ボディビルダーは、体づくりのプロフェッショナルです。
ボディビルとは、大きく美しい筋肉を追求して競い合うスポーツになります。
ボディビルダーを目指す人には、「筋肉を付けてモテたい」「自分の身体を見てもらいたい」などさまざまな理由があると思います。
そこで、今回はボディビルダーになる方法は?どのようなトレーニングをするのか、どのような仕事をするのか、開催される大会などを解説していきます。
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ボディビルダーになる方法
そもそもボディビルダーになるにはどのような方法があるのか?気になる人も多いと思います。
ボディビルダーになるには、特に資格は必要なく、筋肉を付けたいと思う人は誰でも目指すことができます。
ボディビルダーになる方法として、トレーニングや食事の管理など日常から地道な身体づくりをする必要があります。
ボディビルダーは、スポーツの中でもマイナーな競技とされていて、プロ1本で活動している人は、世界で見ても200人程といわれています。
スポーツトレーナーやジムの運営をして他の仕事と掛け持ちながら、アマチュアとして活動している人が多いようです。
またプロとして活動する方法は、大会やコンテストで賞金を獲得したり、有名になってスポンサーを獲得することでしょう。
IFBB(国際ボディビルダーズ連盟)が主催するプロライセンス(プロカード)の資格を取得することで、スポンサー獲得に有利になります。
ボディビルダーに関する資格
ボディビルダーになる方法として、特に必要な資格はありませんが、プロとアマチュアを分けるための資格が存在します。
また、アマチュアのボディビルダーは、ジムなどで働きながら活動しているケースが多いため、採用や活動するうえで有利となる資格があります。
ここでは、ボディビルダーに関する資格を解説していきます。
IFBB公認指導員
世界的に有名な団体であるIFBB(国際ボディビルダーズ連盟)が発行しているプロライセンス(プロカード)があります。
IFBBは、ターミネーターで有名なアーノルド・シュワルツェネッガーをはじめとしたボディビル界の超有名人たちが活躍していた団体です。
ボディビルの聖地であるアメリカのIFBBが発行しているプロライセンスは、知名度・権威の高いライセンスとなっています。
これまで日本では、プロライセンスの発行がなかったのですが、2017年にNPCJ団体がIFBBのプロライセンス(プロカード)の発行が認められ、国内初の快挙となりました。
プロになる方法として、NPCJ主催の大会に優勝すればプロライセンス(プロカード)が得られるチャンスがあります。
JBBF公認指導員
JBBF団体が発行する公認指導員という資格は、ボディビルの専門家として証明できますが、プロのボディビルダーを証明するものではありません。
これは、ボディビル・フィットネス競技の普及拡大と一般の方への健康増進に貢献するためのトレーニング指導員を育成する資格です。
ボディビルダーになる方法として、絶対に必要な資格ではありませんが、競技者・指導者としてのレベルをさらに高めたいボディビルダーが多く取得しています。
受験資格として、3年以上の実技経験が必要になり、講習会と筆記試験で合否を決めます。
出題科目の例として、生理学・機能解剖学・栄養学などの運動や健康に関する問題が出題されます。
パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーとは、マンツーマンでポージング指導やトレーニング指導、栄養指導を行う専門家です。
アマチュアとして活動をしていくときに、パーソナルトレーナーの資格を取得しておくとジムの採用やスキルアップに有利です。
また、自分の体を理解することにもつながるためボディビルダーを目指す人にとって、一石二鳥といえます。
パーソナルトレーナーについての資格はさまざま種類があるため、自分の適性・費用に合わせて受験することをオススメします。
ボディビルダーの仕事って?(仕事内容)
ボディビルダーの仕事は、ボディビルの大会やコンテストに出場して賞金を得ることです。
大会の順位は、審査員による採点で決まります。
ボディビルダーがポーズをとって、筋肉の量やバランス、皮下脂肪がないか、輪郭の見える筋肉などの美しさを競います。
出場者は、予選となる「規定ポーズ」で審査されて、数名の予選通過者が「フリーポーズ」の審査を受けます。
「フリーポーズ」では、音楽に合わせて自由なポーズを取ります。
コンテストで上位に入賞するためには、普段の食事の管理や日常の地道な身体づくりが大切な仕事となります。
ボディビルダーのトレーニング・食事
ボディビルダーになるには、日々のトレーニングや食事管理は欠かせません。
常に大会のときのような仕上がった身体をしているわけでなく、普段は体重や筋肉量も増やして皮下脂肪を蓄えています。
そこで、ここではボディビルダーはどのようなトレーニングをしているのか、どのような食事管理をしているのか解説していきます。
ボディビルダーのトレーニング
ボディビルダーのトレーニングは、一般的な筋トレやダイエットするためのトレーニングとは大きく異なります。
ボディビルダーは、全身の筋肉が評価対象になるため全身を鍛えるトレーニングをします。
マルチエクササイズセットと呼ばれるトレーニングでは、4種目を各1セットずつ一定部位を集中して行います。
例えば、胸元を鍛えるとすれば、下記のようにトレーニングを行います。
・ディビルダーベンチプレスを1セット
・インクラインベンチプレスを1セット
・ディップスを1セット
・ダンベルプレスを1セット
これを集中して3~4セット行うトレーニングが、マルチエクササイズセットです。
その他に有名なトレーニングとして、レストポーズ法やスーパーセットなどが挙げられます。
同じトレーニングを繰り返していても、筋肉の最大化は見込めないため、その他にも日によって鍛えたい部位を変えてトレーニングする必要があります。
ボディビルダーの食事
ボディビルダーの食事として、身体に筋肉を付けるためには、筋肉トレーニングよりも栄養管理の方が大切といわれています。
そのなかで卵は、重要な食材の1つです。
特に卵白が良いといわれ、豊富なたんぱく質が含まれています。
タンパク質は人間の身体をつくる重要な栄養素でボディビルダーには欠かせません。
その他にも、栄養素が豊富なオートミールやシリアルを食べることもあります。
またトレーニングが終わった後や就寝前は、プロテインを飲むことで豊富なたんぱく質やアミノ酸を効果的に摂取できます。
ボディビルダーの食事の特徴として、食事を何回かに分けて摂取することで、常に身体にアミノ酸を蓄える効果があります。
ボディビルダーの大会(主催団体)
ボディビルダーを目指す人なら、大会に出場して自分の肉体美を評価されたいと思う人は多いでしょう。
ボディビルダーの大会では、筋肉の大きさを競い合い、体すべてが評価基準です。
主さ基準として、筋肉量・大きさ・均製度、輪郭の際立ちが評価のポイントとなります。
ここでは、国内のボディビル大会の主催団体を解説していきます!
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)
JBBFは、1955年に設立された日本で最も歴史のあるフィットネス団体です。
国内最大の規模やドーピング検査基準など他の団体よりもレベルが高く、日本で最も名高い大会として認められています。
全日本大会で優勝、もしくは3位以内に入るなどの好成績を収めた選手は、世界大会に挑戦する権利を得ることができます。
とはいえ、初心者の人のための大会も用意されているため、実力試しに出場してみてはいかがでしょうか。
【JBBF出場にオススメな人】
・高いレベルを目指す人
・日本の最高峰を味わってみたい人
・有名な選手との人脈をつくりたい人
NPCJ(一般社団法人NPCJ)
NPCJは、2015年に設立された若く活気のあるフィットネス団体です。
ユニークな制度や豊富な部門が多く設定されていたり、海外大会の雰囲気を取り入れた初心者でも出やすい大会です。
豊富な部門が用意されているため、自分のレベルに合わせて出ることができます。
また、海外の団体とのつながりも強いことも特徴の一つです。
大会の審査員を海外で活躍する有名なプロボディビルダーを招待したり、海外大会の出場のサポートなどしています。
【NPCJ出場にオススメな人】
・はじめ大会に出ようとしている人
・海外で活躍するボディビルダーを見てみたい人
・ユニークな大会に出てみたい人
BBJ(ベストボディジャパン)
BBJは、2013年に設立された細マッチョコンテストの先駆けと呼ばれている団体です。
元K-1選手の魔裟斗さんがスーパーバイザーを務めていることでも有名な大会です。
細マッチョを少し大きくしたイケメンや、スタイルのいいモデルが参加するJBBFやNPCJに比べるとライトで初心者でも参加しやすい大会です。
ボディビルダーになりたてで、まだ自分の身体に自信がないという人や、モデル体型で体を大きくしたい人にオススメです。
BBJに優勝するとテレビに出られることも多いため、出場して段階的に名を上げたいという人が出場する傾向があります。
【BBJ出場にオススメな人】
・自分の体にまだ自信がない人
・自分のルックスに自信がある人
・テレビに出て知名度を上げたい人
SSA(サマースタイルアワード)
SSAは、2015年に設立されたタレントで俳優の金子賢さんが主催する団体です。
金子賢さんが、夏に似合う男女を決めたいという思いから開催された大会といわれています。
評価基準は、BBJに似ていてスタイルの良い細マッチョが評価されるため、これから体を大きくしたい人や夏にモテたいという人はオススメです。
そして、日本国内のフィットネス団体が主催する大会の中で、唯一賞金が出ます。
最高100万円が出るということで、出場者にとっては盛り上がる良いモチベーションになりますよね。
【SSA出場にオススメな人】
・夏に似合う体を作りたい人
・モテたいカッコいい男になりたい人
・賞金をゲットしたい人
ボディビルダーの給料
ボディビルダーの給料は、コンテストや大会に出て賞金を稼ぐことやスポンサーからの収入がメインになります。
しかし、プロとしてボディビルダー1本で生計を立てている人は、ほんの一部でほとんどのボディビルダーはその他にも仕事をして生活をしている人が多いです。
アメリカの大会では、最高約2400万の賞金、平均200万~300万程度の賞金がありますが、日本国内のコンテスト大会では、賞金がほとんどなく海外と日本では大きな差があります。
日本から出場して入賞したとしても、投稿費や滞在費、現地でのトレーニング費用などの方が高くつきます。
スポンサーがつけば、それらの費用を負担してくれる場合もありますが、ほとんどのボディビルダーは、他でスポーツトレーナーやジムの運営をしながらアマチュアとして活動している人が多いです。
ボディビルダーのやりがい・大変なこと
ボディビルダーとして活動していく中で、活動していてよかった・嬉しかったことのやりがいや辛かった・苦労したことの大変なことがあると思います。
ここでは、ボディビルダーのやりがいや大変なことを解説していきます。
ボディビルダーのやりがい
ボディビルダーは、上手く体を鍛え食事制限をしながら、美しい筋肉をつけることが仕事になります。
そのため、コンテストや大会で自分の体が評価され入賞することができれば、今までの厳しいトレーニングや食事管理を乗り越えた甲斐があったと他では味わえない喜び、やりがいを得られます。
そのような鍛え抜かれた体を通して、他の人に感動を与えられるということは、ボディビルダーになってよかったと感じることができます。
また、体を鍛え食事を制限する知識を他の人へ共有して感謝されれば、ボディビルダー活動のモチベーションにつながるでしょう。
ボディビルダーの大変なこと
ボディビルダーになったときに大変なことは、十分な収入が得られずボディビルダー1本では生活できないことでしょう。
日本国内のコンテクストや大会では、賞金が出ないことが多いため他の仕事と掛け持ちして活動する必要があります。
また、厳しいトレーニングと食事管理は、想像以上に過酷なため辛いといえるでしょう。
コンテストや大会前になると禁酒はもちろん食事制限をしながら、日々厳しいトレーニングを続けるためボディビルダーにとって食事の管理は宿命であり大変なことです。
ボディビルダーの現状・将来性
プロとして生計を立てている人が少なく、他の職業と掛け持ちをしながら活動しているボディビルダーですが、実際の現状や将来性はどのようなものなのでしょうか。
ここでは、ボディビルダーの現状や将来性について解説していきます。
ボディビルダーの現状
現在、「日本ボディビル・フィットネス連盟」に登録しているボディビルダーは、男性が約3100人、女性が約320人となっています。
日本人でプロとして活動しているボディビルダーは、わずかに1人です。
日本で唯一のプロボディビルダーは、アメリカを拠点に活動している山岸秀匡さんという人になります。
コンテストや大会の賞金は、アメリカと日本では大きな差があります。
エンターテイメントの要素が強いアメリカは、高額な賞金を用意できますが、日本はまだアメリカに追いつけていないのが現状です。
日本においてもボディビルダーという競技を、メジャーな競技へと盛り上げる必要があるといえます。
ボディビルダーの将来性
近年では、魔裟斗さんや金子賢さんなど知名度のある人が関わって業界を盛り上げていることもあり、日本で活躍しているボディビルダーも増えてきています。
また、フィットネスやダイエットをする人が増えている影響もあり、スポーツトレーナーやジムの運営の需要も大きくなってきている傾向があります。
ボディビルダーは、自身の体や食事管理をする以外にも、ボディビルダーに興味のある人や目指している人に向けて、ボディビルダーになる方法を教えていく活動が大切になるでしょう。
ボディビルダーに向いている人
ボディビルダーになる方法は、なりたいという気持ちがあれば誰でも目指すことができます。
しかし、厳しいトレーニングや食事・栄養管理の徹底など、努力をし続けることが一番の近道となります。
自分自身の筋肉と体と向き合って極限まで鍛えて管理することはもちろんのこと、その鍛えた筋肉をより美しく見せるために、全身の脂肪を落とす作業も必要になります。
そのため、毎日のトレーニングから自分を追い込み、自己管理できるストイックな人は向いているといえます。
また強く美しいボディビルダーになる方法として、筋肉の仕組みを理解する解剖学や栄養学の知識を身に付ける必要があります。
ボディビルダーの適性
ボディビルダーは、強い精神力と知性を持った人に適性があるといえます。
ボディビルダーに向いている人の適性を下記にまとめました。
【ボディビルダーに向いている人の適性】
・ストイックな人
・周囲の声を気にしない人
・ナルシストな人
・勉強熱心な人
・向上心がある人
ボディビルダーになる方法?仕事内容・トレーニング・大会|まとめ
いかがでしたでしょうか。
ボディビルダーになる方法とは、実際どのような仕事をしているのか、トレーニング方法、大会の種類について解説させていただきました。
ボディビルダーになるには、体を鍛えて食事の管理を徹底する以外にも、どのようにして生計立てていくのか、計画的に進めていくことが必要になるでしょう。
とはいえ、ボディビルダーとして活動するといっても、それぞれ目指す方向性によって、活動する内容も変わってくるため、自身の目指す方向を定めることが重要といえます。