掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

CADオペレーターになるには資格が不要?おすすめの資格や活かせる職種を紹介

更新日:2024-02-08

CADオペレーターになるには資格が不要?おすすめの資格や活かせる職種を紹介

CADオペレーターとは、CADというソフトウェアを使って様々な設計図をパソコン上で描く仕事のことを言います。

建築から服飾まで多種多様な現場で活躍するCADオペレーターですが、なるためにはどうしたら良いのでしょうか?

また、なるためには何か資格が必要なのでしょうか?今回は、CADオペレーターを目指す時におすすめの資格や勉強法についてご紹介していきます。

建築CAD検定の資格は就職や転職に有利?活躍できる場はどこ?

CADオペレーターの仕事内容は?在宅や派遣でも働ける?

CADオペレーターとは?

CADオペレーター

CADオペレーターは、”CAD“と呼ばれるソフトを使ってパソコン上で設計図を描く職業のことを言います。

設計図を描くと言っても一から自分で設計するわけではなく、専門知識を持った人が設計・デザインしたものをパソコン上で設計図に描き起こすのが主な仕事となります。

そのため設計に関する知識と言うよりも、CAD自体に関する知識や操作スキルが求めらます。逆に言えば必要なのはCADの知識だけであるため、スキルや知識さえ身につけてしまえば様々な種類の仕事を受けられるようになります。

PCさえあれば仕事ができるため派遣社員や在宅で働く人も多く、働き方を自由に選べるのが魅力の一つです。

CADとは?

CADは”Computer Aided Design”の略で、主にコンピューター上で設計・製図を行うためのソフトウェアです。

CADのおかげで、昔は手書きで行なっていた製図をコンピューター上で素早く効率的にできるようになったため、今ではものづくりの現場で欠かせないソフトウェアとなっています。

また、CADはそうした製図を行うためのソフトの総称であるため、使用用途に応じていくつもの種類があります。

大きく分けると平面の設計図を描く「2DCAD」や立体的なモデルを作れる「3DCAD」がありますが、それ以外にも専門的な機能を持ったCADなどもあります。

現在では多くの現場でAutoCADという種類のものが使用されていますが、CADを使った仕事に就きたいときはその業界でどの種類のCADが使用されているのかを確認した方が良いかもしれません。

ほかにも、「汎用CAD」と「専用CAD」があり、前者は分野を問わず幅広く活用できる機能を備えており、後者は主に建築や自動車といった分野に特化した機能となっています。

CADオペレーターの平均年収は?正社員や在宅・フリーランスの場合を比較

CADオペレーターになるための資格は不要

CADオペレーターになるためには特に資格は必要ありません

CADに関する資格は難易度の高いものから低いものまでたくさんありますが、特に何も持っていなくても就職することはできます。

しかし、CADに関する専門的なスキルを持っていなければ仕事ができないため、そうした知識を持つことを証明できる資格は持っておくと色々な場所で役立つことでしょう。

特に、在宅で仕事をする場合にはそれなりの信頼と実績が必要であるため、何らかの資格を持っていると仕事がしやすくなるかもしれません。

CADオペレーターにおすすめの資格は?

CADオペレーター

それでは、CADオペレーターにおすすめの資格をいくつかご紹介していきます。

未経験の方におすすめなものから難易度の高いベテランの方向けのものまでたくさんありますので、ぜひご覧ください。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験

参照:CAD利用技術者試験

この試験はCADの中でも特に有名な試験で、主に建築機械系の製図ができる能力を持っていることを証明できます。

試験は3次元CADと2次元CADの2つが実施されています。3次元CADは2級、準1級、1級があり、2次元CADは基礎、2級、1級がそれぞれ行われています。

また、2次元CADの1級は機械、建築、トレースという3つの専門分野が行われています。

専門の分野や難易度別に分かれているため初心者の方から既に働いている方まで受けやすく、知名度も高いためCAD資格の中では最もおすすめできる資格と言えます。

CAD利用技術者試験資格取得の難易度は?試験情報・報酬相場を徹底分析

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験

参照:建築CAD検定試験

CAD試験の中でも特に建築系の知識を求められるのが建築CAD検定試験です。

建築専門の試験というだけあってCADの知識だけで無く建築に関する基本的な知識も習得しておかなければなりません。

建築に関する仕事をしているところではCAD利用技術者試験と同じくらいの知名度を誇っているため、建築関係のCADオペレーターになりたいという方にはおすすめです。

試験は4級、3級、2級、準1級に分かれていますが、4級は高校での団体受験のみ受け付けているため一般的には3級以上の受験となります。

オートデスク認定資格プログラム試験

オートデスク認定資格プログラム試験

参照:オートデスク認定トレーニングセンター

オートデスク認定資格プログラム試験は、数あるCADの中でもトップクラスのシェアを誇る「AutoCAD」の発売元であるオートデスクが実施している試験です。

世界中の様々な場所で使われているため、AutoCADを使えるようになれば受けられる仕事がかなり多くなることでしょう。

資格自体も世界で共通であるため、もし海外で仕事をすることがあっても役立つ資格です。

オートデスク認定ユーザーとオートデスク認定プロフェッショナルという2つのレベルの試験が行われており、この試験も自分のレベルに合わせて無理なく受けられるようになっています。

Vectorworks操作技能認定試験

Vectorworks操作技能認定試験

参照:Vectorworks操作技能認定試験

オートデスク認定資格プログラム試験と同様に、CADの発売元の一つであるエーアンドエー株式会社が実施している試験です。

エーアンドエーが開発しているVectorworksは主に家具やインテリアの設計に強いCADであり、主にインテリアデザイナーの方に使われています。

試験方式はCBT形式というものを採用しており、ネットに繋がったパソコンがあればいつでもどこからでも受けることができます。

インテリアに関わるような仕事に就きたいと思っている方におすすめの試験です。

CADデザインマスター

CADデザインマスター

参照:CAD資格のCADデザインマスター認定試験

CADデザインマスターは、主に建築・機械・電気関係を中心に様々な製図を行えるようになることを目的としたCAD試験です。

それだけ求められる知識も多く初心者向きではありませんが、合格できればCAD全般に対するスペシャリストとして活動していくことができるでしょう。

対象のCADは正解的にも広く使われているAUTOCADとJWCADです。

CAD実務キャリア認定制度

CAD実務キャリア認定制度

参照:実務キャリア認定制度 

CAD実務キャリア認定制度とは、一般社団法人コステックエデュケーションが認定する制度です。

「TCADs」と呼ばれるCADの技術や理解力を問う試験と「CADアドミニストレーター認定試験」、「3次元CADトレーサー認定試験」、「3次元CADアドミニストレーター認定試験」の3種類の認定試験があります。

受験資格は特になく、試験は9月下旬と2月上旬に実施されます。

「TCADs」は試験会場での受験が必要ですが、他の3つの試験は自宅での受験ができ、参考書も見れます。

しかし実務経験がない場合は難易度がやや高いといわれており、試験の合格率は45~50%ほどなので万全の対策が必要となります。

3次元設計能力検定試験

3次元設計能力検定試験

参照:3次元設計能力検定協会

3次元設計能力検定試験は、3次元設計能力検定協会によって主催される試験です。

機械設計における基礎的な能力や、3次元CADのオペレーション能力などが問われます。

もし製造業に従事しながら3次元CADを扱う人は取っておいて損のない資格だといえます。

3字原設計能力検定試験とは、「3次元CADコース」「図面作成コース」「プロ設計者コース」の3つのコースが用意されており、仕事内容や将来従事したい分野によって選べます。

試験は5月と11月に行われ、合格率は非公開ですが、合格には6割以上の正答率が目安だといわれています。

機械・プラント製図技能士

機械・プランと製図技能士は国家資格で、CAD資格の中でもかなり信頼度の高い資格といわれています。

試験では製図能力や設計に関する知識などが問われ、1~3級のランク別になっているのが大きな特徴です。

ランク別によって受験資格が異なり、3級は誰でも受験可能ですが、2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要です。

なお、1級については例外もあるので公式サイトをあらかじめたしかめておくことをおすすめします。

またまだ実務経験がない人は、まず3級を取得したうえで現場で経験を積み、2級および1級の合格を目指すのがおすすめです。

合格するには学科だと65%、実技で60%以上の正答率が必要だとされています。

未経験者なら「CAD利用技術者試験」がおすすめ!

CADオペレーターを目指す初心者はまず、「CAD利用技術者試験」にチャレンジするのが望ましいとされています。

CAD利用技術者試験は2次元と3次元に分かれ、2次元は基礎・2級・1級、3次元は2級・準1級・1級に分類されています。

初級者は2次元の基礎試験を選択し、約3か月の学習期間を想定して受験します。

試験科目にはCADシステムの基礎知識や利用方法、インターネット、情報セキュリティ、知的財産権などが含まれ、製図の知識も問われます。

CADの使い方だけでなく資格の勉強をすることによって、業務全体の理解をさらに深められるでしょう。

CADの資格を取得するにはスクールや通信講座の受講がおすすめ

CADオペレーターになるには、独学で学ぶよりスクールや通信講座を利用するのがおすすめです。

なぜなら独学と違いスクールや通信講座の場合、すぐに質問や相談しやすいからです。

初心者からCADソフトの基礎を学ぶ場合、通常だと通学、通信ともに6ヶ月程度のカリキュラムで身につくといわれています。

さらにスクールではプロフェッショナルなスキルを得るためのカリキュラムや、建築・機械など目指したい方向性に沿ったカリキュラムなど、幅広いニーズに合わせたコースが用意されています。

スクールでは、通学もしくは自宅など通信講座から選べるため自分のライフスタイルに合わせられるのもうれしいポイントです。

通学講座

通学講座では、決まった時間に決まった場所でスクールに通って学ぶスタイルとなります。

最近では夜間、土日に集中したコースなど、働きながら通える環境も整えられているので、仕事や学校などで忙しい方でも通いやすい仕組みが整っています。

通学講座のメリットとしては、分からないところをその場で講師に質問できる点です。

ほかにも、一緒に学ぶ仲間がいることが資格取得に向けてのモチベーション維持にもつながります。

通信講座

通信講座のメリットには、自分の好きな時間と場所で学べるものが挙げられます。

たとえば朝の1時間や寝る前に30分など、日常のスキマ時間でも自分のスタイルに合わせて学べます。

スクールによっては随時質問を受け付けていたり、就職サポートが充実しているところもあるので、近くにスクールがないといった方は通信講座がおすすめです。

CADの資格を取得するメリット

CADの資格を取得するメリットには、設計や施工管理時の書類作成といった日々の業務の効率化につながるといった点が挙げられます。

CAD資格を取得するためには、CADに関する知識や技術を体系的に学ぶ必要があり、資格を取得することで業務をこなす正確性やスピードが向上します。

また会社によっては資格手当を用意していたりもするので、収入アップにもつながるでしょう。

さらに、CAD資格は一定の知識や技術を備えていることの証明にもなるため、就職や転職の場においてもアピールポイントになります。

CADの資格を活かせる職種

CADの資格を取得すれば以下の職種で活かせます。

  • 施工管理技士:おもに建築、土木、造園、電気工事などの施工管理を行う仕事。工事を進めながらCADを使って書類を作成するため、資格があれば書類作成のスピードが上がるなどメリットがあります
  • 設計者:住宅やビルを建築するために、安全性や環境性、コストに関してまでをトータルに考えて設計を行う仕事。現場において指示書となる、設計図を書く所内に有資格者がいれば図面作成のスピードが上がります
  • アパレルメーカー:アパレルメーカーのデザイン担当になることで、型紙の作成や三次元データでの試着などで活かせます
  • 自動車メーカー:自動車製品の設計に3D CADが使用されていることから、資格があれば設計した車をシミュレーションしやすくなります

CADオペレーターは資格がなくてもなれるが、資格を持っていれば仕事に活かせる!

CADを使って様々なものの製図を行うCADオペレーターですが、なるために特定の資格は必要ありません。

しかし就職・転職の際や在宅で働く場合には何かしら資格を所有していると役立つため、CADオペレーターとして仕事をしたいと考えている場合には何らかの資格を取得することをおすすめします

未経験から独学でCADオペレーターを目指す場合も、資格の取得を目指せば勉強しやすく資格も取得できるため一石二鳥です。

未経験からでも始めやすい職業なので、ぜひ資格を活用しながら目指してみてはいかがでしょうか。