実務者研修を取得する条件は?取得までの時間と注意事項について説明します!

実務者研修を取得する条件は?取得までの時間と注意事項について説明します!

実務者研修を取得する条件は?取得までの時間と注意事項について説明します!

「介護経験がなくても実務者研修を受講できる?」

「実務者研修を取るための条件が知りたい」

「取得までどのくらいの時間がかかる?」

介護職への1歩として、もしくは介護福祉士を目指すため、実務者研修を受講しようと考えている方もいるでしょう。

ここでは、実務者研修を取得する際の条件や、取得するまでに必要な時間について解説します。

実務者研修のカリキュラムや受講時間を知ることで、取得までの計画が立てやすくなるでしょう。

とくに働きながら目指す方は、事前に確認しておくことで途中で挫折してしまうリスクを防げます。

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実務者研修を取得する条件

実務者研修を取得する条件

実務者研修を受けるためにはどのような資格要件があるのか、具体的な条件を理解しましょう。

実務者研修は無資格・未経験でも受講できる

実務者研修は資格や経験の有無に関わらず、誰でも受講が可能です。

これは、研修自体が基礎からスタートして専門的な知識を身につけることを目的としているためです。

従って、これまで介護経験がなくても積極的に参加し、新しいスキルを身につけることができるでしょう。

初任者研修との違い

実務者研修と初任者研修は似ているようで異なるコースです。

現在、介護人材キャリアパスは、以下のように一本化されています。

①初任者研修修了者(ホームヘルパー2級研修相当)

②実務者研修修了者(必須)

③介護福祉士(国家資格)

④認定介護福祉士

実務者研修は初任者研修の上位資格ですが、どちらの研修も未経験者や資格を持っていない方でも挑戦できる研修です。

また、初任者研修の受講時間が130時間なのに対し、実務者研修は450時間となっています。

実務者研修と初任者研修のどちらかで迷ったら?

どちらを取得すべきかで迷った場合、自身の目標やキャリアプランに基づいて選択しましょう。

初任者研修は基本的なスキルを身につけ、即戦力となることを目指しています。

一方、実務者研修はより専門的な知識を深め、リーダーシップや管理能力を向上させることが期待されます。

そして、何よりも「介護福祉士」を目指す際の必須資格です。

自分のスキルアップや職務に求められるスキルを考慮して、最適な研修コースを選択しましょう。

介護職の資格についてもっと幅広く知りたいという方は 「介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介」もチェックしてみてくださいね。

実務者研修を取得するまでの時間

実務者研修を取得するまでの時間

実務者研修を取得するまでには、どのくらいの期間が必要なのでしょうか?

実は、保有資格によって受講するカリキュラムが異なってくるため、事前の確認が欠かせません。

とくに介護福祉士国家試験を目指している方は、取得までの期間を加味してスケジュールを決めましょう。

実務者研修のカリキュラムは450時間

実務者研修の受講期間は、現在の保有資格によって異なります。

無資格の方は、定められたカリキュラム450時間を受講する必要があり、したがって約3〜6ヶ月かかる見込みです。

一方、初任者研修を取得している方は一部免除となり、320時間で済むため、期間は約2〜5ヶ月程度となります。

以下を参考に、ご自身の必要な時間をチェックしてみましょう。

  • 無資格 …… 450時間
  • 初任者研修 …… 320時間
  • ヘルパー1級 …… 95時間
  • ヘルパー2級 …… 320時間
  • ヘルパー3級 …… 420時間
  • 介護職員基礎研修 …… 50時間
  • 介護職員基礎研修を持っている場合は、「医療的ケア」の50時間のみ受講が必要です。

    受講するスクールによって通学日数は異なりますが、2〜3日ほどで修了するでしょう。

    実務者研修の受講科目と受講時間

    実務者研修の受講科目と時間を一覧にまとめました。

    領域 科目名 時間数
    人間と社会 人間の尊厳と自立 5時間
    社会の理解Ⅰ 5時間
    社会の理解Ⅱ 30時間
    介護 介護の基本Ⅰ 10時間
    介護の基本Ⅱ 20時間
    コミュニケーション技術 20時間
    生活支援技術Ⅰ 20時間
    生活支援技術Ⅱ 30時間
    介護過程Ⅰ 20時間
    介護過程Ⅱ 25時間
    介護過程Ⅲ 45時間
    こころとからだのしくみ 発達と老化の理解Ⅰ 10時間
    発達と老化の理解Ⅱ 20時間
    認知症の理解Ⅰ 10時間
    認知症の理解Ⅱ 20時間
    障害の理解Ⅰ 10時間
    障害の理解Ⅱ 20時間
    こころとからだのしくみⅠ 20時間
    こころとからだのしくみⅡ 60時間
    医療的ケア 医療的ケア 50時間
    合計 450時間

    大きく4つの領域に分かれ、実践的な介護の知識やスキルを磨きます。

    日常の介護業務に必要な知識や技術を効果的に習得できる構成です。

    実務者研修の学習方法は「自宅学習」と「通学講習」

    実務者研修は、「自宅学習」+「通学講習」を組み合わせたカリキュラムで学びます。

    働きながらでも学習がしやすく、自分のペースで進めることが可能です。

    通学講習では、仲間とともに介護の技術や知識を学び、現場を想定した演習を実施します。

    即戦力として活躍できる実践的なスキルを身につけることができます。

    通学が必要な科目は「介護課程Ⅲ(講義と演習)」「医療的ケア(講義と演習)」です。

    無資格の方は、自宅学習の目安時間が405時間です。

    1日2時間程度とスキマ時間を活用した学習で、負担なく理解を深めることができるでしょう。

    実務者研修を受講するときの注意事項

    実務者研修を受講するときの注意事項

    次に、実務者研修を受講する際の注意事項について解説します。

    未経験者は受講前に実務経験を積む

    無資格かつ介護の経験や知識がない方が、実践的な介護知識を400時間以上自宅で学ぶのは容易ではありません。

    実務者研修は実務経験がなくても受講可能ですが、1年ほどの実務経験を積んでからの受講がおすすめです。

    初任者研修では介護技術の基礎を学べますが、実務者研修では基本を習得できません。

    実務者研修では声掛けや利用者の思いを汲んだケアの組み立てなど、1ステップ上の介護スキルを学びます。

    そのため、無資格の方は無理をせず、初任者研修から始めましょう。

    無資格で介護福祉士国家試験を早く受験したい方は、まず初任者研修を受講することで結果的に時間を短縮できる可能性があります。

    介護福祉士試験を受験する際のスケジュール

    毎年8月中旬から9月上旬にかけて、介護福祉士の受験申し込みが受け付けられます。

    そして、その申し込みには「実務経験証明書」の提出が必要です。

    つまり、介護福祉士の受験申込に間に合うよう、実務者研修を受講する必要があります。

    実務者研修修了証明書は、受講した養成所の研修修了後に交付されます。

    到着までの期間は養成所により異なりますが、通常1週間〜2週間ほどです。

    申し込みまでの期間を逆算し、早めに実務者研修を受講しておくようにしましょう。

    実務者研修は働きながらでも取得できる?

    実務者研修は働きながらでも取得できる?

    働きながら実務者研修の取得を目指す方はとても多いです。

    忙しい方は、以下の3つの点に注意して最適なスクールを選びましょう。

    ①振替制度があるスクールを選ぶ
    ②通学回数はなるべく少なく
    ③延長制度があればより安心

    では、それぞれ詳しくみていきましょう。

    振替制度があるスクールを選ぶ

    実務者研修を働きながら取得するためには、振替制度のあるスクールを選ぶことがポイントです。

    振替制度があれば、仕事との両立がしやすく、柔軟に学習スケジュールを調整できます。

    突然の予定や仕事上のトラブルがあっても、無理なく研修を受けることが可能です。

    通学回数はなるべく少なく

    働きながら実務者研修を受講する場合、通学回数をなるべく少なくすることが重要です。

    通学回数が少ないほど、仕事との両立がしやすくなります。

    無資格の方の場合、通常は1〜2週間の通学が必要です。

    スクール選びの際には、通学日数を事前に確認するといいでしょう。

    延長制度があればより安心

    研修期間中に、仕事の都合や予期せぬ事態、体調不良などが発生することも考えられます。

    そうした場合、延長制度があると安心です。

    延長制度があれば、余分な費用を支払うことなく、しっかりと研修を修了することができます。

    初任者研修についてもっと知りたい方は 「初任者研修のカリキュラムは?通信と通学の違いを徹底解説」を参考にしてみてください!

    実務者研修の受講料や合格率

    実務者研修の受講料や合格率

    実務者研修の受講には一定の費用がかかることが一般的です。

    受講料や関連する費用について紹介します。

    受講料は10万〜20万円が目安

    実務者研修の受講料はスクールや地域によって異なりますが、一般的には10万〜20万円の範囲が目安とされています。

    ただし、これはあくまで一般的な価格帯であり、具体的なスクールによってはこれよりも高額な場合や、補助制度がある場合もあります。

    スクールを選ぶ際には、受講料だけでなく、教材費や通学にかかる交通費など追加でかかる費用も確認しておくと良いでしょう。

    実務者研修の合格率はほぼ100%

    実務者研修の合格率は一般的に非常に高く、ほぼ100%に近いと言われています。

    これは、受講生が事前に学習した内容を修了試験で実践的に評価される形式が主流であるためです。

    また合格点に達しなかった場合でも、ほとんどのスクールが追試を行い、合格できるようにサポートしてくれます。

    ただし、スクールによっては合格率に差があることもあるため、信頼性の高いスクールを選ぶことが重要です。

    実務者研修の修了試験は基本的にない

    実務者研修では、一般的に修了試験は行われません。

    ですので、修了試験に落ちて資格を取得できなかったということは、ほとんど無いでしょう。

    ただし、スクールによっては独自の修了試験を設けていて、難易度もまちまちです。

    スクールを選ぶ際には、修了試験の有無や追試制度を確認しておくことをおすすめします。

    実務者研修を取得して介護福祉士を目指そう!

    実務者研修を取得して介護福祉士を目指そう!

    実務者研修は、無資格・未経験者でも受講可能で、介護職における実践的なスキルを磨くための重要なステップです。

    初任者研修との違いを理解し、自身のキャリアプランに合わせて選択することがポイントです。

    働きながらでも取得できる振替制度や通学回数の少なさ、安心の延長制度を活用し、柔軟に学びながら資格を取得しましょう。

    受講料はスクールや地域によって異なりますが、一般的には10万〜20万円の範囲が目安です。

    取得後は実務経験を積むことで、介護福祉士国家試験に向けての準備が整います。

    実践的なスキルや技術を身につけ、最終目標は介護福祉士の資格取得です。

    無理なく学びながら、将来のキャリアアップを見据えてステップアップしましょう。

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