小学生が不登校に陥る原因とは?通えなくなってしまう子供の特徴を解説

小学生が不登校に陥る原因とは?通えなくなってしまう子供の特徴を解説

小学生が不登校に陥る原因とは?通えなくなってしまう子供の特徴を解説

小学生になった我が子が、不登校になったらどうしますか?

恐らく多くの方が困惑し、解決しようと躍起になるはずです。

早期解決のため、無理やり登校させる人もいるかもしれません。

ですが、逆の結果を生み出しかねないので注意が必要です。

今回は小学生の不登校の原因・特徴・正しい方法について紹介します。

小学生の不登校の現状

小学生の不登校の現状

日本に不登校の小学生はどのくらいいるのでしょうか?

まず、不登校に陥った小学生の現状を解説します。

2018年度、不登校になった小学生の人数は4万4,841人です。

少子高齢化の影響もあり、不登校の人数は減少傾向にあります。

全体の小学生の人数に対しての不登校の人数の割合も0.7%であり、一見少なく見えますよね。

実際は、2013年以降から増加傾向にあり、不登校の小学生は年々増え続けています。

今以上の不登校児を増やさないため、正しい知識を持って対応することが必要です。

更に詳しく不登校の実態について知りたい方は、統計から見る不登校の実態と解決方法を徹底解説!をご覧ください!

子どもが不登校になる原因

子どもが不登校になる原因

子供が不登校に陥る原因は人それぞれですが、原因なく不登校になる子供はいません。

必ず原因があります。

子供が不登校に陥った原因を掴めれば、不登校を解決するきっかけになるはずです。

子供がなぜ学校に行けないかをしっかりと把握しましょう!

勉強に対しての苦手意識

勉強に対しての苦手意識により不登校になるケースは、大きく2種類に分けられます。

「授業についていけないケース」と「テストの点数で劣等感を感じるケース」です。

1つずつケース別にみていきます。

授業のペースについていけないケース

小学校では、全体に合わせたペースのカリキュラムで勉強を教えます。

一人一人のペースに合わせては進めてくれません。

なので、インフルエンザなどで出席できなくなった子供は全体から遅れをとることに。

全体のペースについていけなくなった子供は、理解できていない内容の授業を長時間強いられます。

結果として、授業を受けること自体に苦痛を感じ、学校が嫌いになります。

上記で挙げたような子供が、不登校に陥るケースがあります。

テストの点数で劣等感を感じるケース

テストの点数などで他の子供と比較され、ストレスを感じるケースです。

小学生になると、テストなどで明確化された点数での比較をされます。

ほとんどの子供は、点数で比較される経験は初めて。

自分の思ったように点数を取れず、親や先生の期待に応えられなかった子供は挫折を味わいます。

さらに、優秀な友達やクラスメイトと自分を比べ劣等感を感じることも。

劣等感を抱いて学校が嫌いになり、学校に通えない子供もいます。

学校内の人間関係での悩み

学校内での人間関係の悩みは、大きく2種類に分けられます。

「団体行動・集団生活でのストレス」と「友人関係の個人間でのトラブル」です。

1つずつケース別に見ていきます。

団体行動・集団生活でのストレス

小学校では、基本的に決められた時間に登下校をし、他の生徒と同じような行動が求められます。

小学校入学まで団体行動を経験してこなかった子供が、規律を守った団体行動に慣れるまで時間がかかるでしょう。

小学校に上がりたての子供は特に、団体行動・集団生活の環境によってストレスがかかってしまいます。

いじめられていない子供でも、団体行動のストレスから不登校になるケースもあるので気を付けましょう。

友人関係の個人間でのトラブル

不登校の原因で一番多く挙げられるのが、友人とのトラブル。

簡単な言葉でいうと、「いじめ」や「ケンカ」により不登校に陥るケースですね。

小学校は幼稚園や保育園と比べると、先生一人が受け持つ子どもの数が増えます。

幼稚園では把握できた生活の様子などが、見えづらくなってしまうことは確かです。

幼稚園や保育園よりも新しい友達作りのハードルが上がることに加え、友人関係の個人間でのトラブルが起きやすくなります。

子供は小学校という限られたコミュニティが、世界のすべてになりがちなので友人関係のトラブルに対しては注意が必要です。

はじめは些細なきっかけでも、「いじめ」や「ケンカ」に発展しストレスを抱えることに。

「いじめ」や「ケンカ」が長期的に続くと、子供は学校に行くことが嫌になります。

人間関係で悩み、学校に行けなくなるケースが散見されます。

子供は大人と比べると、友人関係にデリケートな部分があるので気を付けましょう!

親から離れている時間が耐えられない

小学校に入学すると、親と離れる時間が多くなりがち。

ずっと一緒にいてくれた親(主に母親)と離れた生活をすることに、不安を抱きストレスがかかる傾向があります。

小学校入学の直後は、ほとんどの子供が同じ感情を抱いていますが、大多数は慣れて環境への順応が可能に。

甘えん坊の子どもや、子どもを親が甘やかしすぎている場合は注意が必要です。

思春期からくる親への反発

小学校の高学年に入ると、思春期に突入する子供が出てきます。/p>

自分の意思を尊重してほしい気持ちや親への反発などが一気に湧き出て、大人と対立する姿勢を取る子供が増加。

人間関係も複雑になり、「いじめ」や「ケンカ」では片づけられないような問題も出てくるでしょう。

多感な年ごろのため、親から言われたことや先生の指導などを素直に受け入れられない可能性が。

反発して学校へ行くのを拒否し、不登校へとつながります。

上記のケースは学校に行けないのではなく、行かないことを子供自身が選択しています。

他の原因と比べると、比較的に復学のハードルは低いでしょう。

発達障害によって周りになじめない

発達障害の疑いが原因で、不登校になってしまう子供もいることを理解しましょう。

幼稚園や保育園の段階では発達障害に気づかなかったが、小学校に上がり集団行動の機会が多くなり発覚するパターンです。

発達障害の症状は個人によって差があります。

集団行動やコミュニケーションが苦手なパターンやじっと座っていられない、学習の飲み込みが遅い…。

しかし、上記の症状が先ほど紹介した原因に結び付いて不登校になるケースがほとんどです。

病院でお医者さんに診てもらって初めて、気づくケースも。

少しでも発達障害の疑いがあれば、早めに医療機関に相談してください。

早期発見をし、対処することが親・子供の双方にとってベストです。

親の対応については、不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つをご覧ください!

不登校になる小学生の特徴

不登校になる小学生の特徴

先ほど、小学生が不登校になる原因を説明しました。

次は不登校になりやすい子どもの特徴をご紹介します。

学校に通えなくなる子供には、共通点があります。

ぜひ参考にして、わが子が当てはまっている場合は日常生活を注意深く見てあげて下さい。

気が弱くて繊細

気が弱く、繊細な優しい子供は自分の意見を主張できないことが多いです。

自分の意見と違う子どもがいたら、自分の意見を発信せず周囲に合わせてしまいます。

意見の強い子供の言いなりになりやすいです。

主張の強い子供に従うことがエスカレートし、「いじめ」へと発展。

さらに気が弱く繊細な子供は、親に心配をかけることが嫌いです。

親にいじめの相談をできず、問題を放置したことでストレスが爆発し、不登校になってしまうパターンが見受けられます。

わがままで主張が強い

繊細で優しい子供と対照的に、わがままでプライドが高い子供も要注意。

わがままな子供は主張が強く、協調性に難があるためです。

上記の子供は人に嫌われやすく、「いじめ」のターゲットになりやすい傾向があります。

最初のうちは意見の強い子供が中心となって友達付き合いをしますし、人間関係は良好です。

しかし、主張が強すぎる子どもは周囲への遠慮がなく身勝手な行動を取りがち。

自分勝手な行動や他人を顧みない言動などにより次第に周囲から孤立し、嫌われていくケースがあります。

一度孤立すると元の関係に戻るのは簡単ではありません。

孤立している自分に、恥ずかしさを感じることも。

上記のようなタイプの子供は、プライドが高いことも多く親や先生には相談しようとしません。

孤立がエスカレートし、学校に居場所がなくなります。

最終的に、学校が楽しくなくなり不登校になってしまいます。

前までは友達も多く活発だった子供が、急に不登校になってしまうので困惑する親も多いようです。

家庭での様子に変化がないか目を光らせ、少しでも心配な場合は話を聞いて解決策を一緒に考えてあげましょう。

夜更かしをすることが多く朝起きられない

夜更かしをするため、朝起きられずに不登校になってしまう子供もいます。

親にしつけや管理に問題があることが原因となりがちです。

小学生になっても、子供はまだまだ未熟な存在。

親の責務として、子供の生活をしっかりと管理しましょう。

正しい生活習慣を送らせられれば、子供も朝起きて学校に行けるようになります。

感受性が高くマイナス思考

他人が自分をどう思っているか、気にしすぎる子供も危険な傾向にあります。

小学校には、色々なタイプの子供が通いますよね。

感受性豊かでマイナス思考な子供は、周囲の言葉や行動を重たくネガティブに受け取りがちです。

何気ない冗談でもネガティブに捉え、感情が落ち込んで不安を抱きます。

上記の子供は考え込んでしまうことが多く、辛いことや嫌なことを悩み続けることに。

結果として、学校に行くことに恐怖を抱き不登校へとつながります。

「些細なことを気にして不安になる」「人にどう思われているか気になる」といった特徴を持つ子供は、不登校になる可能性が高いので注意しましょう!

まとめ:小学生の不登校の原因と特徴

まとめ:小学生の不登校の原因と特徴

今回は小学生が不登校になる原因と不登校になりやすい子どもの特徴についてご紹介しました。

最後にその原因と特徴をまとめます。

【小学生が不登校になる原因は主に5つ】
  • 勉強に対しての苦手意識
  • 学校内の人間関係での悩み
  • 親から離れている時間が耐えられない
  • 思春期からくる親への反発
  • 発達障害によって周りになじめない
【不登校になりやすい子どもの特徴は主に4つ】
  • 気が弱くて繊細
  • わがままで主張が強い
  • 夜更かしをすることが多く朝起きられない
  • 感受性が高くてマイナス思考

不登校になってしまう原因は人それぞれです。

わが子が不登校に陥り、悩んでいる方は参考にしてください!

小学生でも不登校になる!不登校の要因とその対応方法!では、学年別にも解説していますのでぜひチェックしてください!

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