【レポートとは】通信制高校卒業には何が必要なの?レポートについて徹底解説 更新時間 2023.11.07
通信制高校について調べている方の中には、
- 通信制高校に通う予定だが、卒業に何が必要か分からない
- 現在通信制高校に通っているが、レポートに苦戦している
- レポートが苦手で、何から手を付けていいか分からない
などのお悩みを持った方も多いのではないでしょうか。
そこで、これから入学を検討している方、現在すでに通信制高校に通っている方も「レポートとは何か」「レポート提出に重要な点は何か」を改めて考えてみましょう。
今回は、通信制高校卒業のために必要なもののうちの一つである「レポート」についての解説記事を書いたので、気になる方は最後まで読んでみて下さい!
通信制高校を卒業するために必要な3つの要素
通信制高校を卒業するには基本的には下記3つの卒業要件を達成する必要があります。
- レポート
- スクーリング
- テスト
それぞれの詳細は学校によりますが、大枠はどの通信制高校でも変わりません。
ここからそれぞれの要素について、卒業要件の基準と併せて説明していきます。
①レポート
まず初めに「レポート」について紹介いたします。
通信制高校におけるレポートとは、添削指導と呼ばれる問題集のことです。
こちらの添削指導の回数は学習指導要領によって決まっており、国語数学などのいわゆる5教科に加えて保健体育や芸術、家庭及び情報に属する専門教科など、それぞれ回数が定められています。
通信制高校を3年間で卒業する場合には、年間平均30単位分のレポート提出をしなければなりません。
1単位取得するために、必要なレポート数が平均3本と言われているので、年間合計90枚のレポートを提出する必要があります。
この数字を月間、週間換算すると1か月では7.5枚、1週間で1.5枚の提出が必要です。
この数字を見て、多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、一般的な通信制高校ですと、これが平均の数字になるので事前に把握しておきましょう。
レポートの具体的な内容については、後ほどご紹介していきます。
②スクーリング
続いて紹介するのが、スクーリングです。
学校によって形態はさまざまですが、基本的にスクーリングは通学をして授業を受けることや、面接指導を行う時間を指す場合がほとんどになります。
スクーリングの形態は主に3種類です。
1つ目が数日間集中して通う集中型。
2つ目が数日間宿泊で行う合宿型。
上記2つについては、スクーリングに行く時間を確保することが難しい社会人などが大型連休などに行うパターンが多いです。
3つ目は週1~5日間定期的に通う通学型となります。
通学型は登校時間や1日当たりの授業時間を調整することが可能なので、通常の全日制高校とは 違った自由度がある通学スタイルです。
スクーリングでしか取得することのできない単位もあるため、最低限のスクーリングは必須になりますが、現在はインターネットでの配信授業などのメディアを利用した学校も近年増加しているので、興味があれば調べてみてはいかがでしょうか。
また、通信制高校の授業について詳しく知りたいという方は「通信制高校の授業内容を徹底解説!」という記事もチェックしてみて下さい!
③テスト
最後に紹介する、卒業のために必要な要素は「テスト」です。
全日制高校と同じく通信制高校にもテストはありますが、同じものではありません。
学期ごとに中間、期末試験といった「定期考査」を採用している全日制高校に対して、通信制高校の主な試験は「単位認定試験」と呼ばれるものがほとんどです。
こちら2つの試験の主な違いとしては、以下3点があげられます。
- 受験資格
- 試験回数
- テスト内容
1点目は「受験資格」です。
「定期考査」は出席人数や課題に左右されることはありませんが、「単位認定試験」では科目ごとに決められたレポートの提出と、一定数以上のスクーリングが受験条件とされていることが少なくありません。
2点目に試験の回数です。
「単位認定試験」は年度末の一回のみ実施している学校が多い傾向にあります。
最後に3点目がテストの内容になります。
テストの回数が異なるため、範囲自体は「単位認定試験」の方が広くなりますが、出題元のほとんどがレポートになるので、対策しやすいテストです。
ここまで通信制高校の卒業に必要な要件を3つ簡単に紹介してきました。
卒業条件をより詳しく知りたい方は「通信制高校の入学から卒業までの流れを解説!登校や卒業の条件は?」という記事を確認してみて下さい!
ここからは今回のテーマである「レポート」についてより具体的に紹介していきます。
通信制高校のレポートについて
レポートについての簡単な概要は上記で説明しているので、ここからはより詳細な情報をお伝えしていきます。
一般的なレポート提出の流れ
基本的な提出の流れとしては4段階なので、段階別にそれぞれ紹介していきます。
①指定範囲の学習
こちらは文字通り、指定範囲の勉強です。
勉強の方法は学校によりさまざまで、教科書、教材を用いたものや、映像授業などを取り入れている学校も増加してきています。
②レポートの作成、問題集の解答
次は学習した内容を復習しながら、課題として与えられたレポートを作成していきます。
レポートの作成は、あくまでも振り返りを目的にしているので、難易度の高いものが求められているわけではありません。
③レポートの提出
レポートが完成したら、作成したレポートを学校に提出しましょう。
提出方法は学校によって異なりますが、郵送や学校へ直接提出しに行くのが一般的です。
最近では、パソコンやスマートフォンから作成・提出することができる学校も増加傾向にあります。
④先生の添削を受ける
レポートは提出して終了ではなく、修正と添削を繰り返し、完成を目指します。
ここまでが一般的な「レポート提出の流れ」となります。
レポートの難易度について
「難易度の高いものが求められているわけではない」と先ほど説明しましたが、ここから「レポートの難易度」について詳しく解説していきます。
レポート作成自体の難易度は高くないとはいえ、学習している内容については全日制高校と同じレベルです。
そのため、ブランクのある社会人などはある程度の自己学習は必要になるでしょう。
一般的に難しいといわれる要因は難易度ではなく、レポート提出までのスケジューリングや分からない問題があった際の対応など、学習面以外での問題が挙げられることが多いです。
必要なレポート提出回数
前章で簡単に説明しましたが、改めてレポート提出の回数について詳しく解説していきます。
まず、 1単位を取得するために、必要なレポートの提出数は平均3回です。
1年間で取得できる上限の単位が約30単位である場合が多いので、計算をすると月間約7本のレポート提出が必要になります。
しかし、レポートは期限までに提出することができればよいので、自分の予定に合わせて提出頻度を調整できる点は大きなメリットです。
滞りないレポート提出のために重要な3つのこと
ここまではレポートの概要について紹介してきましたが、ここからは実際にレポート提出ができない原因やその改善に必要なことを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
【あるある】レポート提出できない理由
レポート提出ができないよくある理由は以下の3つです。
- 学習内容が難しくレポートが作成できない
- レポートが溜まり、期限に間に合わない
- 提出そのものを忘れてしまう
レポートが提出できない理由は生徒それぞれあると思いますが、通信制高校をきちんと卒業したいと考えているならば、レポート提出は忘れないようにしましょう。
続いてはレポート提出において重要なことをご紹介していきます!
①分からないことを放置したままにしない!
通信制高校での学習は、基本的に教材等を用いた自己学習が多いです。
そのため、学習の段階で不明点、疑問点が発生した場合は必ずその都度解決するようにしましょう。
「レポート作成のときでいいや」と後回しにしていると不明点周辺の再確認から作成を始めなければいけないため、時間と労力がかかってしまいます。
自分で考えてもわからない場合は、学校の先生に質問をすることも解決策の一つです。
またインターネットで検索をすれば動画での解説など情報を探す手段はいくらでもあるので、不明点・疑問点が発生した場合はその場で解決する癖付けを行いましょう。
②レポートは溜め込まずに、コツコツと積み重ねよう!
レポートを無理なく提出するためには、余裕を持ったスケジュール設定が必要になります。
コツコツとレポートをこなしていくことが重要なので、忙しい中でも毎日少しずつレポートを作成していくことが重要です。
「月の前半は予定が一杯で落ち着いてからやろう」といった柔軟な対応は必要ですが、後回しにしすぎると、最終的に間に合わなくなるケースも少なくありません。
③便利なシステム・サポートを利用すること!
学校によってシステムやサポートは異なりますが、自分の通っている学校や通う予定の学校のサポート制度はうまく活用するようにしましょう。
最近では、インターネット上のチャットでの学習面の質問を受け付けている学校もあるので制度をうまく利用して学習を進めることが大切です。
通信制高校のレポートは難しくない!
ここまで記事を読んで、通信制高校のレポートについて理解できたでしょうか。
学習スケジュールを自分で組むことのできる自由さも、通信制高校の魅力の一つです。
これから通信制高校でレポートを書くかもしれない方や、現在書いていて苦労している方も、やることを理解して、やるべき行動を行えば決して難しいことではありません。
学校の先生も苦しませるために課題を出しているのではなく、知識を身に着けて卒業してほしいと思っています。
だからこそ先生に質問することを恐れずに、分からないことがあったら何でも質問をすることが重要です!
この記事を読んで、レポートに対する取り組み方や姿勢が変わり、余裕を持った通信制高校の卒業ができることを願っています!