掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

弁護士の就職先や主な活躍の場とは?法律事務所以外にもあるの?

更新日:2025-01-16

弁護士の就職先や主な活躍の場とは?法律事務所以外にもあるの?

ひと昔前まで弁護士は法律事務所に所属することが一般的でしたが、近年では就職難により法律事務所に所属することが難しいともいわれています。

ですが「弁護士業界は就職難である」といわれている一方で、弁護士の活躍の場が増えていることも事実です。

この記事では、弁護士の主な就職先や弁護士の活躍の場に焦点を当て、弁護士の就職先について詳しく解説していきます。

司法試験・予備試験の通信講座・予備校おすすめランキング9選!料金費用の安さ・人気・評判を徹底比較【最新】

司法試験・予備試験合格を目指すならアガルート!

アガルートアカデミー通信講座

司法試験・予備試験合格を目指すならアガルートアカデミーがおすすめです!

フルカラーテキストと動画講義で、初学者の方でも始めやすいカリキュラムになっています。

オプションを付けることで、自分に合った講座をカスタマイズすることも可能です。

講師は全員が司法試験合格者!
アガルートで最短合格を目指す

年収を重視したいなら法律事務所

基本的に、司法試験合格後は法律事務所を就職先とする弁護士が大部分を占めています。法律事務所には特徴があり、事務所自体の規模や扱う事件内容も様々。

法律事務所に勤務する弁護士の平均年収は約1,100万円といわれており、入所1年目の平均年収は約550万円ですが、経験やスキルに応じてさらなる高収入を目指すことができます。

また勤務する法律事務所によって年収は大きく異なり、特に五大法律事務所などの大手では、入所1年目から年収が1,000万円を超えることもあるといわれています。

法律事務所の弁護士は、アソシエイト、パートナー、独立のいずれの立場においても、一定の営業力が求められます。

したがって、自身の能力や営業力を活かして高収入を目指したい方には、法律事務所での勤務がおすすめです。

さらに、法律事務所では勤務形態や階級により弁護士の呼び方は異なります。

この先では、法律事務所に所属する弁護士の呼ばれ方を紹介していきます。

法律事務所の「ボス弁」

「ボス弁」とは、ボス弁護士の略であり、自ら法律事務所を開業・経営し、弁護士を雇う側の弁護士のことを指します。

ボス弁の中には、独立開業した後に複数の弁護士を雇ったり、1人だけで幅広い案件を扱い活動している方もいます。

法律事務所の「パートナー弁護士」

「パートナー弁護士」とは、法律事務所に所属する経営者や共同経営者のことを指します。

パートナー弁護士にはそれぞれ階級があり、大きな法律事務所ほど細かく分類されることが多いです。

法律事務所により呼び方が異なりますが「シニアパートナー」「エクイティパートナー」「マネージングパートナー」「ジュニアパートナー」などの総称があります。

法律事務所の「イソ弁・アソ弁」

イソ弁とは「居候弁護士」の略、アソ弁とは「アソシエイト弁護士」の略です。

イソ弁もアソ弁も、ボス弁や組合、法人に雇われている新人弁護士のことを指しており、給与をもらいながら法律事務所で経験を積みます。

また、イソ弁を経て独立しボス弁を目指す方は非常に多いです。また、アソ弁は階級などにより「ジュニアアソシエイト」「シニアアソシエイト」と呼ばれることも。

法律事務所の「ノキ弁」

ノキ弁とは「軒並弁護士」の略で、法律事務所の一角を借りている弁護士のことです。

間借りをしている弁護士という扱いなので、存在する法律事務所とはまた別の個人企業として働くので給与は発生しません。

また、就職難で法律事務所に所属できずノキ弁になる弁護士も多いようです。

法律事務所の「タク弁」

タク弁とは「自宅弁護士」の略で、自宅を法律事務所としている弁護士のことを指します。

就職難で法律事務所に所属できなかったため自宅に弁護士事務所を構えるタク弁や、独立開業し自宅で営業する場合もあり、タク弁になる弁護士の事情は様々といえます。

ライフワークバランスを重視するならインハウスローヤー(企業内弁護士)もおすすめ

最近では弁護士の新たな働き方として、組織や団体に所属し企業法務の専門家として働く「インハウスローヤー」という活躍の場が増えています。

弁護士は就職難といわれていますが、このインハウスローヤーとして働く弁護士は非常に注目され始めています。

インハウスローヤーの平均年収は約700万円~1,000万円の範囲にあり、一般企業での勤務は長期間働くことで年収が徐々に上昇する傾向があります。

インハウスローヤーは、ライフワークバランスを重視する方におすすめの職業です。

理由としては法律事務所と比較して残業が少なく、待遇が良好であることが挙げられるからです。

さらに、充実した福利厚生も大きな魅力となっており、企業の給与水準により、急激な収入の増加は難しいながらも安定した待遇のもとで能力を発揮できる点が魅力の一つです。

ここではまだあまりなじみのない、弁護士のインハウスローヤーとしての働き方を紹介していきます。

民間企業で働くインハウスローヤー

大手企業や外資系の民間企業で働く「企業内弁護士」は、近年増加傾向にあり、弁護士の需要が高まっているといえます。

企業内弁護士の就職先としては商社や金融機関、IT企業など様々であり、企業の会社役員として主に法務部などの専門部署に所属して働きます。

企業内弁護士の業務内容は、企業内で発生する法律問題を処理・解決したり、専属の顧問弁護士とやりとりを行ったりします。

官公庁・公的機関で働くインハウスローヤー

中央官庁や各地方自治体などの行政庁に所属する「行政庁内弁護士」も、新たな弁護士の就職先として広まりを見せています。

行政庁内弁護士として働く場合は主に公務員、または常勤・非常勤職員にとなり、働き方や活躍の場は人それぞれといえそうです。

官公庁・公的機関を就職先とする場合は実務経験が問われることが多く、法律事務所などの経験を経て転職する弁護士が多いといわれています。

企業内弁護士になるには?仕事内容や年収とデメリットはあるのか調査

司法試験・予備試験講座はアガルートアカデミーがおすすめ!


agarootbanner

司法試験・予備試験講座ならアガルートアカデミーがおすすめです。

フルカラーで見やすいテキスト教材と分かりやすい動画講義で、法律関係の勉強を初めてする方でも充分合格が目指せるカリキュラムになっています。

また、充実したカリキュラムや一人ひとりに合わせた手厚いサポートも魅力的です。


司法試験合格者の講師が指導!

アガルート公式HPはこちら

ほかの弁護士としての活躍できる場所

就職難で知られている弁護士ですが、法律事務所や民間企業、国の行政機関で働くインハウスローヤー以外の就職先や活躍の場も多数存在しています。

このことから、弁護士が就職難ともいわれている一方で弁護士としての働き方や活躍の場、就職先は変化してきているようです。

それでは、法律事務所やインハウスローヤー以外での弁護士の就職先や活躍の場を紹介していきます。

法テラス

司法支援センターである「法テラス」とは、法的な問題で悩んでいる方の法律相談や、経済的負担から弁護士に依頼することが難しい方を支援するために国が設立した機関です。

法テラスでは、就職難に悩んでいる常勤のスタッフ弁護士を採用し、国選弁護事件や出張で法律相談等を行い活躍の場を広げています。

また、法テラスが弁護士過疎地に設置した「4号事務所」いう法律事務所が就職先になることも。

ひまわり公設事務所

大半の弁護士や法律事務所は大都市に集中しており、地方を活躍の場としている弁護士は少ないといわれています。

そこで、就職難や弁護士過疎地をなくすために、日弁連や地元弁護士会、弁護士会連合会が「ひまわり公設事務所」を設立しました。

数年間の任期機関中に弁護士過疎地へ公設事務所を設立し、独立と同条件で弁護士として働くことになります。

大学教授・講師

弁護士の中には、大学教授として法学部や法科大学院を就職先とする方も大勢存在します。

弁護士と兼業している方もいれば、専任として大学教授になる弁護士もおり、働き方や活躍の場は様々といえます。

また、司法試験予備校で講師として働く弁護士や、法律の専門家として講演活動を行う弁護士もいます。

公務員(自治体内弁護士)

弁護士の中には自治体内弁護士として勤務する方もたくさんいます。

自治体内弁護士とは、都道府県や市町村の行政機関に所属し、主に法務関連の業務を担当する弁護士のことです。

公務員としての弁護士の任期は法律や条例に基づき、最長で5年と定められていますが、一般的には2~3年の任期で採用され、その後延長されることが多いです。

自治体内弁護士が配置されるのは、主に法務部、児童相談所、障がい者センター、教育委員会、労働委員会などの機関です。 業務内容は、条例や規則の策定、法律相談、住民対応など多岐にわたります。

自治体内弁護士の年収は一般的に約800万円程度とされており、弁護士活動を兼任することで高収入を得る可能性もあります。

自治体内弁護士は職員や住民から直接感謝される機会が多く、やりがいを感じることができるといった魅力があります。

さらに、行政運営の支援にとどまらず、市民の声を反映させ、行政と市民が共に納得できる政策を推進するための道を模索するのも仕事のひとつです。

地域貢献を目指す方や多様な経験を積みたい方にとって自治体内弁護士はおすすめの就職先だといえるでしょう。

弁護士の転職状況や未経験採用の詳細について解説 |

弁護士が就職活動(転職)で見られるポイント

ここでは、弁護士が就職活動や転職活動時に見られるポイントについて紹介します。

  • 司法試験の成績
  • 司法試験の受験回数
  • 出身大学・法科大学院
  • 大学時代の所属ゼミ
  • 保有している資格

司法試験の成績

司法試験の成績は、法律事務所への就職活動において極めて重要な評価基準となります。

特に法律事務所側は書類選考で応募者を絞り込まれ、司法試験の成績が客観的な選考基準として用いられることが増えています。

特に、五大法律事務所などの大手事務所ではこの傾向が顕著といわれており、「○位以内の成績者」といった明確な採用基準を設けている場合も多く見受けられます。

そのため、書類選考を何度も通過できない場合には、応募先の見直しを検討する必要もあるでしょう。

司法試験の受験回数

司法試験の受験回数は、法律事務所の選考過程において重要な要素となります。

特に、五大法律事務所などの大手では、一度の受験で合格することが高く評価される傾向があります。

2回から3回の受験であれば許容範囲になるケースもありますが、4回以上の受験歴がある場合、書類選考において不利になる可能性が高まります。

したがって、司法試験の受験回数が多いといった方は自身の長所や強みを効果的にアピールし、他の就活生との差別化を図る必要があります。

また就職活動に向けて司法試験受験のタイミングなども十分に考慮することが求められます。

出身大学・法科大学院

一部の大手法律事務所では、採用時に卒業した大学や法科大学院を重視する傾向が強いです。

もちろん、出身校によって落ちることは考えにくいですが、それでも選考過程において影響を与える可能性は高いでしょう。

さらに、法科大学院での成績も採用の判断材料の一つとなることがあります。

ただし、最も重要視されるのは司法試験の成績であり、法科大学院の成績はその補完的な役割を果たすので注意が必要です。

もし法科大学院で特に優れた成績や実績を残した場合は、履歴書にその点をアピールすることで採用されやすくなるでしょう。

大学時代に所属していたゼミ

弁護士業界は横のつながりが強いことから所属していたゼミの名称がなどについて聞かれることもあります。

特に有名な教授や弁護士が指導するゼミに参加していた場合、その評価は高まるでしょう。

履歴書にはゼミの所属を明記し、そこで得た具体的な経験やスキルを記載することで、自身の専門性や強みを効果的にアピールすることができます。

さらに面接の際に具体的なエピソードを交えることで、面接官である弁護士の関心を引き、有利に働くことがあると言えます。

保有している資格

履歴書を作成する際には、他の資格を有していることがプラスに働くことがあります。

特に中小規模の法律事務所では、会計や税務の業務を兼任することが一般的であるため、簿記や金融、財務に関する資格を持っていると重宝されるでしょう。

一方で、大手法律事務所では国際業務が多いため、英語力を示すTOEICなどの資格を持っていることが有利に働きます。

特に700点以上のTOEICスコアは大きなアドバンテージとなるでしょう。

弁護士の就職活動のポイント

ここでは、弁護士の就職活動のポイントについて紹介します。

  • 今後のキャリアを見据えて就職活動をおこなう
  • 希望条件に優先順位を決める
  • 職場の雰囲気や人材の特徴を把握する
  • 弁護士向けの転職エージェントを利用する

今後のキャリアを見据えて就職活動をおこなう

弁護士としての就職活動においては、弁護士を志望した理由や将来どのような弁護士になりたいかという視点を持つことが重要です。

動機やキャリアビジョンが明確であれば、特定の事務所や企業に対する志望動機を説明できるようになります。

明瞭で独自性のある志望動機は、他の候補者との差別化に寄与する要素となり、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながるでしょう。

希望条件に優先順位を決める

弁護士が職場を選ぶ際には、具体的な業務内容や取り扱う案件の種類、福利厚生の充実度、ワークライフバランスの確保などを確認することが重要です。

譲れない条件や重視したいポイントを明確にし、優先順位や判断基準を設定することで就職活動が円滑に進むでしょう。

汎愛に判断基準を設けずに就職した結果、早期退職に至ると、次回の就職活動で前職の在籍期間の短さが問題視される可能性があります。

キャリアとともに理想的なライフスタイルについても考慮するようにしましょう。

職場の雰囲気や人材の特徴を把握する

弁護士の就職活動時では職場の雰囲気や求める人物像について把握することが大事です。

応募先が求める人材像を理解することは効果的な自己アピールを行う上で重要であり、同時にミスマッチを未然に防ぐ手助けにもなります。

また、求人票からは応募要件を把握できるものの、職場の雰囲気については把握しきれないことがあります。

そのため、企業のホームページを閲覧したり、可能であれば事務所を訪問して実際の雰囲気を確認することも有効です。

弁護士向けのエージェントを利用する

弁護士は法律事務所、一般企業、公的機関など多様な就職先が存在しますが、それぞれの特色が異なるため、応募先の選定に悩む人も多くいます。

また、そもそも「自分の強みが明確でない」「司法試験の結果が芳しくなかった」といった理由から、転職活動に対する不安を抱える方も少なくありません。

就職活動の進め方や求人情報の提供を希望する場合、弁護士向けのエージェントの利用がおすすめです。

エージェントは応募先の選定、書類作成のアドバイス、面接対策など、転職活動全般にわたって幅広くサポートを行い、成功率を大幅に向上させることができます。

すぐに転職を考えていない方でも、登録しておくことで情報収集が可能となります。

弁護士の就職先とは?まとめ

就職難といわれている弁護士ですが、その就職先や活躍の場は様々であるといえます。

近年では法律事務所のみならずインハウスローヤーとして企業内弁護士、行政内弁護士になる弁護士も少なくありません。

今後さらなる働き方が増えてくるのではないかといわれている弁護士は、やはり魅力溢れる徐公暁であることは間違いありませんね。