介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介

介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介

介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介

「介護の資格ってたくさんあるけど、未経験者向けってある?」 「給料アップを狙える資格はどれ?」

介護職をはじめるにあたって、何か資格を取得したいと考えている方も多いのではないでしょうか?

しかし介護職に役立つ資格は20種類以上もあり、その資格を活かせる職種や職場は実にさまざまです。

そこで今回は、介護業界において重宝される8種類の資格を選定しました。

介護初心者からベテラン介護士まで、あなたにピッタリの資格をご紹介していきます。

資格取得にかかる費用や期間、難易度についても詳しく解説しています、ぜひ最後までお付き合いください。

※本ページにはPRが含まれます。

介護職におすすめ資格8選とは?

介護職におすすめ資格8選とは?

介護業界で活躍できる、おすすめの資格は以下の8種類です。

  • 初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • 介護事務
  • レクリエーション介護士1級・2級
  • ケアマネージャー
  • 社会福祉士
  • 喀痰吸引等研修
  • 介護予防運動指導員
  • 福祉用具専門相談員

資格の受講条件や取得までの期間・費用、取得するメリットや難易度を徹底解説します!

①介護職の入門資格「初任者研修」

①介護職の入門資格「初任者研修」

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は、介護職を学ぶ人が最初に取得する資格です。

介護現場で働きたい方はもちろんのこと、家族の介護ケアにも役立つ資格としてチャレンジする方も増えています。

資格を取得することで、入浴・食事の介助などを含む基本的な介護業務が行えるようになり、介護職として働く際に必要な基礎的な知識・技術を身に付けられます。

  • 受講資格 …… なし
  • 受講費用 …… 4万〜10万円以内
  • 受講期間 …… 3週間〜4ヶ月程度

取得方法

初任者研修のカリキュラムは、厚生労働省の指針に基づいています。

講座は130時間の「講義」と「実技演習」で構成されており、どの都道府県もほとんど変わりありません。

取得には「通学」と「通信+通学」の2パターンがあり、独学だけでは取得できないので注意しましょう。

初任者研修を取得するメリット

  • 学歴や職歴がなくてもチャレンジできる
  • 未経験でも就職や転職がしやすい
  • 訪問介護(ホームヘルパー)ができる

初任者研修の修了試験の合格率はほぼ100%です!

勉強が苦手な方、働きながら資格を目指す方でも安心して取り組めます。

また1度取得すると「一生有効」なのも、初任者研修を取得するメリットの1つといえるでしょう。

初任者研修についてもっと知りたい方は 「初任者研修のカリキュラムは?通信と通学の違いを徹底解説」を参考にしてみてください!

②初任者研修の上位資格「介護福祉士実務者研修」

②初任者研修の上位資格「介護福祉士実務者研修」

介護福祉士実務者研修とは、初任者研修の上位に位置づけられる資格です。

初任者研修を受けていなくても受講可能ですが、受講科目が多く難易度も高くなります。

しかし、無資格では就職がむずかしいとされる「訪問介護事業所」や「特養」などで働くことができ、重宝される人材になれるでしょう。

  • 受講資格 …… なし
  • 受講費用 …… 5万〜25万円程度
  • 受講期間 …… 2〜8ヶ月程度

取得方法

介護福祉士実務者研修のおいては、実技の基礎から医療的ケアの演習までを行うため、スクールに通うのが一般的です。

初任者研修の受講時間「130時間」と比較すると、介護福祉士実務者研修の受講時間は「450時間」と3倍以上になります!

そのため受講期間も半年前後かかり、最短でも2ヶ月は必要です。

受講費用に幅があるのは、未経験者から実務経験がある方までチャレンジする資格だからです。

ほかの資格を持っていれば、実務者研修の受講科目や費用が一部免除されます。

介護福祉士実務者研修を取得するメリット

  • 国家資格である介護福祉士の受験資格が獲得できる
  • 医療的ケアの知識やスキルが身につく
  • 修了試験がない

実務者研修は修了試験が義務付けされていません

スクールによっては試験を実施するところもありますが、合格率はほぼ100%といわれています。

介護職の資格についてもっと幅広く知りたいという方は 「介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介」もチェックしてみてくださいね。

③介護職唯一の国家資格「介護福祉士」

③介護職唯一の国家資格「介護福祉士」

介護職のプロとして、介護福祉士は現場で活躍できます。

精神保健福祉士や社会福祉士と並んで、「福祉の三大国家資格」と呼ばれています。

利用者の身体的・精神的ケアのほか、現場スタッフの指導・教育も行える資格です。

介護福祉士はあらゆる介護現場で求められる人材となるため、全国どこに行っても就職・転職で有利になるでしょう。

しかし受講資格があり、以下の3パターンのいずれかを満たす必要があります。

・受講資格 …… ①養成施設2年以上(1850時間程度)
         ②福祉系高校(1855時間程度)
         ③実務経験3年以上+実務者研修(450時間以上)
・受講費用 …… 8万〜10万円程度(実務者研修ルート)
・受講期間 …… ルートにより異なる

取得方法

介護福祉士を目指すなら、養成学校や福祉課程の高校へ通う必要があります。

すでに現場で働いている方は、先ほど紹介した「介護福祉士実務者研修」から取り組みましょう。

さらに3年以上の実務経験も求められるので、計画的に進めることが大切です。

介護福祉士国家試験は例年1月下旬に筆記試験が、3月の上旬に実技試験が実施されています。

実務経験3年を迎える時期になったら、必要な書類を揃えて社会福祉振興・試験センターへ提出しましょう。

介護福祉士を取得するメリット

  • 高待遇で就職・転職できる
  • リーダーや責任者として活躍できる
  • 資格手当が受け取れる

介護福祉士の資格を持つことで介護スキルの証明になり、日本全国どこに行っても一生食べていけます。

キャリアアップや年収アップはもちろんのこと、「将来は管理職として活躍したい」と考えている方にもおすすめです

④事務職として働きたいなら「介護事務」

④事務職として働きたいなら「介護事務」

介護施設における事務職を「介護事務」といいます。

介護報酬請求業務(レセプト作成)が主な業務で、介護保険についての専門知識が求められる職業です。

介護事務は「民間資格」で、多くの団体が認定する資格があります。

資格名も「ケアクラーク」「介護報酬請求事務技能検定試験」「介護事務実務士」「介護保険事務士」など、実にさまざまです。

しかし基本的な学習内容は同じで、介護事務の知識があることを証明できます。

  • 受講資格 …… なし
  • 受講費用 …… 数千円〜1万円程度
  • 受講期間 …… 2週間〜1ヶ月程度

取得方法

さまざまな団体・企業が運営しているので、どの資格を取得するか決める必要があります。

難易度はいずれも高くないので、これから介護事務として働きたい方は取得しておいて損はありません。

また独学で取得できるもの、在宅で受験できるものもあるので、自分に合った受講方法を見つけてみましょう。

介護事務を取得するメリット

  • 夜勤や休日出勤がほとんどない
  • 短期間で資格を取得できる
  • 受講費用が安い

独学であれば、必要な費用はテキスト代くらいという手軽さも、介護事務にチャレンジするメリットです。

自分のペースで学習できるので、働きながら、子育てしながらでも手軽にはじめられます。

無資格でも働けますが、資格があるだけで「介護業界の知識がある」と判断され、転職でも有利になります。

窓口業務や電話対応などもあるので、人と接するのが好きな方にも向いていますよ。

⑤利用者を笑顔にする「レクリエーション介護士1級・2級」

⑤利用者を笑顔にする「レクリエーション介護士1級・2級」

利用者の「笑顔」と「楽しい」を引き出す、レクリエーションを企画・実行できる資格です。

利用者に生きがいを持って生活してもらうことに加え、健康の促進や維持もサポート。

レクリエーションの質やバリエーションは、「利用者が施設を選ぶ際の重要なポイント」ともいわれており、介護業界において引くてあまたの存在になれるでしょう。

・受講資格 …… 2級/なし、1級/2級取得者
・受講費用 …… 2級/3.5万円前後、1級/10万円程度
・受講期間 …… 3ヶ月〜6ヶ月程度

取得方法

レクリエーション介護士の資格取得方法は、以下の3つです。

  • 通信講座(1級/2級)
  • 通学講座(1級/2級)
  • 団体研修(2級)

レクリエーション介護士2級では、レクリエーションを実践するための基本的な技術や考え方、高齢者とのコミュニケーションの取り方や企画・実施まで幅広く学びます。

2級は修了試験がなく、課題を提出して60点以上で合格です。

難易度は高くありませんので、介護初心者の方もチャレンジできるでしょう。

レクリエーション介護士1級を取得するには、「筆記試験」「小論文」「必須講座での評価」において、合計150点満点中60%以上を取得しなくてはなりません。

また筆記試験を受けるにあたり、資格認定団体主催の「アイスブレイク体験会」へ参加する必要があります。

レクリエーション介護士を取得するメリット

  • 利用者に喜びや楽しさを体感してもらえる
  • コミニケーション力が強化できる
  • レクリエーションの質を向上

レクリエーション介護士の資格は、給与アップや待遇改善に繋がりにくいとも言われています。

しかし2級の資格保持者は3.5万人を突破しており(※2022年8月時点)、今後も受講者は増えていく資格といえるでしょう。

⑥利用者のケアプランを作成する「ケアマネージャー」

⑥利用者のケアプランを作成する「ケアマネージャー」

ケアマネージャーの正式名称は「介護支援専門員」で、利用者のケアプランを作成するのが主な仕事です。

また自治体や事業者、施設などとの連絡調整や、要介護認定の申請代行にも携わります。

介護保険制度の知識に基づき適切なケアマネジメントを行わなければならないため、幅広い知識が要求される仕事です。

・受講資格 …… ①特定の国家資格を保有している(医師、看護師、社会福祉士など)
         ②介護福祉士としての実務経験が5年以上(900日以上従事)
・受講費用 …… 4万〜6万円程度
・受講期間 …… 6ヶ月程度

取得方法

上記の条件を満たしている人のみが「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けることができ、試験に合格した後「介護支援専門員実務研修」を受講してケアマネージャーになります。

試験の合格率は10〜20%と低めですが、介護職で責任あるポジションに就きたい方に強くおすすめできる資格です。

ケアマネージャーになるには、特定の国家資格や実務経験が欠かせません。

未経験者の場合には最短で8年必要ともいわれていますので、ケアマネージャーへの1歩として「介護福祉士」の資格からチャレンジしてみましょう。

資格試験はスクールに通わなくても受験可能ですが、試験は年にたったの1回だけ。

「1発で合格したい!」という方は、専門スクールでの受講がおすすめです。

ケアマネージャーを取得するメリット

  • スキルアップやキャリアアップに直結する
  • 資格手当や給料アップが望める
  • 夜勤がなくプライベートの時間を確保しやすい

介護業界でも上位資格のため、働き口に困ることはありません。

また他資格と比較してもケアマネージャーの給与は高めで、平均月収は35万円以上に上がります!

主任や管理者などの役職に就くこともでき、職場でもリーダー的な立場でスタッフをまとめる存在になれるでしょう。

⑦福祉系の最上位資格「社会福祉士」

⑦福祉系の最上位資格「社会福祉士」

社会福祉士は「ソーシャルワーカー」とも呼ばれ、福祉や医療の相談援助において、必要なスキルや専門知識があることを証明する国家資格です。

介護業界に限らず、高齢者や障がい者、ひとり親の家庭、生活困窮者などを対象に相談・支援を行います。

少子高齢化や子どもの貧困などが増加する現代において、社会的ニーズが高まっている職業の1つです。

・受講資格 …… ①4年制大学で指定科目を履修して卒業
         ②福祉系短大で指定科目を履修して卒業後、指定施設で実務2年以上
         ③社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業または修了
         ④社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業または修了
         ⑤児童福祉司、身体障害者福祉司、老人福祉指導主事の期間が5年以上
・受講費用 …… 3万〜100万円程度(施設や通学方法によって異なる)
・受講期間 …… 6ヶ月〜1年6ヶ月程度

取得方法

学歴や保有資格によって、資格を取得するルートは異なります。

4年制大学を卒業している方は、国家試験対策のみで受験可能です。

しかし大学や短大で指定科目を履修していない場合、短期養成施設や一般養成施設などで履修する必要があります。

働きながらチャレンジするなら、仕事と勉強を両立しやすい通信制の養成施設がいいでしょう。

ただしスクーリングや実習に通う必要があるので、通学しやすい場所であることはもちろん、スクールごとの合格実績を確認することも重要です。

社会福祉士を取得するメリット

  • 専門知識が身につき社会的信用を得られる
  • 活躍できる職場が豊富
  • 特別養護老人ホームの施設長や管理者の資格要件を満たせる

福祉系の最上位資格ということで、さまざまな職場で重宝される人材になれます。

また資格を取得したあとに「公益社団法人日本社会福祉会」の独立型社会福祉名簿に登録することで、「相談援助事業所」として独立開業できるようになるのもメリットの1つです。

ほかの資格を取得する際には、科目や受講費用が免除されるなどの効果もあります。

⑧喀痰吸引や経管栄養のケアができる「喀痰吸引等研修」

⑧喀痰吸引や経管栄養のケアができる「喀痰吸引等研修」

自力で痰を出せない方や、口から食事ができず経管栄養する方を支える、医療行為に関する資格です。

以前までは医師や看護師などが行っていましたが、平成24年の法改正により介護現場でも実施できるようになりました。

介護現場において医療的ケアが必要な要介護者は増えており、喀痰吸引等研修修了者の需要は年々高まっています。

スキルアップしたい方や医療行為の知識を身に付けたい方は、チャレンジしてみる価値のある資格です。

  • 受講資格 …… なし
  • 受講費用 …… 5万〜20万円程度
  • 受講期間 …… 1〜4ヶ月程度

取得方法

喀痰吸引等研修には、「第1号研修」「第2号研修」「第3号研修」の3種類の研修があります。

もっとも学習内容が多いのは「第1号研修」で、50時間の講義と6つの演習を受講しなくてはなりません。

受講期間も長いですが実施可能な行為も多く、不特定多数の利用者に対処できるのが特長です。

一方で、「第3号研修」はケアできる対象者の範囲が決められており、重度障がい者といった特定の方しか対処できません。

講義と演習時間は合計9時間ほどと、もっとも短い研修になっています。

喀痰吸引等研修を取得するメリット

  • 医療的ケアができるスタッフとして活躍できる
  • 医療の知識アップやスキルアップにつながる
  • 未経験でもチャレンジしやすい

学歴や実務経験といった受講資格がなく、介護未経験でも取得できる資格です。

研修で行われる演習や実地研修を通じ、現場で即戦力となる知識とスキルを身につけられます。

喀痰吸引等研修筆記試験の合格率は公表されていませんが、学習内容を理解していれば決してむずかしくはありません。

万が一不合格になっても、再試験が受けられるので安心です。

介護職で働くなら就職・転職に役立つ資格を取得しよう!

介護職で働くなら就職・転職に役立つ資格を取得しよう!

介護職におすすめの資格8選を紹介しました。

さまざまな資格がある中でも、需要が高く就職に有利な資格ばかりです。

介護初心者の方は受講資格なしでチャレンジできる、「初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」がおすすめです。

すでに実務経験がある方は、将来を考えたキャリアパスに合う資格を選びましょう。

介護業界の需要はこれからますます高まり、資格があれば色んな施設で引くてあまたの存在になれます。

資格取得においては独学ができないものも多いので、目的に合ったスクール選びからはじめてみてください。

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