裁判官・検察官・弁護士といった法曹三者を目指す方は司法試験への合格が必須となります。
司法試験は国家試験の中でも合格率40%程度と試験の難易度の高さ、学習量の多さや合格率の低さなどからかなりハードルが高いといわれています。
司法試験・予備試験の対策は通信講座や予備校の利用が一般的であり、今回ご紹介するアガルートは確かな合格実績とサポート面の高さより受講生から人気です。
今回はアガルートの司法試験・予備試験の実際の評判やほかの講座との比較をしていきます。
司法試験・予備試験の通信講座・予備校人気おすすめランキング9選を徹底比較!
アガルート司法試験・予備試験講座について
引用:司法試験・予備試験・法科大学院入試対策講座|アガルートアカデミー公式サイト
アガルートの基本情報 | |
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項目 | 詳細 |
料金(税込み) | 【2025・2026年合格目標】
【2026・2027年合格目標】
【2026年4月入学目標】
【2027年4月入学目標】
【予備試験合格カリキュラム】
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教材 |
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講座の特徴 |
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サポート内容 |
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質問制度/添削指導 | あり/あり |
合格率・合格実績 | 令和6年司法試験合格者602名(合格者全体の37,8%がアガルート受講生) 予備試験論文試験1位合格者輩出 |
合格特典 |
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キャンペーン | セール情報なし (5%~最大50%OFFになる割引制度あり) |
アガルートの予備試験講座は受講料が高いことがネックではありますが、その分サポートやコンテンツが充実しています。
講座は初学者でも基礎知識をしっかりとインプットできるだけでなく、短答の解法や論文の答案ノウハウを定着させた上でアウトプットに取り組めるような内容となっています。
また司法試験合格者による徹底した添削指導も受けられるため、演習を通じて理解を深めながら合格に近づくための解法を導き出すことができるのも魅力。
アガルートの映像講義はボリュームがありますが、倍速再生にも対応しているのでスキマ時間での学習もできます。
さらに 学習進捗の確認や学習法、スケジュールに関する悩みがあればホームルームやチューター制度で相談できる環境が整っているため、独学でも安心して司法試験・予備試験に臨めるでしょう。
アガルートの合格実績
アガルートは司法試験の合格率が高いことで知られていて、その実績は業界大手の予備校伊藤塾にも匹敵します。
令和6年度の司法試験合格者数は602名であり、なんと司法試験合格者のうち37.8%がアガルート受講生という実績を誇ります。
合格者のリアルな声は公式サイトでもチェック可能です。
また、予備試験に合格すると受講料が全額返金される点も、アガルートならではのうれしい合格特典です。
モチベーションを維持したまま試験合格を目指せます。
アガルートの司法試験・予備試験講座の評判
ここでは、アガルートの司法試験・予備試験講座の評判について紹介します。
評判➀
アガルートのテキストは司法試験・予備試験・法科大学院入試の過去問を分析し尽くし、試験で問われる知識だけに情報を絞り込んだオリジナルテキストで全て講師が作成しています。
アガルートのテキストはインプット講座の全てのテキストをフルカラーで示しており、視覚的に情報を整理するために分かりやすいレイアウトとなっているのが特徴です。
法律の難解な文章が白黒で並んでいるテキストに比べ、カラーの方がメリハリがあり、「学習しやすい」「短期合格にぴったり」との口コミも見受けられました。
また、膨大な数の基本書・判例解説・学術論文・法学雑誌を参照しつつ作成しているため法改正なども正確かつ最新です。
試験対策に絞った情報が凝縮されたテキストで最短合格を勝ち取ることができます。
アガルートのテキストは出題傾向を常に分析し、重点を置くべき分野や知識を厳選してテキストに反映させているため効率的に学びたい人におすすめです。
また、他の予備校に比べて教材がスマートにまとまっており、集中的で効率のいい勉強ができそうだったことも選んだ理由の一つです。当時、私はひとまずの目標として法科大学院合格を掲げており、試験まであまり時間がありませんでした。そのため、短期間で実力を伸ばすことができるアガルートの教材は私のニーズに合致するものでした。
加えて、総合講義や重要問題集の評判がよく、基本7科目のすべてについて工藤先生による講義を受けることができたというのも選んだ理由に入ります。科目によって講師がバラバラだとどうしても一貫性のある学習が難しくなってしまいますが、説明がわかりやすく秀逸である講師によって7科目につき一貫性のある学習ができるのは魅力的な点でした。
フルカラーで見やすく、かつ要点が簡潔にまとめられており、復習に際して最適のテキストであった。また、講義の方法として1周目を基本事項、2周目を応用事項、3周目を問題演習という段階を踏むような形となっており、効率よく知識を定着させることができた。
評判②講師の実力が高く講義がわかりやすい
アガルートは現在8名の講師が在籍しており、全員が現行の司法試験に合格しているプロの講師が合格をサポートしてくれます。
なかでも工藤北斗講師はアガルートアカデミーを立ち上げた方でもあり、特に人気の講師でもあります。
まず、講座のテキストを読んで解説と答案例を読んだ時点で、それまで使っていた予備校とは全然質が違っていて素晴らしい内容であると感じた。そして、テキストを読んだあとに視聴した工藤北斗先生の講義は、要点に絞ってわかりやすく解説がなされていたため講義時間が非常に短く、そのおかげで多くの問題演習を積むことができた。
また、テキストと解説講義を通じて、旧司の問題に関して深く理解できるようになったため、予備試験論文式試験を受ける上で非常に役に立った。特に、刑法の解説は本当にわかりやすく、旧司のとても難易度が高い問題であっても、問題文を読んで見通しを立てることができるようになった。
合格者の声
私は、個別指導において、谷山先生から指導を受けました。谷山先生は、大変丁寧で親身に、時に厳しく、時に優しく指導してくださりました。
まず、前年度の予備試験に不合格になった理由について、「F」評価をとってしまったことのみならず、上位の「A」評価をとれなかったことにあるという点を指摘して戴きました。そして、実際に私の答案を見て、上位の「A」評価がつかない理由を分析して戴きました。具体的には、問いに答える姿勢が足りないこと、読み手に伝える意識が足りないこと等で、知識が足りないことではないということを気付かせてくれました。
合格者の声
評判➂「マネージメントオプション」がすごい
予備試験最短合格カリキュラムにはマネージメントオプションがあります。(※2027・2028年合格目標からは、マネジメントオプションがフルカリキュラムに組み込まれており現在が募集終了)
マネージメントオプションとは通常のカリキュラムに加えて、通信指導ではオンラインで2週に1回(30分)講師が直接、答案指導や進捗管理などのフォローを行ってくれるものです。
実際の受講背からも受験対策に役立ったといったうれしい口コミもあります。
アガルートのマネージメントオプションでは週1回講師と直接やり取りする機会があったことから私の希望通りの講座であると感じましたし、答案の添削もしていただけるため受験政策的にも優れたものであると思い選択しました。
また、勉強をするにあたってはテキストの見やすさや構成の仕方が自分と合っているかということはかなり重要な要素であるように感じていますが、アガルートのテキストは私にとってとても使いやすかったです。
このような点も予備校を選択するうえでの参考としました。
評判④充実のサポート体制で不安を解決
アガルートの司法試験・予備試験講座では定期カウンセリングなど、質問しやすい環境が整っています。
日々の学習の進め方や内容など些細な質問でもできるので、初学者でも安心して学習を進めることができます。
サポート制度 | 内容 |
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合格ハンドブック | カリキュラムの進め方や具体的な勉強方法などを解説したテキスト |
ホームルーム | カリキュラムの進め方、よくある質問などについて受講生からのアンケートを基に回答、毎月1回開催。 |
バーチャル校舎 | オンラインでありながらもリアル校舎を体験できるツール |
短答セルフチェックWEBテスト | 本試験の過去問を利用したWeb上のテスト |
オンライン添削 | 司法試験に合格した添削によるオンライン添削(合計123通) |
論文マンスリーゼミ | 毎月マイページ上に公開された論文問題を講師が解説するゼミ |
オンライン演習サービスKIKERUKUN | 対象カリキュラム購入後に使えるオンラインの質問サービス |
また,改めて旧司法試験・予備試験型答練を受講することにしました。
添削は非常に丁寧でしかも早いので,非常に復習に役立ちました。
起案を褒めて頂くこともあれば,時には厳しい評価を頂くこともありましたが,全てがやる気に繋がっていきました。
その他,旧司法試験論文過去問解析講座を用い,旧司過去問をネットで知り合った友人と共に検討したり,重要問題習得講座についても弱い分野を重点的に何度も洗いました。
結果,論文式試験の合格を頂くことができ,とても嬉しかったです。泣きました。
アガルートの司法試験・予備試験講座を安く受講する方法
ここでは、アガルートの司法試験・予備試験講座を安く受講する方法について紹介します。
➀常設の割引制度
アガルートの司法試験・予備試験講座では、条件さえ合えばいつでも使える割引制度が用意されています。
以下の条件に当てはまる方は5%~50%割引となりますので、受講を考えている方はチェックしてみて下さい。
名称 | 割引率 |
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予備試験合格者割引 | 司法試験全講座50%OFF |
受講生限定割引 | 最短合格カリキュラムの受講で司法試験講座が30%OFF |
他校乗換割引 | 20%OFF |
グループ割引 | 最大20%OFF |
CPA受講生限定割引 | 10%OFF |
他資格試験合格者割引 | 最大10%OFF |
ステップアップ割引 | 5%OFF |
中学生・高校生割引 | 5%OFF |
家族割引 | 5%OFF |
受験経験者割引 | 5%OFF |
友人紹介割引 | 紹介者:最大10万円 申込者:5%OFF |
➁合格特典
アガルートの社司法試験・予備試験講座では合格特典があります。
予備試験合格で全額返金
たとえば以下のカリキュラムの受講者で予備試験に合格すれば、合格特典として全額返金されます。
- 【2027・2028年合格目標】予備試験最短合格カリキュラムフル
- 【2026・2027年合格目標】予備試験最短合格カリキュラムフル
特典を受け取る際に以下の書類を提出する必要があります。
- 短答式試験、論文式試験、口述試験の各試験の成績通知書データ(pdf、jpeg形式)
- 論文式試験の再現答案
- 口述試験の再現レポート
- 顔写真
- 合格体験記
- 合格者インタビューの出演
法科大学院合格で全額返金
- ・【2028年4月入学目標】法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラム/スタンダード
- 【2027年4月入学目標】法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラム/スタンダード
※「【2028年4月入学目標】法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラム/アドバンス 」は返金対象外
また以下の講座の受講で法科大学院に合格すれば全額返金されます。
特典を受け取る際に以下の書類を提出する必要があります。
- 合格者インタビューへの出演
- 合格通知書(pdf、jpeg形式)
- エントリーシート(ステートメント、志願理由書、職務経歴書、学歴、成績に関する情報、語学力に関する情報等が記載されたもの等、法科大学院への提出書類すべて )
- 論文式試験の再現答案
- 面接再現レポート
- 顔写真
- 合格体験記
ここまでご案内したように、アガルートの通信講座には非常に多くのメリットがあります。
まずは、無料の受講相談だけでも申し込んでみることがおすすめです。
アガルートの司法試験・予備試験講座がおすすめの人
アガルートの司法試験・予備試験講座は短期合格を目指す方や初学者の方におすすめです。
アガルートの講座は、効率的なカリキュラムと短期合格に重点を置いた「最短合格カリキュラム」となっており、短期間で答案作成力を身につける環境が整っています。
さらに、アガルートでは無制限の質問対応、定期カウンセリング、マンスリーゼミの開催など、オンライン講座の中でも特に手厚いフォローアップも魅力。
そのため、通信講座でも講師や合格者からのサポートも重視したいという方にも向いています。
アガルートの司法試験・予備試験講座は初学者から合格ラインを目指せる講座であり、全額返金制度もあるため、法学に初めて挑戦する初学者の方でも安心して受講できるでしょう。
アガルートの司法試験・予備試験講座がおすすめでない人
アガルートの講座は通信講座の中でも決して安いものではないため、とにかく低価格な講座を求めている方にはおすすめできません。
もし安い講座を探しているのであれば、スタディングの司法試験・予備試験講座はわずか89,100円から受講できるのでおすすめです。
またアガルートの講座は主にオンラインでの受講が中心となっているため、教室に通って対面授業を受けたい方には不向きです。
オンライン学習に抵抗がある方や講師と直接対話しながら学びたい方は、伊藤塾やLECなどの通学型予備校が挙げられます。
アガルートの司法試験・予備試験講座と他社を比較
アガルートの司法試験・予備試験講座の主要コースである「予備試験最短合格カリキュラム フル」の価格は998,800円です。
同業他社の主要コースと比較すると伊藤塾よりは安いものの、資格スクエア等よりは高く、平均よりやや高めと言えるでしょう。
費用面で言うと圧倒的にスタディングが低価格ですので、コスパを重視する方にはスタディングがおすすめです。
またアガルートは2024年度の司法試験で602名の合格者を輩出し、合格占有率は37.8%を記録しています。
流石に業界トップである伊藤塾の圧倒的な実績には及びませんが、資格スクエアやスタディングなどの通信講座の追随を許さない確固たる実績を誇っており司法試験予備校の中でもトップクラスに優れています。
以上のことからアガルートは通学型の伊藤塾ほどでは無いものの、他のオンライン講座と比べると圧倒的に最高水準のサポート体制が整っているといえるでしょう。
司法試験・予備試験の通信講座・予備校人気おすすめランキング9選を徹底比較!
司法試験について
司法試験は誰でも受験できるわけではありません。
ここでは、司法試験の受験資格について紹介します。
司法試験・司法試験予備試験については法務省のサイトでも確認できます。
受験資格 |
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回数制限 |
いずれも5年間の受験期間の中で5回まで受験可能。 |
試験内容 | 短答式と論文式による筆記。 短答式:憲法、民法、刑法 論文式: ・公法系科目(憲法及び行政法に関する分野の科目) ・民事系科目(民法、商法及び民事訴訟法に関する分野の科目) ・刑事系科目(刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目) ・選択科目(専門的な法律の分野に関する科目として法務省令で定める科目のうち受験者のあらかじめ選択する1科目) の4科目 ※選択科目:知的財産法、労働法、租税法、倒産法、経済法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)、環境法 |
受験費用 | 28,000円 |
試験日 | 例年7月中旬の4日間 |
予備試験ルート
司法試験は予備試験に合格することで最短で受験資格を得られます。
予備試験は毎年5月、7月、10月に実施され、3回に分かれて行われます。
すべての予備試験に合格すればのちに紹介する法科大学院生よりも早く司法試験に挑戦することができるので早く受験資格を得たい人におすすめです。
法科大学院生は、法科既修者コースで2年、法科未修者コースで3年の課程を修了しなければいけません。
ただし、予備試験では短答式試験、論文式試験、口述式試験の3つの試験を順に合格しなければならず、試験内容も広範囲にわたり、合格率も例年4%程度と司法試験よりも低いため狭き門です。
その分、予備試験ルートの方が司法試験の合格率が高く、就職でも有利になるメリットがあります。
また予備試験に合格した日から4月1日以降の5年間が司法試験の受験資格の有効期限となるため注意が必要です。
法科大学院ルート
法科大学院の課程を修了することで、司法試験の受験資格を得ることができます。
法科既修者コースの場合は2年、法科未修者コースの場合は3年の期間が必要です。
予備試験と比較すると時間や学費などの長期的な負担がありますが、司法試験の受験資格を得るためには確実なルートといえます。
法科大学院のルートでは課程を修了した日以降の4月1日から5年間が受験資格の有効期限となります。
司法試験の合格率・難易度
年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|
平成27年度 | 23.10% | 8,016人 | 1,850人 |
平成28年度 | 22.90% | 6,899人 | 1,583人 |
平成29年度 | 25.90% | 5,967人 | 1,543人 |
平成30年度 | 29.10% | 5,238人 | 1,525人 |
令和元年 | 33.60% | 4,466人 | 1,502人 |
令和2年 | 39.20% | 3,703人 | 1,450人 |
令和3年 | 41.50% | 3,424人 | 1,421人 |
令和4年 | 45.50% | 3,082人 | 1,403人 |
令和5年 | 45.3% | 3,928人 | 1,781人 |
令和6年 | 42.13% | 3,779人 | 1,592人 |
多少の変動はあるものの、近年の士補試験の合格率は40%程度で推移していることがわかります。
ちなみに、他の法律関連資格の合格率を見てみると、司法書士試験の合格率は3~5%程度、行政書士試験の合格率は8~15%程度、宅建の合格率は15%~18%程度となっています。
司法試験予備試験の合格率が毎年4%前後であることを考慮すると、司法試験の合格率は一見すると高いように思われます。
単に合格率だけを見ると司法試験はそれほど難しくないと誤解されるかもしれませんが、合格率だけで司法試験の難易度を判断するのは早計であると言えます。
なぜなら、司法試験の試験科目は8科目もあり、その試験範囲は非常に広範囲にわたるからです。
合格に必要な勉強期間は8,000時間にわたることもあり、合格までの数年間にわたって継続的に勉強する必要があるためほかの資格と比べると圧倒的に難しい試験となりあす。
また、司法試験には受験資格があり、法科大学院を修了するか、予備試験に合格した者のみが受験できるため、予備試験に比べて受験者の実力は高く、合格率も高くなる傾向があります。
ちなみに、司法試験の近年の合格ラインは1500満点中約54%にあたる805~810点程度となっているため、満点に近いスコアは求められず、幅広い法律知識をまんべんなく身に付けることが司法試験合格の鍵となっています。
司法試験合格者の平均受験回数は1.33回
また、司法試験合格者の平均受験回数は1.33回と言われており、毎年1~2回の受験で合格する受験生が多いことがわかります。
受験回数 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
1回 | 1,211人 | 54.7% |
2回 | 296人 | 30.5% |
3回 | 44人 | 10.%% |
4回 | 29人 | 10.5% |
5回 | 12人 | 2.5% |
ただし、司法試験を受験できるのには条件があり、先に述べたように「受験資格を満たした後の最初の4月1日から5年間」となっているので注意が必要です。
司法試験合格までに必要な勉強時間は3000時間から8000時間
司法試験合格までに必要な勉強時間は3000時間から5000時間です。
しかし、司法試験合格者には難関大学の法学部出身者などの法律既修者が多く含まれることが影響していると推察されます。
未修者が司法試験合格を目指す場合、法科大学院ルートでは最短で5~6年、予備試験ルートでは最短で2年程度が目安です。
予備試験ルートは、法科大学院ルートのように課程を修める必要がありません。そのため、短期間での合格を可能にしています。
予備試験ルートであれば高校生でも受験可能なため、令和5年度には16歳の最年少合格者が誕生しているのも特徴です。
勉強に充てる時間(可処分時間)が長い学生の方が、司法試験合格までの期間が短く、働きながら受験する社会人の方が時間がかかる傾向にあります。
司法試験合格に必要な勉強時間はどれくらい?1日のスケジュールや最短合格の勉強法も解説
司法試験予備試験の合格率は4.0%前後
次に司法予備試験の合格率をご紹介します。
司法試験の合格率は年々上昇傾向にありましたが、受験資格となる予備試験の合格率も上昇しているのでしょうか?
予備試験の合格率について以下にまとめましたので是非参考にしてください。
西暦 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2015年 | 10,334人 | 394人 | 3.8% |
2016年 | 10,442人 | 405人 | 3.9% |
2017年 | 10,743人 | 444人 | 4.1% |
2018年 | 11,136人 | 433人 | 3.9% |
2019年 | 11,780人 | 476人 | 4.0% |
2020年 | 10,608人 | 442人 | 4.2% |
2021年 | 11,171人 | 467人 | 4.0% |
2022年 | 13,004人 | 472人 | 3.6% |
2023年 | 13,372人 | 479人 | 3.5% |
2024年 | 15,764人 | 461人 | 3.6% |
予備試験の合格率は4.0%前後で推移していました。
司法試験と違って受験者数は減少しておらず、毎年11,000人前後の多く方が受験されています。
しかし、2022年以降受験者数が増加しており、合格者数は例年とほぼ変わりないため合格率が4%を少し下回る結果です。
また、予備試験の合格者の司法試験の合格率は法科大学院の卒業生より高いというデータが出ています。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
予備試験合格者 | 475人 | 441人 | 約92% |
法科大学院卒業生 | 2,072人 | 471人 | 約23% |
法科大学院在学中 | 1,232人 | 680人 | 約55% |
合計 | 3,779人 | 1,592人 | 約42% |
※出典:法務省「令和6年司法試験法科大学院等別合格者数等」
上記の表の通り、予備試験合格者の司法試験合格率は約92%と非常に高くなっています。
合格率4.0%前後の予備試験を合格した方は、その後本試験までしっかり勉強すれば、司法試験でも十分に合格できるレベルであるといえます。
予備試験合格者の受験者数は法科大学院の卒業生の数と比べると少ないですが、その圧倒的な合格率で司法試験全体の合格率を底上げしていることがわかります。
効率的に学習するならアガルートがおすすめ
今回はアガルートの司法試験・予備試験の実際の評判やほかの講座との比較してきました。
アガルートの司法試験・予備試験講座は実力派の講師陣による講義やオリジナルテキストの作成、サポート面などにおいて評判が良いことがわかりました。
さらに受講費用はやや高めに設定されている者の、キャンペーンや割引も多く実施されており、他の予備校・通信教育に比べてもメリットが多数見られました。
予備試験ルートや法科大学院ルートどちらにも対応しているので、進路に迷っている方はまずは受講相談してみましょう。
アガルートは合格実績が高いのも受講を決めるきっかけになるのではないでしょうか。
今回の記事を参考にぜひチェックしてみて下さい。