メイクの資格なしでも就職できる！未経験でも就職に有利な資格とは？

メイクの仕事に就くには、美容師免許の取得が前提です。

その理由や、不要な資格についても解説していきます。

「首から上を綺麗にする仕事」は美容師免許が必須

昭和32年に制定された「美容師法」によると、「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等」に関わる仕事の場合、美容師免許が必須とされています。

メイクは顔の特定の部分を強調し、美しさを引き立てる技術であり、これには専門的な知識が必要です。

友人同士や家族間のメイクや結髪は仕事ではないので、美容師免許は必要ありません。

しかし、「業（仕事）」とする場合には有料・無料を問わず、美容師免許の所持、かつ美容所にて美容を行わなくてならないとされます。

美容師免許を持っていることで、お客様に対して安心感を提供し、信頼を築くことができます。

メイクの資格なしでも就職できる

メイクを本業としたいとき、美容師免許さえあれば就職することが可能です。

メイク関連の資格は必須ではありません。

しかし、プロのメイクアップアーティストとしてメイク技術を習得したい場合には、何かしらの民間資格を取得することをおすすめします。

一部の職場では、実力や経験が重要視され、資格よりも実際のスキルやセンスが評価されることがあります。

ただし、未経験での就職の場合は実務経験がないため、これまでの成果や実力を証明することができません。

美容業界で活躍するには、持っている実力やスキルを証明するための手段として、資格を取得することが重要です。

メイク資格があれば未経験でも就職に有利

メイクの専門的な資格を取得することで、未経験者でも就職に有利な状況が生まれます。

メイクスクールや資格取得プログラムを通じて、基本的なテクニックやトレンドに関する知識を身につけ、実践的なスキルを磨きましょう。

資格を持つことで、雇用者に対して自己アピールを高め、アドバンテージを得ることが期待できます。

美容師免許がないと施術できない職業や美容行為について、詳しく紹介します。

メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストは、美容師免許が必須の美容系職業の1つです。

メイクは「首から上」の部位に該当するため、資格がないと美容師法違反になります。

メイクアップアーティストは専門的な知識と技術を駆使して、クライアントの顔をメイクアップし、美しさを引き立てる役割を果たす職業です。

顔の構造や肌のトーンに詳しく、トレンドやアートに敏感であることが求められます。

メイクアップアーティストはヘアとメイクを同時に担当することが多く、美容師免許を取得する際の知識が必須だといえます。

アイリスト

アイリストとして働く場合も、美容師免許が欠かせません。

以前は免許不要でしたが、マツエクに関するトラブル事例が多く、美容師免許の保持が必須となりました。

目や目元の部分は特にデリケートであり、専門的な技術と知識が求められます。

美容師免許を持つことで、施術において高いスキルと安心感を提供できます。

アイブロウリスト

眉の形・長さ・太さなどをデザインし施術するアイブロウリストも、美容師免許が不可欠な職業の1つです。

アイブロウリストは、クライアントの顔の印象を左右するアイブロウのデザインやメンテナンスを担当します。

顔の形や特徴に合わせたアドバイスや施術が求められ、美容師免許を持つことでプロの技術を提供できます。

美容師免許がなくアイブロウリストを目指している方は、アイブロウの技術と美容師免許が同時に取得できる美容学校を選択しましょう。

メイクセラピー

メイクセラピーは「化粧療法」ともいわれ、心理カウンセリングの手法を取り入れたメイウクアップ技法です。

メイクがしたくても出来ない方や、高齢者向けのサービスとしても注目を浴びています。

メイクセラピーとして活躍する場合にも、美容師免許は必須です。

心理学とメイクの要素を組み合わせ、クライアントの心の健康をサポートする役割を果たします。

美容師免許を持つことで、メイク技術だけでなく、クライアントとのコミュニケーションにおいても高い専門性を発揮できます。

美容師免許さえあれば、メイクの資格がなくても働ける理由について解説します。

美容業界には未経験歓迎の求人が多い

美容師免許が必須ながらも、メイクの資格がなくても美容業界で働くことができる理由の一つは、未経験者を歓迎する求人が多いことです。

美容業界はクリエイティブで多様なスキルが求められますが、その中でも実務経験や意欲を評価する企業が多いため、メイクの資格がないからといってチャンスを逃す必要はありません。

メイク資格はすべて民間資格となっており、取得するかは個人の自由です。

資格にはいくつかの種類があるので、自身の目的や働きたいサロンが推奨している資格を選ぶといいでしょう。

資格なしとメイク資格保持者との違い

メイクの資格がない場合と保持している場合の違いは、主に専門知識やテクニックの有無です。

また、一部の企業では資格保持者を優先的に採用したり、資格手当を提供するケースもあります。

資格があれば業務の幅が広がり、多くの求人から就職先を選ぶこともできるでしょう。

ただし、一部の仕事ではメイクの資格がアドバンテージとなりますが、美容業界においては個々の実力や経験が評価されることがあります。

資格を持っていなくても、実際のスキルやセンスがあれば未経験者でも求人にアクセスでき、キャリアを構築することが可能です。

通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの？勉強期間や最短取得するための方法をご紹介！」も参考にしてみてくださいね。

美容師免許がなくても働ける、美容系のお仕事を紹介します。

美容師免許がないけど美容系の仕事に就きたい方は、ぜひ参考にしてください。

美容部員（ビューティーアドバイザー）

美容部員は、美容や化粧品の知識を活かして商品の案内やカウンセリングを行う職業です。

お客様にメイクをすることがありますが、「商品を売ることが目的」のため、美容師免許は必要ありません。

美容に関する基礎知識とコミュニケーションスキル、商品知識があれば、美容部員として活躍することができます。

メイクインストラクター

メイクインストラクターは、メイクの技術やテクニックを教える仕事です。

美容師の資格がなくても、メイクに関するスキルや知識が豊富であれば、美容教室やメイクスクールでインストラクターとして働くことができます。

ただし、お客様の顔に触れながらメイク方法を教える行為は、美容業になるため注意が必要です。

友人にモデルになってもらう分には問題ありませんが、モデルを募ったり雇ったりすると美容行為に値します。

ネイリスト

ネイリストは爪のケアやネイルアートを提供する職業です。

美容師の資格がなくても、ネイルに関する技術やセンスがあれば、サロンやネイルスタジオでネイリストとしての仕事が可能です。

エステティシャン

エステティシャンは、ボディケアや脱毛、フェイシャルケアに特化した職業です。

美容施術において、簡単なマッサージや肌の汚れ落としは理容師法や美容師法に違反しません。

しかし、フェイシャルは首から上に該当するため注意が必要です。

多くのエステティックサロンでは、フェイシャルメニューが用意されています。

フェイシャルエステは通常、首から上を対象としますが、顔からデコルテまで施術することで全身美容と見なされることもあります。

したがって、1967年の通知による美容師法では、首から上以外にも範囲が拡張するのであれば、法に抵触しないと定義されています。

受付・レセプション

美容サロンやスパ、エステサロンなどでの受付やレセプションの仕事も、美容師の資格がなくても働ける選択肢の一つです。

未経験歓迎の求人も多く、お客様とのコミュニケーションや予約管理ながど求められます。

美容について、ネイルに興味があるという方は 「ネイル資格の種類は？それぞれの試験内容の違いや取得方法をご紹介」も参考にしてみてくださいね。

メイクの仕事を目指している方におすすめの資格を紹介します。

未経験から目指す場合は、メイク資格を取得して確かな技術や知識を学びましょう。

IBF国際メイクアップアーティスト認定試験

メイクアップアーティスト資格の選択肢として、IBF国際メイクアップアーティスト認定試験が挙げられます。

この試験は国際美容連盟（IBF）が実施し、メイクの知識や技能を実技試験で評価します。

IBF国際メイクアップアーティスト認定試験では、通常のメイク技術だけでなく、結婚式や舞台など特別なシーンで必要な専門的なメイクスキルを身につけることができます。

この資格を取得することで、ヘアメイク事務所、ヘアサロン、化粧品会社、結婚式場など、さまざまな職場で活躍するチャンスが広がるでしょう。

IBFの後援のもとで、個人開業やフリーランスのメイクアップアーティストとしても自らのスキルを発揮することも可能です。

日本メイクアップ技術検定試験（JMA）

日本メイクアップ技術検定は、メイクアップを職業として考える方や既に職業としている方が、技術力、接客力、知識力を向上させることを目指した試験です。

試験の基本は一般社団法人JMAが定める正しいメイク基準で、1級、2級、3級の三段階にわかれています。

美容業界での就業を希望する方はもちろん、自らのスキルアップや新たな活躍の場を模索する際には、この試験が強力な武器となります。

JMAメイクアップ技術検定は実技試験のみで、筆記試験は行われません。

試験は年に2回、夏と冬に開催され、東京・名古屋・大阪・広島・福岡・沖縄を中心に実施されています。

2020年冬期の合格率は3級が68.1％、2級が54.3％、1級が31.1％でした。

1級や2級の合格率が低いため、これらの資格取得はメイクアップのスキルを強くアピールできるチャンスとなります。

JMANメイクアップ技能検定

JMANでは、メイクアップ技術の向上と活動支援を目的として、メイキャッパー向けの技術検定を実施しています。

JMANメイクアップ技能検定は、メイクアップの技術、知識、マナーの向上を目指し、普遍的な技術と知識を広めるために行われます。

合格者は認定証が発行され、ホームページで公開され、資格取得者としてサポートされます。

メイクアップ技術検定は毎月全国で開催され、本部主催と認定校主催の2タイプがありますが、どちらも同じ内容で受験可能です。

JMANメイクアップ技術検定は、1級・2級・3級とインストラクター検定の4つの部門で実施されます。

1級とインストラクター検定合格者には、JMAN認定講師の受験資格が与えられます。

技術検定3級に関しては、JMAN会員以外も受験可能ですが、2級以上は会員にならないと受験できません。

また、3級から順を追って合格する必要があり、飛び級での受験は不可能です。

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、日本化粧品検定協会が主催し、正確な美容知識の普及と向上を目指す検定です。

美容業界に関わらない方でも、美容に興味があるなら、年齢や性別を問わず受験できます。

資格は1級から3級までの3つに分かれており、3級は「ワンランク上のキレイを目指す」レベルを対象にしています。

基本的な美容知識をベースに、誤解しやすい化粧品や美容に関する知識を習得できます。

2級は「美容を語れる人を目指す」レベルで、美容皮膚科学やスキンケア、メイク、生活習慣美容などの知識が身につく資格です。

1級は「化粧品の専門家を目指す」レベルで、成分や髪・爪・口腔の構造とケア、さらには化粧品に関する歴史や法律など、高度な知識が求められます。

美容に興味がある方だけでなく、美容業界に携わる方にもおすすめの資格です。

ブライダルコーディネート技能検定

ブライダルコーディネート技能検定は、ブライダル業界での実務知識や専門知識を問う試験です。

3級から1級までがあり、合格することでプロとしてのレベルを確認できます。

現代のブライダル産業は、昔に比べて多様なニーズに対応しなければなりません。

ホテルや結婚式場での挙式から、レストランやゲストハウスでの挙式、アウトドアや学校での挙式など、ウエディングシーンも多様化しています。

これに対応し、お客様に適切なアドバイスをするためには、幅広いブライダル知識が求められます。

ブライダルコーディネート技能検定を受験することで、その知識を身につけることが可能です。

メイクセラピー検定

メイクセラピストジャパンが認定する、メイクセラピーの知識と技術に関する検定試験です。

美容業界はもちろんのこと、医療福祉業界や学生などを中心に、受験者数は増加しています。

最近では心理カウンセリングへの関心が高まり、その手法を取り入れたメイクセラピー（化粧療法）のニーズも拡大中です。

検定試験では、「メイクセラピー的心理学」「コミュニケーション」「化粧心理学」など心理面のアプローチに必要な領域から、「メイク理論」「色彩学」などメイクアップに関する領域まで幅広い内容が出題され、メイクセラピーの概念をトータルに習得できます。

受験レベルは3級、2級、1級、特級があり、2級まではどなたでも受験可能です。

特に3級は在宅筆記試験（郵送）とオンライン試験で通年受験でき、どなたでもどこにお住まいでも自分のタイミングで受験しやすい検定です。

独学でネイリストになりたい方は 「独学でネイルの資格は取得できる？自力で学ぶメリット・デメリットを解説」も参考にしてみてくださいね。

エコール・ド・パリ メイクアップスクール本格通信メイクコース

エコール・ド・パリ メイクアップスクールの「本格通信メイクコース」は、ビューティーアドバイザーやメイクアップアーティスト志望者に最適な講座です。

通常の受講費用は25万円ですが、現在は20％オフの特別価格が適用され20万円で受講できます。（2024年1月時点）

約6ヶ月の通信講座で、スクーリングもあるリモート授業形式が特徴です。

リーズナブルな価格で、撮影やブライダル、舞台、ファッション等、すべてのヘアメイクを習得できるのはお得な料金設定と言えるでしょう。

授業時間は40分から1時間で、隙間時間を有効活用できる効率的な学習が可能です。

メイク理論から始まり、皮膚理論、ファンデーションの仕上げ方、眉の理論と実習、アイシャドウの理論と実習、ナチュラルメイク、ブライダルメイクなど、カリキュラムも整っています。

さらに、プロ仕様のメイク用品一式が提供され、仕事にも活かせる優れた品質を備えています。

メイクアップのプロとしてのスキルを高めたい方や、美容系の仕事に転職を考えている方にぴったりのコースです。

ここでは、受講料は手軽だけど質の高いメイク資格が取得できるおすすめ講座を紹介します。

PBアカデミー メイクアップ認定講師資格取得講座

PBアカデミーのメイクアップ認定講師資格取得講座は、プロフェッショナルを目指せる充実の講座です。

6か月間の通信講座で、メイク初心者から美容関係者まで、幅広い層におすすめできます。

受講費用は86,900円で、柔軟な通信講座形式で学ぶことができます。

講座では、まずベースフェイス理論から学習が始まります。

顔の筋肉や黄金比率の法則を基本に理解し、眉技法やベースメイク、アイメイクのコツを磨くことができます。

学習中の質問には専門スタッフが無料でサポートしてくれ、LINEや電話での即答が可能です。

教材キットはテキストと一緒に配送され、到着日から学習を開始できます。

初心者でも安心して受講できるコースですが、メイクキットはプロ仕様のクオリティを備えており、クオリティの高いスキルを身につけたい方に最適です。

メイクセラピストジャパン メイクセラピー検定準2級試験対策

一般社団法人メイクセラピストジャパンの「メイクセラピー検定準2級試験対策 eラーニング講座」は、約3ヶ月の通信講座で、メイクセラピー検定の合格を目指す方に最適です。

受講費用は22,000円で、手頃な価格で質の高いスキルや知識が習得できます。

「メイクセラピー」は、心理カウンセリング手法を化粧療法の一環として組み合わせたアプローチです。

外見の美しさのみでなく、心の健康と心理的なサポートも重要視しています。

メイクセラピストジャパンの講座では、動画、PDFテキスト、確認テスト、模擬試験など、豊富な教材が用意されています。

準2級対策講座は、知識と実技の両面から構成され、テキスト学習に加え、動画視聴や確認テスト、模擬試験を通じて効果的な学習が可能です。

実技対策では、自身のメイク画像をアップロードして添削指導を受けることもできます。

学習は各章のテキストと動画視聴→確認テスト→模擬試験→実技練習→実技課題提出の順に進行し、自分のペースで学びたい方に最適な構成になっています。

ユーキャンのコスメ検定

通信教育で有名なユーキャンの「コスメ検定（日本化粧品検定）」は、化粧品や美容に関する幅広い知識を基礎から学べる資格です。

化粧品の成分や効能だけでなく、ネイル、オーラルケア、サプリメント、ポイントメイク、ボディーケア、ヘアケアなど、美容に関する広範な知識を身に付けることができます。

この資格ではわずか４ヵ月で、多岐にわたる知識が身につくのが魅力です。

受講費用は一括払いの場合29,000円、または月々2,980円×10回で総計29,800円となっています。

学習時間の目安は1日30分で、通信教育形式（WEB学習）で柔軟に学ぶことができます。

質問・添削などのサポート体制も充実しており、講師が疑問に丁寧に答えます。

費用がリーズナブルですので、メイク初心者や美容の知識を習得したい方はぜひチャレンジしてみてください。

グレースアカデミーのパーソナルメイク講座

グレースアカデミーの「オプション講座 パーソナルメイク講座」は、1ヶ月未満（1.5h×6日）の短期間で学べる通信講座です。

受講費用74,800円で、取得できるスキルにはメイクアップ、パーソナルカラー、パーソナルデザインが含まれています。

オンライン講座なので、通学講座にはない便利な機能が利用でき、インターネットがあればどこでも学習が可能です。

本コースでは、ベースカラーやブラシの使い方、チーク、アイブロウ、パーソナルカラー、顔型に合わせたメイクなど幅広いテーマを網羅的に学びます。

質問や不安に対するサポートは充実しており、通学講座と同様の内容を何度でも受講可能です。

質問はスクールで直接、またはオンラインで無料で受け付けているので、安心しながら学習に取り組むことができます。

半年間は担任講師がサポートし、学習が終了しても質問や相談が受けられてお得感も満載です。

メイクの仕事に就くのに、美容師免許は必須ですが、メイクに関する資格は不要ということをお伝えしました。

メイクを仕事にしたい場合は、まずは美容師免許の取得を検討しましょう。

美容業界や関連分野では、美容師免許がなくても働ける職種が多くあります。

しかし、美容師免許やメイク関連の資格を持つことで、メイクアップアーティストやアイリスト、アイブロウリストなどの高度な職種に挑戦できます。

また、ブライダルコーディネートやメイクセラピーの資格も、ニーズの高まりに応えるために重要です。

美容業界での成功には、資格取得と経験の両方が重要です。

未経験者でも資格を取得してキャリアをスタートさせ、成長の道を切り拓いていきましょう。