社会人向けの英語の資格は？目的ごとに取得するべき資格もご紹介！

社会人におすすめしたい、転職やキャリアアップの機会で高く評価される英語の資格を紹介します。

TOEIC

TOEIC（Test of English for International Communication）は、ビジネスシーンで広く認められている英語試験です。

特に、仕事でのコミュニケーション向上を目指す社会人におすすめです。

日本では、多くの企業が英語力を測る指標としてTOEICを採用しており、信頼度の高い英語試験と言えます。

TOEICを受験するメリットは、スコアが数値化されていて、自分の英語力を分かりやすく把握できることです。

また、昇進や昇給の判断基準としてTOEICを導入している企業も多く、希望のポジションに就ける可能性や年収がアップする可能性も少なくありません。

海外出張や海外駐在の判断基準においても、TOEICスコアを重視している企業もあることから、夢を実現できるチャンスが掴めるでしょう。

英検

英検（実用英語技能検定）は、日本国内で幅広く認知されている英語資格の一つです。

とくに、日本国内でのキャリア向上に役立ちます。

文部科学省が後援していることから信頼度が高く、実用的な英語力を測る基準として、就職・転職活動においても有利です。

英検はビジネス英語から一般英語まで幅広いレベルがあり、目的に応じて受験できます。

英検で準1級や1級の資格を持っていると、教員採用試験の一部が免除されることがあるほど、アピールポイントになる資格といえるでしょう。

国連英検

国連英検（United Nations English Examination）は、国際連合で使用される英語試験で、国際的なキャリアを目指す社会人に向けて設計されています。

国際機関やNGOでの求人応募時に有利とされ、国際舞台での活躍を目指す方におすすめです。

「英検」という名称ですが、お馴染みの「実用英語技能検定」とは関係ありません。

試験は6つのレベルに分かれていて、中学生から社会人、シニアまで幅広く受験することができます。

ただし、TOEICや英検よりも難易度は高く、国際問題に関わるテーマが頻出されるのが特徴です。

初めてチャレンジする場合は、中学レベルの文法や文型に基づく英語力が要求されるE級、もしくは高校レベルのD級から試してみるといいでしょう。

ちなみにA級は、通訳なしで英語の契約交渉ができるレベルとされています。

最高級位の特A級は、英語力はもちろんのこと、国際的に通用する知識・情報を駆使し、文化や経済といった幅広い分野の問題を自由に討論する能力を求められます。

IELTS（アイエルツ）

IELTS（International English Language Testing System）は、世界中で認められている英語試験で、主に留学や国際的な職場でのコミュニケーション向上を目指す人に適しています。

IELTSには、「アカデミックモジュール」と「ジェネラルモジュール」の2種類があり、目的に応じて選択します。

アカデミックモジュールは、海外留学したい方や、英語圏で医師や看護師になりたい方向けの試験です。

ジェネラルモジュールは、海外移住を検討している方に向いており、移住後の生活に困らないレベルの英語力が求められます。

全世界で毎年約140万人近い方が受験しており、受験形式は「ペーパー」と「コンピューター」の2パターンです。

CASEC（キャセック）

CASECは、Computerized Assessment System for English Communicationの略で、日本英語検定協会によって開発された英語能力テストです。

このテストはアダプティブ型で、受験者の回答状況に合わせて問題の難易度が調整されます。

累計受験者は229万人に上り、2019年度には1,677の企業や学校が採用しています。

CASECはオンラインで受験可能で、どこからでもいつでも受験できて便利です。

受験料は1回につき3,667円（税込）とリーズナブルで、多くの人に支持されています。

CASECは、英語能力の測定において有用であり、英検やTOEICのレベルと比較することも可能です。

TOEFL

TOEFL（Test of English as a Foreign Language）は、主に国際的な留学やアカデミック環境での英語力を測定するための資格です。

大学や大学院への入学や奨学金申請時に必要とされ、特にアカデミックなキャリアを目指す社会人に適しています。

とくに、アメリカの大学入学を希望する場合、TOEFLの受験スコア提出が必要です。

TOEFLは、国際的に高い評価を受ける英語資格で、一度の試験で「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つのスキルを評価します。

TOEFLの試験時間は3時間で、受講料は約2万5千円（235ドル）です。

試験は全国のテストセンターで行われ、パソコンを使用して受験します。

TOEFLは難易度が高い試験ですので、受験を考えている方は早めの対策が必要です。

日商ビジネス英語

日商ビジネス英語（Japanese Chamber of Commerce and Industry Business English Proficiency Test）は、日本国内でビジネス英語のスキルを証明するための資格です。

ビジネス英語のコミュニケーション能力を高め、国内でのビジネスキャリア向上をサポートします。

日本においてはTOEICがメジャーですが、年間70万人以上が受験している実務に役立つ資格です。

おもに海外取引を行う貿易会社の事務職などでは、日商ビジネス英語検定を募集要項にしている会社もあり、就職などで有利になることも。

日本国内の企業において、ビジネスコミュニケーションが求められる社会人に適した資格です。

貿易実務検定

貿易実務検定（Certified Trade & Shipping Specialist）は、国際貿易および海外でのビジネスに特化した英語資格です。

国際的なビジネスでのキャリアを構築する社会人に向けて設計されており、貿易や輸送業界でのキャリアアップを支援します。

なかでも、輸出入業務や国際物流に携わる方におすすめの資格です。

貿易実務検定は、貿易会社や商社への就職に役立つほか、メーカーなど国際取引のある企業や部署への就職においてもアピールポイントになるでしょう。

p>TOEICにチャレンジしてみたい方は「TOEICの勉強法は？600点以上を取るための方法を紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

翻訳家や通訳者に特化した、おすすめの英語資格をご紹介します。

翻訳専門職資格

翻訳専門職資格は、翻訳家や通訳者を目指す方にとって重要な資格の一つです。

この資格は、高度な言語スキルと翻訳技術を証明し、専門的な翻訳のニーズに対応します。

フリーランスとして翻訳業務を請け負う場合の指標として、履歴書・プロフィール上のアピール材料になる有益な資格です。

多言語でのコミュニケーション能力や、翻訳プロジェクトの管理スキルを磨く社会人に向いています。

ビジネス通訳検定（TOBIS）

ビジネス通訳検定は、国際的なビジネス環境での通訳スキルを証明する資格です。

試験は年に2回実施されており、国際会議や商談での通訳を目指す社会人に適しています。

ビジネス用語やプレゼンテーションのスキルを強化し、ビジネスコミュニケーション能力を高めるのに役立ちます。

TOBISのレベル判定は1〜4級の認定級で、4級は「ボランティア通訳や会議などで会話のサポートができるレベル」、3級は「初級ビジネス通訳者レベル」とされています。

最上位の1級は、逐次通訳の技術が十分で、ウィスパーや同時通訳にも対応でき、ビジネス通訳者として信頼されるレベルです。

ほんやく検定

ほんやく検定は、総合的な翻訳スキルを評価する日本国内で広く認められている資格です。

医療、法律、ITなど様々な分野での翻訳スキルを証明し、翻訳者としてのキャリアを築く社会人に適しています。

初心者向けの基礎レベル4級・5級と、実務経験者向けの実用レベルに分かれており、実用レベルは1～3級または不合格が判定されます。

ほんやく検定は申込みから受験までオンラインで対応でき、どこからでも受験できる手軽さがポイントです。

人気の資格が気になる方は「人気資格ランキング！2023年ver」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

英語の資格を取得するメリットは以下の3つです。

1. キャリアの向上
2. コミュニケーション能力の向上
3. 学習能力の向上

では、詳しくみていきましょう。

キャリアの向上

英語の資格を取得することは、多くの職種でキャリアの向上につながります。

勤務先で英語資格が評価されると、海外での就職や留学が実珸的になるかもしれません。

国際的な企業での仕事や海外赴任の機会が広がり、高い給与や職位の昇進が期待できます。

また、国際的なプロジェクトやチームでの参加が容易になり、世界中の仲間と共にビジョンを実現できるでしょう。

コミュニケーション能力の向上

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英語の資格を持つことで、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々と円滑にコミュニケーションを取る能力が養われます。

国際的な環境での仕事や異なる文化との交流がスムーズに行え、新たな友人やビジネスパートナーとのつながりを築くのに役立ちます。

このようなスキルは、個人だけでなく、組織や社会全体にとっても貴重な資産となるでしょう。

学習能力の向上

英語を学ぶ過程で、語学力以外にも認知能力や問題解決能力が向上することに期待できます。

言語学習は論理的思考力や記憶力を鍛え、他の分野での学習にもプラスの影響を及ぼすでしょう。

新たな言語を習得することは脳を刺激し、学習能力全般に良い影響を与えます。

英語の資格取得に向けて勉強する際には、以下の点に注意しましょう。

仕事に役立つ資格を選ぶ

英語資格を取得する際に重要なのは、自身のキャリアや職業に実際に役立つ資格を選ぶことです。

自分の職場や業界で認知されている資格や、将来のキャリア目標に合致する資格を選ばなくては、せっかくの資格も評価されません。

例えば、TOEICやビジネス通訳検定はビジネス関連の職種に役立つでしょう。

最初からハイレベルを狙わない

初心者の場合、最初から高度な英語資格を取得しようとするのは難しいことがあります。

初級レベルからスタートして、段階的にスキルを向上させることが大切です。

はじめから満点を狙うのではなく、基本的な英語スキルを身につけた後、徐々に難易度の高い資格に挑戦しましょう。

アウトプットできる機会を設ける

英語資格の勉強は、単なる試験の受験だけでなく、実際のコミュニケーションやアウトプットが重要です。

アウトプットの機会を設けて、実践的なスキルを磨きましょう。

インプット学習だけではモチベーションが保てず、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。

英会話クラスやパートナーとの練習、英語でのブログやメールの執筆などが役立ちます。

転職で資格をとりたい方は「転職で役に立つおすすめ資格！理由や難易度を徹底解説！」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。

英語の学習は、どこから始めていいか迷ってしまう方も多いと思います。

社会人は時間が制限されていることから、効率重視の学習法がおすすめです。

以下のステップに基づき、効率のいい勉強方法を紹介します。

STEP1. 発音のルールを学ぶ
STEP2. 語彙力を高める
STEP3. 文法知識を身につける
STEP4. リーディングとリスニングのスキルを鍛える
STEP5. ライティングとスピーキングの学習に取り組む

では、各ステップについて詳しく解説していきましょう。

STEP1. 発音のルールを学ぶ

英語の資格を目指す際、効率的な学習には「発音の基礎」が不可欠です。

英語学習において、「発音の基礎」がリスニングやスピーキングのスキル向上に寄与します。

英語は発音のルールに基づいて音声化されるため、最初に発音ルールの習得が必要です。

発音を学ぶ際には「発音記号」を知っておくと便利で、喉や舌、唇の正しい動かし方が分かります。

さらに、音声変化やアクセント、イントネーションなどのルールも学習の対象としましょう。

これらの要素は母国語話者にとっては自然なもので、英語の音声を理解しやすくなります。

発音ルールを学んだあとは、実践が大切です。

ネイティブスピーカーの発音を繰り返し聞き、実際の音声の出し方を学びましょう。

これにより、効果的なスピーキング能力の向上が期待できます。

STEP2. 語彙力を高める

日常英会話の目標を設定する場合、通常は約2,000語の語彙を習得することが一般的です。

2,000語をマスターするには、中学から高校2年生で学んだ英単語を復習することで目標を達成できます。

まずは、2,000語を「自分で活用できるレベル」になるように単語の学習を進めましょう。

残りの語彙は、リーディングやリスニングを通じて自然に身につけることができます。

英単語を覚える際には、日本語を介さずに英語のままで覚え、その単語の「発音」と「イメージ」を結びつけることを心がけましょう。

STEP3. 文法知識を身につける

語彙の習得と同様に、英文法の知識も重要です。

文法が苦手な方も多いと思いますが、実は高度な文法まで学ぶ必要はありません。

中学英語の文法を使いこなせるよう、基礎を重視して学び進めることが大切です。

おすすめは、『English Grammar in Use』などの世界的ベストセラー英文法書です。

また、海外の無料英語学習サイトを活用したりして、実用的な文法スキルを磨きましょう。

STEP4. リーディングとリスニングのスキルを鍛える

英語の文章理解と読解力を向上させるために、英語の文章を読む練習が役立ちます。

英語の文章を、英語そのままで理解できる思考スキルと読解力を鍛えましょう。

目指すべきは、英語の文章を音読する速度で文章の内容を理解できるレベルです。

さらに、リスニングの向上に不可欠な「聞き取り能力」と「意味理解能力」を養うために、英語の音声を聞く練習も行いましょう。

リスニングスキルを向上させるには、英語を積極的に聞くことが大切です。

単に「聞き流す」のではなく、内容を理解することに焦点を当てて取り組むことがポイントです。

リスニング学習は、スキマ時間を有効に活用できます。

通勤や昼休みを利用して、積極的に英語を聞く練習を行うのがおすすめです。

STEP5. ライティングとスピーキングの学習に取り組む

ここまでの知識を最大限に活用して、アウトプット学習に取り組みましょう。

英語を話す練習を初めて行うのはハードルが高いため、最初はライティング学習からスタートし、スムーズにアウトプット学習へ移行します。

英語の文章を書くことは、単にライティングスキルを向上させるだけでなく、学んだ知識を定着させたり、英語で考えを表現するスキルを鍛えるのに最適です。

英語で日記を書いたり、自分の選んだテーマで英作文を作成したりすることで、英文を構築する能力を向上させることができます。

この段階に達したら、実際に英語を話す練習に進みましょう。

英語を日常的に話す機会を持つことが理想的ですが、英語を話す機会があまりない方は、スピーキング練習に特化したアプリを活用するのがおすすめです。

アプリがあなたの練習相手になり、一人でも確実に英語を話す練習ができます。

英語資格は、あなたのキャリアや国際的なチャンスを広げる重要なツールです。

資格を選ぶ際には、自分の目的やキャリアの方向性に合った資格を選び、ステップバイステップでスキルを向上させることが成功の鍵です。

また、英語資格を取得するだけでなく、実際のコミュニケーションやアウトプットの機会を活用しましょう。

日常的な英語の使用が、スキルの定着につながります。

最初からハイレベルを目指す必要はありません。

段階的に資格を取得し、自信をつけていきましょう。

英語資格は一生ものの財産であり、キャリアに大きな影響を与えるツールです。

目的に合った資格を選んで、英語力を向上させましょう。