通信制高校は恥ずかしくない!世間の目や現状について解説!

通信制高校は恥ずかしくない!世間の目や現状について解説!

通信制高校は恥ずかしくない!世間の目や現状について解説!

通信制高校に対する世間の目が気になる!」そんな悩みを抱えたことがある方もいるのではないでしょうか?

通信制高校とは、全日制高校とは異なるカリキュラムや時間管理が設けられた高校を指します。


毎日登校が定められていなかったり、テストやレポートの実施方法が異なったりと、全日制高校とは環境が異なる点がありますが、卒業時に取得できる高校の卒業資格としては、全日制の高校となんら違いはありません。

しかしそんな中、「通信制高校に通うのが恥ずかしい」「世間の目が気になる」と考えている人も少なくないのが現状です。


そこで今回は、通信制高校において世間の目を気にする必要が無い理由や、学校自体のメリットについて、解説していきます。

通信制高校とはどのようなものなのか、についてより深く知りたい方は、 「通信制高校とは?」 も参考にしてみてください!


通信制高校において、世間の目が気になる理由

通信制高校において、世間の目が気になる理由

前述したとおり、通信制高校に対して「恥ずかしい」という感情を抱いている学生や親御様は少なくありません。

ただ現段階では、なんとなく「恥ずかしい」という感情を抱いている方も多いかと思いかもしれません。

そこで本項目では、子供が通信制高校において世間の目が気になる理由や背景について、深堀りします!


理由や背景が明確になり可視化されることで、負の感情に対する対策が打てるかもしれません。

通信制高校について、世間の目が気になる理由3選

  • 先入観があるから
  • 全日制高校の方が優秀というイメージがあるから
  • 親が世間体を気にしているから

世間の目が気になる理由① 先入観があるから

通信制高校について世間の目が気になる理由の一つとして、「通信制高校に対するマイナスのイメージがある」というものが挙げられます。


日本では(特に大人世代)、周りと同じ流れや考え方に従う風潮が非常に強く、異なる思考や行動が批判的に捉えられる傾向にあります。

そんな中、日本の学生の多くが全日制の高校に通っている現状を目の当たりにし、通信制高校にマイナスのイメージを持ってしまっている人も少なくありません。


今この文章を読んでいるあなたも、日本の国民性という背景によって、なんとなく通信制高校にあまり良い印象を抱いていないだけなのかもしれません。


世間の目が気になる理由② 全日制高校の方が優秀というイメージがあるから

通信制高校について世間の目が気になる理由の二つ目として、「全日制の高校の方が優秀というイメージを持っている」ことが挙げられます。


優秀なイメージを抱く背景としては、前項目でご紹介した先入観が大きく影響していることが理由の一つとして挙げられますが、実際に目を向けてみると、比較することは案外難しいと言えます。

多くの学生が通っている全日制高校=優秀なカリキュラム体制というイメージを持ちがちですが、実際の状況は、学生がどのような環境で学ぶことが出来るか、という部分が異なるだけです。

後程また改めて解説しますが、通信制高校は、学生の事情や環境を配慮し、学習環境をより良いものにする、という目的のもと用意されている学校とも言えます。


つまり、全日制高校や通信制高校に優秀度の優劣はなく、ただ単に環境が異なるだけなのです。


世間の目が気になる理由③ 親が世間体を気にしているから

通信制高校について世間の目が気になる理由の三つ目として、「親が世間体を気にしているから」というものがあります。


前述したとおり、「全日制高校へ行くことが普通」という固定観念を抱いている方も少なくありません。

そのため、通信制高校に通うことで学力や人間性の面で、恥ずかしい想いを感じてしまうこともあります。

これに関しては、日本の社会の仕組み上、仕方の無いことかもしれません。

しかし、学校について重要なのは、世間の目ではなく、「何を目的としているのか」「どのような環境で学びたいのか」という部分であるはずです。

世間で一般的とされている全日制高校に通っても、本来の目的を見失ってしまっては、本末転倒です。


実際に学校に通う子供が、学校に対してどのように感じているのか、という部分が非常に大切です。


通信制高校に対する世間の目を気にする必要が無い理由

通信制高校に対する世間の目を気にする必要が無い理由

前項目で、通信制高校に通うことで、世間の目が気になってしまう理由や背景について深堀りしました。

しかし、結論から言うと、通信制高校に通うことは全く恥ずかしいことではありません。

通信制高校に通うことに対して、恥ずかしいと感じる必要が無い理由についても、二つほどご紹介します。


通信制高校に通う学生が増えている

通信制高校に通うことに対して恥ずかしいと感じる必要が無い理由の一つ目は、そもそも「通信制高校の数、そして通信制高校に通う学生も増えている」という背景があるからです。


通信制高校に通う学生は、平成になってから徐々に増加している傾向にあり、去年(令和3年)はついに20万人を超えました。

その背景としては、時代とともに、個々の学生の学びたい意思や環境がより尊重されている傾向があります。

また、通信制高校の学生数が増加していることに伴って、学校の数自体も増加しているのが現状です。

過去のデータや増加傾向を見ると、今後も通信制高校の需要は増えていくことが予想され、通信制高校に通うことがより世間的に普通になることも予想されます。


通信制高校は、世間からマイナスなイメージを持たれるどころか、より注目度が上がっているのです。


高校進学は、ゴールではなく、過程である

通信制高校に通うことに対して恥ずかしいと感じる必要が無い理由の二つ目は、「高校進学は、ゴールではなく、過程である」からです。


通信制高校に対する世間の目を気にするあまり、高校進学の先に目を向けることが出来ていない方もいるかもしれませんが、高校進学はあくまで人生の目標への過程と言えます。

高校へ進学することは、人生の目的を達成するための手段であり、選択肢を広げる過程に存在するものです。

将来の目標の達成や、学習環境として通信制高校が適切であると理解しているのであれば、世間の目などに捕らわれず、通信制高校に進学するべきです。


高校卒業の先に、学生の明確な目標などがあれば、過程の部分となる、学生生活など、大して気にするものではありません。


通信制高校のメリット

通信制高校のメリット

通信制高校に対する世間の目などを少し考えたところで、通信制高校自体のメリットについても、触れていきたいと思います。

通信制高校のメリットに目を向けることで、通信制高校の魅力がより深く理解できるはずです。

通信制高校のメリット3選

  • 自分のペースで勉強が出来る
  • 校則がより自由
  • 好きなことに対して多くの時間を費やせる

メリット① 個人の事情に合わせて、自分のペースで勉強が出来る

通信制高校のメリットの一つ目は、「自分のペースで勉強が出来ること」です。


全日制高校の場合、クラス全体で時間割や勉強内容が定められていますが、通信制高校では、個人のペースに合わせて、学習を進めていくことが可能です。

もちろん、通信制高校の中にも、一部登校が求められるカリキュラムや、提出物の期限などが定められている部分もありますが、基本的には個人の環境やペースが尊重されています。

そのため、学生は、自宅などのストレスフリーな環境で、自身のペースで学習に取り組むことが出来ます。


また、そのような環境下で学習を進めることで、時間の管理能力や、物事を継続する力なども、養われます。


メリット② 校則がより自由

通信制高校のメリットの二つ目は、「校則がより自由である」ことです。


通信制高校も、枠組みとしては高校という位置づけであるため、基本的な校則や礼儀などの指導はあります。

しかし、全日制高校と比較すると、そのルールや規則なども緩い傾向にあり、服装やアルバイトなどについても、自由であることが多いです。

人間としての最低限の礼儀やマナーを重視しつつ、学生の自由が確保されているので、学生としてはこの上なく、ストレスフリーな学校環境が用意されていると言えます。


また、より自由な環境であるからこそ、学生の主体性や、自主性なども養われます


メリット③ 好きなことに対して多くの時間を費やせる

通信制高校のメリットの三つ目は、「好きなことに対して、多くの時間を費やせる」ことです。


前述したとおり、通信制高校はカリキュラムが個人の自由に決められることに加え、校則も全日制高校と比較してより自由度が高いため、学校外の時間の使い方も、非常に自由度が高いと言えます。

そのため、アルバイトや仕事と両立することも可能ですし、趣味などに多くの時間を費やすことも可能です。

また、通信制高校によっては、学業以外の面でも、美容や料理などの専門的な知識を学ぶ環境が用意されている学校もあるため、全日制高校では得られない体験を得ることも出来ます。


通信制高校の夏休みなどの長期休暇について、より深く知りたい方は、 「通信制高校の夏休みとは?その実態とおすすめの過ごし方について紹介!」 も参考にしてみてください!


通信制高校のデメリット

通信制高校のデメリット

通信高校のメリットは素晴らしいですが、真剣に進学を考えているのであれば、欠点についても理解しておくことが重要です。

入学してから直面するようなことも、あらかじめ理解しておくことで、対策や準備が出来るため、目を逸らさずに向き合うことが大切です。

通信制高校の欠点について、3つほどご紹介します。

通信制高校の欠点3選

  • 大学進学が難しいというイメージがある
  • 勉強ペースの管理が必要となる
  • 人と触れ合う機会が少ない

欠点① 大学進学が難しいというイメージがある

通信制高校の欠点の一つ目は、「大学進学が難しいというイメージがある」点です。


通信制高校からの大学進学が難しいといわれる理由として一番に挙げられるのは、通信制高校の大学進学率が、全日制高校と比較して低いことであると言えます。

これは、そもそも通信制高校に通っている学生が、大学進学を希望していないことも少なくないため、このような結果になっているとも言えます。


しかし実際は、大学進学において、通信制高校が不利になるという点は一切ありません。

通信制高校も全日制高校も、高校卒業時に与えられる卒業資格は同様のもので、大学側は、受験生のレベルを高校ではなく入試で見極めます。

そのため、通信高校に通っている学生でも、大学進学は十分に可能です。

むしろ、全日制高校は、大学受験に必要以外の科目などが必修となっていますが、通信制高校は個人が学びたい科目を優先的に学ぶ環境が整っているため、高校生の間から大学進学の準備をしておけば、全日制高校に通う学生よりも受験において有利であるという見方も出来ます。


重要なのは、学校の制度ではなく、学生が高校在学時にどのように時間を費やすか、という部分です。


欠点② 勉強ペースの管理が必要となる

通信制高校の欠点の二つ目は、「勉強のペースの管理が必要になる」点です。


定められたカリキュラムが最低限であり、勉強のペースや内容においても学生の意思が尊重される、というのは、通信制高校の大きなメリットです。

しかしその一方で、学生自身が目的を持って学習する意思がなければ、学力の向上は難しいとも言えます。

カリキュラムや制度が自由である分、学生が目的と目標を明確に掲げ、与えられた自由な時間を有意義に使うことが学力向上において非常に重要な部分となります。


欠点③ 人と触れ合う機会が少ない

通信制高校の欠点の三つ目は、「人と触れ合う機会が少ない」点です。


通信制高校のメリットとして、学生自身のペースで勉強や趣味に時間を費やすことが出来るという点が挙げられます。

学生の事情などを考慮すると、このような環境は学生にとって良い面である反面、人との付き合いの機会が減ってしまうことは、将来的にあまり良くないという見方もあります。


将来大人になって社会に出ると、学生時代以上にコミュニケーション能力や人間関係構築が重要となるため、学生のうちに養っておくというのも、一つの考え方です。

学生時代にあまり人と触れ合う機会が無いがゆえに、将来的にコミュニケーション能力が低下してしまう可能性があるという点も、頭に入れておくことが重要です。


通信制高校のメリットやデメリットについて、より深く知りたい方は、 「今知っておくべき!通信制高校の現実|8つのメリットとデメリット」 も参考にしてみてください!


通信制高校に対する世間の目が気になる方へ

通信制高校に対する世間の目が気になる方へ

ここまで、通信制高校の現状や、メリット/デメリットなどをご紹介してきました。


本記事を読み通して、通信制高校への理解が深まったものの、現段階でもまだ不安を抱いている方もいるかと思います。

そんな方々に対して、いくつかの項目に分けて通信制高校を選択する判断基準や、考え方などについてご紹介します。


通信制高校には、どんな学生がいるのか

通信制高校についての理解は深まったけれど、実際にはどのような学生がいるのか。


当然のことですが、通信制高校には、何かしらの理由で全日制高校には行くべきではないと考えた生徒が在籍しています。

通信制高校に通う学生というと、なんとなく世間的なイメージから、マイナスなイメージを持ちがちです。

しかし、実際には、スポーツ選手を目指しているがゆえに、多くの時間をスポーツに費やしたいと考えている学生や、若くて早い段階から、専門的な知識を身に着けたいと考えている学生も多くいます。


そう考えると、通信制高校に通う学生の多くは、自分自身の意思や目的に正直で、行動力のある学生であると言えます。


親子で考えることが大切

通信制高校に通うことに対して、世間の目を気にしている学生も、親子でしっかりと未来についての考えを共有することが大切です。

子供の視点、または親の視点からでしか、捉えることが出来ない考え方などもあるため、お互いに情報共有することで、最善の対策を導き出すことが出来ます。


世間の目よりも、人生における優先度を考えるべき

本記事の最初の段階でもご説明した通り、通信制高校への進学は、あくまで将来の夢や目標、多くの選択肢を手に入れる手段でしかありません。

通信制高校自体に目を向けて、色々と考えることも大切です。

しかし、それよりも、将来の目標や、その先の未来から、逆算して考えることが何よりも重要です。


目の前の羞恥心や世間体に惑わされず、自身の人生全体を捉えて考えることが重要です。


さいごに

さいごに

通信制高校について、世間の目や現状についてご紹介してきました。

世間的なイメージがあることは間違いないですが、結論、実際に通信制高校に対して悪いイメージを持っている人は、非常に少ないです。

むしろ、自身の考えを持って、通信制高校という最適な環境に身を置いている学生は、尊重されるべきであると言えます。

本記事が、通信制高校に対する世間の目を気にする方々にとって、為になったのであれば、幸いです。


ご愛読ありがとうございました。

あわせて読みたい

不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ

不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ
不登校や引きこもりの子どもの面倒を見ている親は、毎日不安や焦りでいっぱいですよね。 しかし、子どもを思っての言動が逆効果を生んでいる可能性があるのです。 今回は、親の対応として実はNGなことを6つ紹介します。 子どもの長期的な幸せを願うのであれば、まずは自分自身が前向きな生活を送りましょう。 この…

【まるでドラマ?】制服がかわいい通信制高校一覧!

【まるでドラマ?】制服がかわいい通信制高校一覧!
通信制高校に通いたいと考えている方の中には、「高校生だから制服を着たい!」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。 制服があると登校日が楽しくなりますし、何より私服よりも断然楽ですよね! 今回は、登校日が楽しくなるような、可愛い制服がある通信制高校をご紹介していきたいと思います! 通信制高…

【おすすめ】学費が安い通信制高校をご紹介!

【おすすめ】学費が安い通信制高校をご紹介!
通信制高校に通いたい! できるだけ学費が安いところがいいのだけれども、通信制高校って実際に学費がどのくらいかかるのか全く分からない。 そんなお悩みをお持ちの方って多いと思います。 通信制高校もたくさんの学校やコースがあり、迷ってしまいますよね。 ここでは、学費をできるだけ抑えたい人に向けて、学費の…
お住まいのエリア
資料請求される方
操作方法などご不明な方は(無料)
受付時間:10:00~22:00