介護福祉士の合格率は意外と高い？試験に落ちやすい人の特徴や合格するコツを徹底解説！

介護福祉士の国家試験は、その合格率が非常に高いことで知られています。

令和4年に実施された試験では、驚くことに合格率が84.3％に達しました。

これは他の介護系資格と比較しても圧倒的な数字です。

介護福祉士国家試験の合格率は7割超え

介護福祉士の国家試験は、1問1点125点満点の筆記試験です。

模擬試験や試験対策講座の質が高かったり、マークシート方式だったりと、合格しやすい環境が整っています。

過去10年間の介護福祉士国家試験の受験者と合格者数、および合格率の推移を見てみましょう。

受験資格が変更された第29回（2016年度）以降、合格率が高くなっているのが分かります。

国家試験で合格率が7割を超えるのは非常に珍しく、着実に勉強すれば一発合格も難しくない試験といえるでしょう。

ほかの介護系国家資格と比較して合格率が高い

令和4年の介護系資格の合格率を比較すると、ケアマネージャーが19.0％、社会福祉士が44.2％、精神保健福祉士が62.1％でした。

これに対して、介護福祉士は84.3％となっており、他の資格と比較しても優れた合格率を誇っています。

他にも役立つ資格が多くあり「介護資格の種類はどのくらいあるの？スキルアップに取るべき資格を徹底解説！」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

介護福祉士国家試験の合格基準について解説します。

筆記試験の合格基準は75点

筆記試験は11科目のマークシート方式で、問題数は125問で1問につき1点の配点です。

出題範囲は、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「総合問題」になります。

2023年1月に実施された第35回介護福祉士国家試験では、筆記試験の合格基準が75点でした。

難易度に関する補正は正答率60%からは行われず、合格には75点以上のスコアが必要です。

実技試験の合格ラインは53.33点以上

実技試験の実施時間は、受験者1人につき5分間以内です。

「介護の原則」「健康状況の把握」「環境整備」「身体介護」の項目の中から、指定された課題に対して実技を行います。

実技試験の合格条件は、総得点100点に対して60点以上であることを基準に、課題の難易度で補正した点数以上であることです。

第35回の実技試験では、合格ラインが100点中53.33点以上となりました。

介護職の資格についてもっと幅広く知りたいという方は 「介護職のおすすめ資格は？種類や受講費用、期間などをご紹介」もチェックしてみてくださいね。

介護福祉士国家試験は年に1度しか実施されない、貴重な試験です。

不合格になった場合は再チャレンジが可能ですが、できるだけ一発合格を狙いたいですよね。

実は、落ちやすい人にはある特徴があります。

勉強時間が不足している

介護福祉士国家試験は広範な知識を要求するため、充分な勉強時間が欠かせません。

各科目で必ず一定の点数を獲得する必要があるので、十分な勉強時間を確保することが大切になってきます。

合格するためには11科目すべてを網羅し、徹底的に学習することが重要です。

丸暗記タイプ

試験には実践的な知識やケースに対応する能力が求められます。

単なる暗記ではなく理解し、実際の場面に応用できるような学習が重要です。

丸暗記だけでは、試験の難易度に対応できないでしょう。

反復学習をしない

単発の学習では記憶が定着せず、長期的な理解が難しいです。

定期的に繰り返し学習することで、知識の定着が促進されます。

反復学習を怠ると、試験当日に知識が不安定になる恐れがあるので注意しましょう。

過去問を解かない

過去の試験問題を解くことで、試験の形式や出題傾向を理解し、対策を練ることが可能です。

過去問演習を怠ると、本番の試験で問題に戸惑う可能性が高まるかもしれません。

介護福祉士国家試験に合格するための3つのコツについて解説します。

無理のない学習計画を立てる

介護福祉士国家試験の合格には、計画的な学習が欠かせません。

無理な勉強スケジュールは逆効果です。

自分のペースに合わせつつ、確実に吸収できる量を意識して学習計画を組むことが重要です。

11科目すべての学習を網羅する

介護福祉士国家試験は11科目から構成されています。

すべての科目を均等に学習し、偏りなく知識を身につけることが合格の鍵です。

特定の科目だけに焦点を当てず、バランス良く勉強するようにしましょう。

過去問を解いて弱点を克服する

過去の試験問題を解くことで、試験の傾向や出題形式を理解し、自身の弱点を明らかにすることができます。

弱点を克服するためには、繰り返し過去問演習を行い、不足している知識やスキルを補強していくことが必要です。

初任者研修についてもっと知りたい方は 「初任者研修のカリキュラムは？通信と通学の違いを徹底解説」を参考にしてみてください！

どんなに綿密な学習計画を練っても、勉強の時間が足りないのでは意味がありません。

そんな忙しい方に向けて、合格の可能性を高める効率的な勉強法をご紹介します。

介護福祉士試験対策アプリを活用する

限られた時間で効果的な学習を実現するためには、専用の介護福祉士試験対策アプリを活用しましょう。

アプリを通じて手軽に学習でき、いつでもどこでも勉強の続行が可能です。

オンラインや通信講座を受講する

忙しいスケジュールに合わせて柔軟に学習できるのがオンラインや通信講座は魅力です。

自宅や外出先からアクセス可能なため、効率的かつ効果的に試験対策が進められます。

過去問を繰り返し解く

効果的な勉強法の一環として、過去の試験問題を繰り返し解くことが重要です。

過去問演習により出題傾向や自身の理解度を確認し、不足している部分を補強していきましょう。

介護福祉士試験は合格率が高いため、チャレンジしやすい国家試験の一つです。

合格率が7割以上という安心感があり、計画的な学習を通じて一発合格を目指すことができます。

合格のポイントとして、無理のない学習計画の立て方が挙げられます。

十分な勉強時間を確保し、適切な学習スケジュールを組むことで、効果的に知識を習得できるでしょう。

一方で、勉強時間の不足や丸暗記に頼る傾向があると試験に落ちる可能性が高まります。

効果的な学習方法や過去問演習を怠らず、弱点を克服する努力が重要です。

これらのポイントを押さえ、焦らず着実な学習を続けることで、介護福祉士試験を一発合格する自信を築きましょう！