エステティシャンは資格なしでも大丈夫？資格がある人とない人との違いについて

エステティシャンのための資格はたくさんありますが、資格を取得しなければエステサロンで働くことはできないのでしょうか？

エステティシャンに取得必須の資格はない

エステティシャンとして働くために、特定の資格が必須というわけではありません。

日本においては、美容師免許のような明確な国家資格が存在しないため、誰でもエステティシャンの仕事を始めることができます。

無資格でも働けるエステサロンは多い！

実際、多くのエステサロンでは、無資格のエステティシャンを雇用しています。

エステティシャンの仕事は、実務経験や技術力が重要視されることが多く、資格よりも実力が評価されることが多いのです。

しかし、無資格で働く場合でも、基本的な知識や技術を習得するための専門学校や講座を受けることはおすすめです。

自己研鑽を積むことで、仕事の幅を広げ、競争力を高めることができます。

市場価値を高めるにはエステ資格が有効

エステの世界でキャリアを積むにあたり、資格取得は市場価値を高める重要な要素となります。

エステ資格を持つことで、顧客からの信頼度が高まり、高給与の仕事や独立開業の道も広がります。

資格取得には、各種専門学校や認定資格試験を受験することが一般的です。

資格を持つことで、専門知識や技術を証明できるため、エステのプロとしてのステータスを向上させることができます。

通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの？勉強期間や最短取得するための方法をご紹介！」も参考にしてみてくださいね。

エステティシャンは、資格がなくても働ける職業ということが分かりました。

では、エステ資格の有無で、エステティシャンはどのような違いがあるのでしょうか？

1. スキルと専門知識の有無

エステティシャンの資格を持つ人は、肌のケアやマッサージ、美容機器の使用など、専門的なスキルと知識を習得しています。

肌のトラブルを診断し、適切な施術を提供できる能力があるため、顧客の要望を察知して対処することが可能です。

一方、資格を持たない人は、これらのスキルを持ち合わせていません。

独学で学んでいる場合でも、その知識が最新のエビデンスに基づいたものなのか、正確でない可能性も高くなります。

2. プロの施術ができるか

エステティシャンの資格を持つ人は、専門的な施術を提供できるため、一流の美容サロンやスパで働く機会が増えます。

一方、資格を持たない人は、顧客が支払う料金に見合ったサービスを提供できない可能性が高いです。

働ける場所も限られてしまうため、プロの施術を身に付けることは難しいでしょう。

3. 顧客の信頼と安心感

エステティシャンの資格は、顧客に対する信頼と安心感を高めます。

資格を持つことで、顧客は専門的なケアを受けられるという信頼感を抱きやすくなります。

一方で、資格がないエステティシャンは、顧客と信頼関係を築くことが困難です。

指名される要因がないため、顧客を獲得するチャンスにも恵まれないでしょう。

4. キャリアの選択肢

エステティシャンの資格を持つ人は、美容業界でのキャリア選択肢が広がります。

エステティシャンだけでなく、美容アドバイザーや認定講師など、さまざまな職種で活躍する機会に恵まれます。

資格を持っていない場合、経験を積んでもキャリアアップできるかはサロンの規定により異なります。

資格がないだけで、日頃の成果や実力が評価されず、仕事へのモチベーションも低下しがちです。

5. 自己啓発と専門性の向上

エステティシャンの資格を持つことは、美容と健康に対する継続的な興味と専門知識の向上を促します。

資格を持たない人と比べて、自己啓発の機会が増え、専門性を高めることができます。

エステティシャンの資格の有無は、美容業界でのキャリアや顧客からの信頼に大きな影響を与える要素です。

資格を持つことで、自身のスキルと専門知識を証明し、美容と健康の分野で成功する可能性が高まります。

資格なしでエステティシャンとして働くと場合は、以下の2点に気をつけましょう。

では、詳しくみていきましょう。

正しい知識や技術の習得は必須

エステティシャンとして資格なしで働くことは可能ですが、その場合でも正確な知識や技術の習得は必須です。

資格を持つエステティシャンとの差を埋めるために、自己学習やトレーニングに積極的に取り組み、質の高いサービスを提供できるよう努力する必要があります。

エステティシャンの資格を持つ人は、顧客に高品質のサービスを提供できる美の専門家です。

一方、資格を持たないエステティシャンは、同じレベルの専門知識やスキルを持っていない可能性が高いため、サービスの質が低下する恐れがあります。

法的要件の遵守

エステティック業に携わる上で、範囲外の施術を行い法律に抵触しないように注意しなくてはなりません。

健全なサロン経営を行い、お客様の安全を守るためにも、法律の知識やエステサロンの規制などの知識は必要不可欠です。

例えば、マッサージや治療などの施術は、無資格で行うことは禁じられています。

治療や医療は医師などの有資格者のみが可能な行為で、違反すると罰金や罰則を受けなくてはいけません。

エステの資格を取得するに当たっては、エステティックに関する法律を学ぶ機会も提供されます。

先述した通り、エステティシャンの資格取得は必須ではありません。

しかし、資格を取得することにより、以下のようなメリットを得ることができます。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

就職や昇級に有利になる

エステティシャンの資格を取得する主なメリットの一つは、就職や昇級の際に有利になることです。

エステの業界では競争が激しく、資格を持つことで他の応募者よりも優れたスキルと知識を証明することができます。

多くのサロンオーナーは、資格を持つエステティシャンを採用することを好意的に受け入れ、高い技術を持つスタッフを求めています。

また、資格を持っていると、既存の職場で昇級や昇進の機会が増えることもあります。

独立・サロン開業に役立つ

エステティシャンが将来的に独立してサロン開業を考えている場合、資格は非常に役立ちます。

資格を持つことで、クライアントからの信頼を獲得しやすくなり、ビジネスを成功させるための基盤を築くことができます。

また一部の地域では、エステティシャンの資格を持つことが開業に必要な条件とされていることもあります。

そのため、資格を取得することはサロン経営のスムーズなスタートにつながるのです。

プロフェッショナリズムの向上

エステティシャンの資格を取得することは、プロフェッショナリズムの向上にも繋がる重要な要素です。

資格プログラムでは、皮膚の解剖学や化粧品の知識など、専門的なスキルと知識を習得する機会が提供されます。

さまざまな知識を身につけることで、お客様に対して高品質なサービスを提供できるようになり、高い評判やリピート率アップに直結します。

プロフェッショナリズムの向上は、エステティシャンの成功に不可欠な要素の一つです。

ネイリストの講座費用に悩んでいる方は 「ネイル資格の費用相場を徹底解説！費用を安く抑える方法をご紹介！」も参考にしてみてください。

最後に、これからエステティシャンを目指す方、またはサロンで活躍している現役のエステティシャンにもおすすめできる、人気のエステ資格5選を紹介します。

AEA認定エステティシャン

AEA上級認定エステティシャンは、「日本エステティック業協会」が主催する知名度の高い資格です。

エステティシャンとしてのスキル向上を図るために設けられており、試験はレベル別に３つに分かれています。

AEA上級認定エステティシャンの試験内容は、エステティックの知識と技術に焦点を当てた内容です。

さらに、禁忌や注意事項をしっかりと理解したうえで安全な技術を提供できる技術者を目指します。

AEA認定エステティシャン検定は年に２回実施されており、筆記試験と実技試験の両方に合格すれば資格を取得できます。

資格試験を受けるためには、AEA認定校の卒業予定者か、エステの実務経験が必要です。

資格取得を目指す方は、受験資格を確認し、計画的に準備を進めることが大切です。

AEA上級認定エステティシャンの資格を持つことは、エステのキャリアを向上させるための一歩と言えるでしょう。

AJESTHE認定エステティシャン

AJESTHEが認定する中で最も基本的な資格が、AJESTHE認定エステティシャンです。

この資格は、エステティシャンとして必要な基本的な知識と技術を持ち、エステティックサービスを適切に提供できる能力を示すものです。

受験資格として、まずAJESTHEの正会員になる必要があります。

その後、エステティシャンセンター試験に合格し、さらに協会認定校での300時間以上のコースまたは1,000時間以上のコースを修了するか、エステサロンで1年以上の実務経験を積まなくてはなりません。

資格試験は「筆記試験」と「実技試験」の両方が課され、双方に合格する必要があります。

また、AJESTHE認定エステティシャンの上位資格として、「AJESTHE認定上級エステティシャン」が存在します。

この上級資格は、より高度な専門知識と技術を持ち、店舗やサロンの利益を最大化し、お客様満足を高める能力を証明するものです。

認定登録脱毛師（CRE）

「認定登録脱毛師」は、CREとも呼ばれる資格です。

「日本脱毛技術研究学会」が実施しており、脱毛技術の高度なスキルと最新の知識を習得できます。

資格取得には実務経験が必要で、脱毛サロンでの1年以上の経験が必要です。

認定登録脱毛師の試験は、日本脱毛技術研究学会によって実施されており、合格条件は以下の通りです。

Beauty Therapy Diploma（ビューティーセラピーディプロマ）

ビューティーセラピーディプロマは、世界水準の理論・技術を兼ね備えたエステティシャンを育成する国際的な教育機関「CIDESCO（シデスコ）」が提供する資格です。

CIDESCOは世界31ヵ国で活動しており、エステティシャンやエステティック学校、サロンに対する認定制度を提供し、最高水準のエステティックを維持しています。

CIDESCOセラピストの資格を取得するためには、まずCIDESCO認定校から高度なカリキュラムを修了するか、所定の経験年数を積み、その後試験に合格する必要があります。

CIDESCOの資格は国際的に認められており、日本国内でも日本語で試験を受験し、取得することが可能です。

INFA（インファー）

「エステ技術を磨きたい」「サロンの差別化を図りたい」「独立開業を考えている」という方におすすめなのがINFAです。

海外で認められている国際ライセンスで、エステティックの発祥地であるベルギーに本部を構え、エステティック教育に特化した国際組織として知名度を誇ります。

INFAは、エステティシャンの実務経験2年以上ある方がステップアップするための国際資格として位置付けられています。

合格者は「インターナショナルエステティシャン」として国際的に認められ、優秀な成績を収めた方には「ゴールドマスター」という称号が授与されます。

INFAの資格試験には、ヘア、メイク、ネイルなど、美容全般に関する技術も含まれており、ブライダルサロンやヘアメイク関連の仕事を志す方にも役立つでしょう。

エステティシャンの職業において、資格は重要な武器です。

資格を持つことで、専門的な知識と技術を証明し、仕事の幅を広げることができます。

しかし、どの資格を取得するかは個人の目標や状況によって異なるため、入念な情報収集が必要です。

また、自身のライフスタイルに合わせた資格取得方法も検討しましょう。

一般的に、専門学校や認定校でのコース修了後に試験を受ける方法や、実務経験を積んだ後に試験を受ける方法があります。

自分のスケジュールや学習スタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。

エステティシャンとしてのスキルと信頼性を高め、仕事の選択肢を広げるために、資格取得の一歩を踏み出してみませんか？