介護福祉士国家試験は落ちやすい?合格できない人の特徴や合格する方法を解説

介護福祉士国家試験は落ちやすい?合格できない人の特徴や合格する方法を解説

介護福祉士国家試験は落ちやすい?合格できない人の特徴や合格する方法を解説

介護福祉士は、介護職唯一の国家資格であり、例年1月下旬に約8万人が受験します。

合格率は毎年70%前後であり、試験範囲の広さから綿密な受験対策が必要です。

本記事では、介護福祉士国家試験の合格基準や難易度、合格するための効果的な勉強方法を紹介しています。

合格率が高くても試験の難易度は高いため、計画的な学習と適切な対策が不可欠です。

合格できない人の特徴も紹介していますので、試験対策の一環として読んでみてください。

※本ページにはPRが含まれます。

介護福祉士国家試験とは?

介護福祉士国家試験とは?

介護福祉士は、介護系唯一の国家資格です。

介護福祉士になるには、国家試験を受けて合格する必要があります。

では、介護福祉士国家試験の概要について解説していきましょう。

介護福祉士国家試験の概要

令和6年に開催される、介護福祉士国家試験の概要について解説します。

第36回試験日程

  • 筆記試験:令和6年1月28日(日曜日)
  • 実技試験:令和6年3月3日(日曜日)
  • 受験申し込み受付期間:令和5年8月9日(水)〜9月8日(金)
  • 筆記試験の開催場所

    北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
  • 実技試験の開催場所:東京都・大阪府
  • 受験手数料:18,380円
  • 合格発表:令和6年3月25日(月)14時
  • 介護福祉士国家試験の合格基準

    介護福祉士国家試験の合格基準は、その年によって異なります。

    令和4年に実施された、「第35回 介護福祉士国家試験」の合格基準点は53.33点でした。

    介護福祉士の合格基準について、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページをもとに解説します。

    次の2つの条件を満たした者を筆記試験の合格者とする。

    ① 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。

    ② ①を満たした者のうち、以下の試験科目11科目群すべてにおいて得点があった者。

    1. 人間の尊厳と自立、介護の基本
    2. 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
    3. 社会の理解
    4. 生活支援技術
    5. 介護過程
    6. こころとからだのしくみ
    7. 発達と老化の理解
    8. 認知症の理解
    9. 障害の理解
    10. 医療的ケア
    11. 総合問題

    ※配点は、1問1点の125点満点です。

    全体の得点率が60%以上でも、正解が一つもない科目があれば不合格になってしまいます。

    そのため、すべての科目で最低1問以上は正解しなくてはいけません。

    第35回の合格基準点は低かったですが、前年の第34回までは75点前後が基準点でした。

    そのため、80点を目標の目安に、試験に挑む必要があります。

    介護福祉士国家試験の受験資格

    受験資格を得るためのルートは、以下の4つのルートがあります。

    ①養成施設ルート 指定された養成施設等を卒業する
    ②福祉系高校ルート 福祉系高校(2009年度以降入学)で、定められた科目・単位を取得し卒業する
    ③実務経験ルート 3年以上の実務経験および「実務者研修」を修了する
    ④経済連携協定ルート 日本人を対象としていません

    介護福祉士国家試験の受験者は、実務経験ルートの方が毎年90%ほどを占めており、働きながら資格取得を目指すケースが多くなっています。

    介護福祉士国家試験の合格率/h4>

    第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験は、令和5年1月29日に筆記試験、令和5年3月5日に実技試験が行われました。

    結果は、79,151人の受験者に対し、66,711人が合格し、合格率は84.3%と過去最高となりました。

    同じ国家試験の中でも難関とされるものは合格率10%以下の試験もある中で、介護福祉士は取得しやすい資格と言えるでしょう。

    しかし、合格率が70%を越えていても、10人中3人が不合格という現実を忘れずに、試験対策を怠らないよう心がけることが重要です。

    他にも役立つ資格が多くあり「介護資格の種類はどのくらいあるの?スキルアップに取るべき資格を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

    介護福祉士国家試験に合格できない人の特徴

    介護福祉士国家試験に合格できない人の特徴

    試験に合格できないのは、どんなタイプの人でしょうか?

    ご自身に当てはまるところがないか、ぜひチェックしてみましょう。

    真剣に試験勉強していない

    合格できない人の特徴の一つは、真剣に試験勉強をしていないことです。

    試験の難易度を甘く見たり、計画的な学習を怠ったりすることが、合格への障害となります。

    どれだけベテランの介護士であっても、十分な準備が不可欠です。

    勉強時間が不足している

    合格するためには適切な勉強時間が必要です。

    勉強時間が不足していると、試験範囲を十分にカバーできず、知識の不足が露呈します。

    介護福祉士の試験対策に必要な勉強時間は、250時間ほどと言われています。

    自分のスケジュールを確保し、十分な時間をかけてじっくりと学習することが肝要です。

    過去問を解いていない

    過去問を解くことは、試験に慣れるだけでなく、出題傾向や自分の理解度を確認するために重要です。

    合格できない人の中には、過去問を解かずに本試験に臨むケースが見受けられます。

    定期的に過去問を解いて弱点を洗い出し、合格を目指しましょう。

    働きながら介護福祉士国家試験に合格する方法

    働きながら介護福祉士国家試験に合格する方法

    介護福祉士国家試験の受験者のほとんどが、働きながら資格取得を目指しています。

    仕事をしながら試験に合格する方法は、以下の3パターンです。

    独学

    働きながら介護福祉士国家試験に合格する方法の一つは、独学です。

    自分のペースで学習でき、オンライン学習リソースや専門書を活用することで、柔軟に勉強時間を確保できます。

    計画的な進捗管理が重要であり、定期的な自己評価を行いながら弱点を克服することがポイントです。

    専門スクールの通学講座

    仕事との両立を図りながら合格を目指すなら、専門スクールの通学講座が有益です。

    講師の指導を受けながら同じ目標を持つ仲間と学ぶことでモチベーションが保たれ、効果的な学習が期待できます。

    通学講座はスケジュールが決まっており、予定を組みやすいのも魅力です。

    専門スクールの通信講座

    専門スクールの通信講座も、働きながらの受験者に適しています。

    オンラインで講義を受けることができ、柔軟な学習スタイルが可能です。

    通信講座では、仕事の合間や自宅で学習ができ、忙しいスケジュールに対応できる点が魅力的です。

    介護職の資格についてもっと幅広く知りたいという方は 「介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介」もチェックしてみてくださいね。

    介護福祉士国家試験に一発合格するコツ

    介護福祉士国家試験に一発合格するコツ

    年に1度しかない介護福祉士国家試験に合格するには、ポイントを抑えることが大切です。

    一発合格するコツについて、詳しく解説します。

    専任の講師から学ぶ

    介護福祉士国家試験に一発合格するためには、専任の講師から直接学ぶことが重要です。

    専門的な知識や試験対策のノウハウを提供してくれる講師による授業は、効果的な学習をサポートしてくれます。

    講義で理解が難しい部分も、講師に質問できる点が大きなメリットです。

    過去問を繰り返し解く

    一発合格の鍵となるのは、過去問の繰り返し解きです。

    過去の試験傾向や出題スタイルを把握し、自分の理解度を確認することが重要です。

    解答を振り返り、誤った理解を正確なものに修正することで、本試験に臨む自信がつきます。

    介護福祉士の先輩からアドバイスをもらう

    一発合格者の共通点は、先輩からのアドバイスを活かしていることです。

    同じく介護福祉士を目指した先輩たちから経験や勉強法についてのアドバイスを受けることで、失敗を避けつつ効果的な学習計画をたてることができます。

    経験者の知恵を借りることで、合格への道がより明確になります。

    介護福祉士国家試験に合格するメリット

    介護福祉士国家試験に合格するメリット

    介護福祉士国家試験に合格することで、どんなメリットがあるのでしょうか?

    年収アップにつながる

    介護福祉士国家試験に合格することは、年収アップに直結します。

    資格取得者は、専門的なスキルを有しているため、給与面での優遇が期待できます。

    厚生労働省の調査によると、介護職員の保有資格別の平均給与は以下のとおりでした。

    資格 平均給与
    資格なし 268,680円
    初任者研修 300,240円
    実務者研修 302,430円
    介護福祉士 331,080円

    介護業界は高齢化社会の進展に伴い需要が増加しており、需要に応じて賃金も引き上げられています。

    資格取得を検討する際には、将来の収入面や職場での評価にも着目して選択すると良いでしょう。

    更新が不要な一生ものの資格

    介護福祉士国家試験に合格すると、資格が一生ものとなります。

    更新が不要で、一度取得すればずっと有効です。

    これは将来のキャリアプランにおいて安心感を提供し、継続的なスキルの提供が期待できるメリットとなります。

    就職や転職で優遇される

    介護福祉士の資格を持つことは、就職や転職時において優遇される要因です。

    介護の専門家として認知され、施設や企業からの信頼を得ることができます。

    求人においても、介護福祉士の資格を有する応募者は他の候補者よりも有利に評価されることが多いです。

    初任者研修についてもっと知りたい方は 「初任者研修のカリキュラムは?通信と通学の違いを徹底解説」を参考にしてみてください!

    介護福祉士国家試験は対策を徹底すれば一発合格できる!

    介護福祉士国家試験は対策を徹底すれば一発合格できる!

    介護福祉士国家試験は合格すれば、さまざまなメリットが待っています。

    年収のアップや就職や転職での優遇など、キャリアの幅が広がります。

    合格率は高いものの、あくまでも国家資格ですので、甘く見てはいけません。

    対策を徹底することが一発合格への近道です。

    勉強法として、専任の講師から直接学ぶことや過去問の繰り返し解きが効果的です。

    先輩からのアドバイスも大いに役立つでしょう。

    働きながら合格を目指すには、専門家の指導が受けられる「専門スクールの通学・通信講座」がおすすめです。

    一度合格すれば、年収の向上や更新不要の一生ものの資格が得られ、就職や転職での有利なポジションが手に入ります。

    対策を徹底し、自分のペースで着実に進めることで、介護福祉士国家試験は一発合格へのステップとなるでしょう。

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