区切って解説します。

「就活でTOEICスコアをアピールできる点数が知りたい」

「履歴書に書けるのは何点から?」

「何点を目指していいのか分からない」

このような疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてみださい。

※本ページにはPRが含まれます。

TOEICの点数に関する基礎知識

TOEICの点数に関する基礎知識

まずは、TOEICの点数や配点に関する基礎知識を身につけましょう。

TOEICは990点満点で最低点は10点

TOEICは990点満点で、最低点は10点の試験です。

TOEIC®L&R TESTでは5点刻みで得点スコアが表示されますが、一般的な試験とは異なり、合格・不合格が決まることはありません

また、回答はマークシート式であり、3〜4択の試験です。

そのため、適当にマークしても4分の1にあたる約250点は取得できることになります。

TOEICの配点は非公開

TOEIC®L&R TESTは、1問につき5点ずつ加点される単純計算の採点方法を取らず、点数の配分方法は非公開となっています。

テスト内容によって結果に差が出ないよう、受験段階では点数の具体的な配分は未定です。

マークシート方式のテストでは、特定の答えを選択すると一定の点数が得られます。

そのため、ETS(TOEICプログラムの開発機関)は正確な英語力を測定し、「TOEFL」という留学生向けのテストを通じて公平な配点システムを研究しています。

統計学や心理学の専門家と協力し、高い精度での配点方法を確立しています。

TOEICでは独自の統計処理を採用している

TOEIC®L&R TESTの得点は、受験者の正答率を基に統計的な処理が行われています。

公式サイトにも、「スコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)」と記載されていました。

しかし、その詳細な統計処理の方法などは公開されておらず、不透明な部分があります。

TOEIC®L&R TESTが独自の統計処理を採用する理由は、正確な英語力を評価し、一定のスコアを算出するためです。

通常の素点をそのまま用いると、問題の難易度によって高得点が出やすくなったり、逆に正答率が極端に低くなったりすることがあります。

素点だけでは受験者の本来の英語力が正確に把握できないため、統計処理を組み込んだ採点を行い、テストごとにスコアが安定するように調整されていることを理解しておきましょう。

TOEICの資格について詳しく知りたい方は「TOEICって資格なの?目標スコアや対策方法を詳しくご紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

TOEICの点数目安をスコア別に解説

TOEICの点数目安をスコア別に解説

TOEICスコアは英語力を測る指標として広く利用されています。

以下では、100点ごとのTOEICスコア別にレベルを解説します。

TOEIC300点未満のレベル

TOEICスコアが300点未満の場合、基本的な英語理解力が不足している可能性があります。

基本的な日常英会話やビジネス英語においても理解が難しいため、積極的な英語学習が必要です。

まずは、中学1年生レベルの単語や文法を学ぶことからスタートさせましょう。

TOEIC300点台のレベル

TOEICスコアが300点台の場合、基本的な英語理解力が備わってきますが、まだ不足している部分があります。

日常英会話においては一定のコミュニケーションが可能ですが、ビジネス英会話や専門的な文書の理解には苦労するかもしれません。

中学英語マスターレベルや、高校英語入門レベルの単語帳や文法帳を使用して、基本的な文法や単語力を向上させましょう。

TOEIC400点台のレベル

TOEICスコアが400点台に達すると、基本的な英語理解力がある程度備わっています。

日常英会話やビジネス英語の基本的なコミュニケーションには問題がなくなりますが、専門的な知識や高度なビジネス英語にはまだ対応できないかもしれません。

400点台はまだまだ履歴書に書けないレベルですので、スキルの向上を目指しましょう。

TOEIC500点台のレベル

TOEICテストの平均点が580~620点ほどなので、TOEIC500点台は平均に近いレベルです。

TOEICスコアが500点台に到達すると、一般的なビジネス英語や広範なトピックにおいて十分な理解力があります。

ビジネス環境でのコミュニケーションや文書の作成においても、適切な表現が可能です。

長文でも要点は理解できるレベルですが、細部の理解においては課題が残るでしょう。

文章を読むスキルにおいては、ある程度の長さの文章も、一般的によく使われる構文で構成されていれば、スムーズに読むことができます。

しかし、複雑な文についてはまだトレーニングが必要です。

より高度なビジネススキルや専門的な知識を身につけ、TOEICスコアを向上させることで、キャリアの拡大が見込めます。

TOEIC600点台のレベル

TOEICスコアが600点台の場合、一般的なビジネス英語において円滑なコミュニケーションが可能です。

ビジネスメールやレポートの作成も、適切な表現ができるでしょう。

企業が採用時に求めるスコアが600点台ですので、履歴書でアピールすることも可能です。

ただし、専門的な業務や高度なビジネス英語には苦戦するかもしれません。

語彙力を増やし、TOEICテストの問題形式に慣れ、さらなるスキル向上を目指しましょう。

TOEIC700点台のレベル

TOEICスコアが700点台に達する方は、ビジネス英語における高度なスキルを有しているレベルです。

専門的なトピックにも理解があり、交渉やプレゼンテーションも十分にこなせます。

英語を使用したビジネスができ、グローバル部門や海外出張、海外赴任のチャンスも掴めるかもしれません。

ただし、まだまだ向上の余地があるレベルですので、ここで満足するのは時期尚早です。

より高度なビジネススキルを身につけることで、キャリアにおいて一層の成果を上げられるでしょう。

TOEIC800点台のレベル

TOEICスコアが800点台に達すると、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションも問題なくこなせるレベルです。

就職や転職で一目置かれる存在であり、専門的かつ高度なビジネス英語スキルがあると言えます。

国際的なビジネス環境でも十分に通用し、リーダーシップやチームワークを含む高度な業務にも対応できるでしょう。

外資系企業の足切りラインを上回っており、英語による業務が多い環境で活躍することが可能です。

TOEIC900点台のレベル

TOEICスコアが900点以上の人は、TOEIC受験者全体のわずか3%程度です。

非常に高い英語スキルを有しており、英語でのコミュニケーションが何不自由なく取れます。

国際的なビジネスリーダーシップや高度な専門知識を持つ方として評価され、国際的なビジネスシーンでのキャリアが展望されるでしょう。

英語を主要な業務言語として活躍することができ、極めて秀でたスキルとして就活や転職でアピールできます。

TOEICスコアを履歴書に書ける点数目安

TOEICスコアを履歴書に書ける点数目安

TOEICのスコアは、履歴書の資格欄に記載して英語力をアピールすることができます。

しかし、何点から記載できるのかご存じない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、新卒や中途採用において、履歴書でアピールできるスコアを解説します。

新卒の就活なら550点以上が基準

新卒の就職活動では、TOEICのスコアも1つの重要な要素となります。

一般的な基準として、550点以上のスコアを持っていると、企業の評価につながる可能性が高まります。

これは、英語力がある程度備わっていることをアピールできるからです。

IIBCの調査によれば、企業が新卒採用での選考や参考にするスコアの平均は545点でした。

同様に、企業が新入社員に期待する平均スコアも535点で、これらの数字が約550点程度を基準としています。

スコアをアピールしたいなら600点以上

TOEICのスコアを強くアピールしたい場合は、600点以上を目指すことが望ましいでしょう。

国内での営業や一般事務など、通常の業務で英語を使用しない職種への応募においては、TOEICのスコアは必須ではありません。

しかし、履歴書に記載する際のアピールポイントとして、600点が評価の目安とされます。

IIBCの調査によると、海外部門以外の部署においても、企業は社員に期待する平均スコアを公開しており、営業部門が575点、技術部門が560点でした。

したがって、600点程度のスコアを有することは、ビジネスパーソンとして充分な英語力があることを企業に示す有効な手段となります。

英語を使用する仕事なら700点以上

英語を使用する仕事に就きたい場合や国際的なキャリアを目指す場合は、700点以上が評価の基準とされます。

海外営業や貿易事務など、業務で頻繁に英語を使用する職種への応募においては、700点以上を目安として取得しましょう。

IIBCの調査によると、企業が海外部門の社員に期待するスコアの平均は690点でした。

このため、700点程度のスコアを有することで、「英語を使った業務をスムーズに遂行できる」と企業に肯定的に評価されやすくなるでしょう。

TOEIC対策で短期で点数を上げたい方必見!「短期集中でTOEIC対策に強い通信講座は?短期で受けられる通信講座をご紹介!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

TOEICスコアを履歴書に書くときの注意点

TOEICスコアを履歴書に書くときの注意点

TOEICスコアは履歴書に書く際には、いくつかの注意点があります。

特に、以下のポイントに留意することが重要です。

①直近2年以内に取得したスコアを書く
②IPテストのスコアを書く際には注意する
③スコアを偽ることは絶対にしない

では、それぞれ詳しく説明していきましょう。

直近2年以内に取得したスコアを書く

履歴書にTOEICスコアを書く場合、最も重要なのは直近2年以内に取得したスコアを記載することです。

これによって、自分の英語力が最新であることをアピールできます。

2年以上前のスコアは過去の実績としては有効ですが、最新の情報を提供することが望ましいでしょう。

IPテストのスコアを書く際には注意する

もしTOEIC IPテスト(Institutional Program)のスコアを履歴書に記載する場合、企業や機関が公認している場合に限ります。

IPテストは一般の個人が受験できるものではなく、組織や団体と契約して実施されるため、その結果を個人の実績として使うことができません。

企業側がIPテストのスコアを求めている場合には、正式な取得経緯や認定を確認し、その情報を履歴書に書くようにしましょう。

スコアを偽ることは絶対にしない

最も重大な注意点として、スコアを偽ることは絶対に避けなければなりません。

履歴書に書かれた情報は、企業が信頼する基盤となります。

虚偽の情報が発覚した場合、信頼を損ない、就職や転職の機会を失うことにつながります。

正確な情報を提供し、信頼を築くことがキャリアのスタートにおいて重要です。

TOEICにチャレンジしてみたい方は「TOEICの勉強法は?600点以上を取るための方法を紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

TOEICの平均点とスコア分布について

TOEICの平均点とスコア分布について

最後に、TOEICの平均点とスコア分布について解説していきます。

TOEICテストの平均スコアは608点

第323回のTOEICの平均スコアは、リスニングが328.9点、リーディングが279.7点、トータルが608.4点でした。

これにより、TOEICの平均スコアはおおよそ600点であることが分かります。

これからTOEICを受験する方は、まず600点を1つの目標にしてチャレンジしてみましょう。

2022年度の受験者数は28,170人で、最も割合の多いスコア区分は「595点〜」の3,242人、続いて「545点〜」が3,172人でした。

また、スコアが895点以上の受験者は1,123人で、全体の4%しか占めていません。

2022年度の受験者全体では、最も多いスコア帯は「595点〜」であり、82,310人がこの区分に該当し、全体の10.5%となっています。

就活や転職でアピールする際には、600点が一つの目安として考えましょう。

TOEIC点数目安を理解して目標スコアを設定しよう!

TOEIC点数目安を理解して目標スコアを設定しよう!

本記事では、TOEICの点数目安やスコアごとのレベルについて解説しました。

TOEICスコアは、自分の英語力を客観的に評価するための重要な指標です。

新卒の就活では550点以上が基準とされ、アピールポイントとなります。

企業によっては600点以上が期待され、特に海外営業や貿易事務など英語を多く使用する職種では700点以上が目標とされています。

TOEICのスコアは業界や職種によって求められる水準が異なるため、自分が目指す職種に求められるスコアを理解し、目標を設定することが重要です。

こちらで紹介したスコアごとのレベルを参考に、あなたの目標スコアを設定してみましょう。

目標を掲げることで、英語学習に対するモチベーションを保つことができます。

TOEICの学習にはコツがあるので、「なかなかスコアが上がらない」「勉強の仕方が分からない」という場合は、TOEIC対策のスクールや通信講座を利用するのもおすすめです。

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